12・20 呉
「複合防衛拠点」整備に反対
軍都ではなく平和産業港湾都市に
広島県呉市で一二月二〇日、「呉を再び『軍港』」にするって、ほんとうにいいの? 呉の未来を考える12・20集会」が開催された。
呉では閉鎖された日本製鉄の跡地を国が買い取り、「多機能の複合防衛拠点」を整備するという計画が進められようとしている。
集会は日鉄の跡地近くにある呉市警固屋体育館で行われ、呉や広島を中心に全国から四〇〇人が集まった。ヒロシマ総がかり行動実行委員会、総がかり行動呉地域協議会、日鉄呉跡地問題を考える会、そして「戦争止めよう! 沖縄・西日本ネットワーク」が集会を主催した。
開会あいさつを行った「日鉄呉跡地問題を考える会」の是垣真澄さんによれば、ある世論調査では、日鉄跡地の「複合防衛拠点」化に反対する呉市民は、「どちらかといえば反対」とあわせて5%という結果が示されたという。軍港として形成されてきた歴史を背景としたそのような厳しい状況のなかにあっても、全国的な闘いとつながって、戦争準備を止めるために反対の意思を示し、市民に訴えを広げていくという趣旨で今回の集会が準備された。
集会のなかで、現地からの報告として、日鉄呉跡地問題を考える会の共同代表である宮岡照彦さんが発言した。呉で育った宮岡さんは、幼年時代の呉の様子や港湾で働く職工たちの姿について紹介しつつ、「再び軍都となるのか、軍転法がうたう『平和産業港湾都市』となるのか、今が分かれ目だ」と語り、戦争準備に反対し、子どもや孫たちに誇れる呉を残そう、と訴えた。
全国からの発言として、「すべての基地にNO!を ファイト神奈川」の木元茂夫さんは横須賀での基地強化をめぐる状況を報告した。「平和を求め軍拡を許さない女たちの会」の海北由希子さんは、商店街に一二〇〇人が結集した一一月九日の集会など、陸自健軍駐屯地への長射程ミサイル配備に反対する熊本での闘いを報告した。
集会アピールを拍手で確認し、最後に「軍事拠点化はNO!」と書かれたプラカードを一斉に掲げた後、参加者は一三〇ヘクタールという広大な日鉄跡地の前を通るデモ行進に出発した。