■戦旗1688号(2026年3月5日)
1・12~15 琉球弧
国境を越えた不戦共同体の構築を求め
琉球弧と中国大陸・台湾の民衆が交流
一月一二日から一五日にかけて、グローバルサウス学術フォーラム、台湾の労動党、三大陸社会研究所の人々が沖縄島と宮古島を訪問し、フィールドワークと意見交換会を行った。
一二日の訪問団の那覇空港への到着時には、「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」と「南京・沖縄をむすぶ会」の方々が、中国大陸、台湾島、インド、ブラジルからの訪問団を出迎えた。その後、マイクロバスで移動し、嘉手納基地とチビチリガマを見学し、金城実さんの自宅を訪問して話を伺った。
二日目。訪問団は久志から大浦湾へ向かい、辺野古新基地建設についての説明を聞き、新基地建設阻止のゲート前座り込み現場に到着した。発言と歌で座り込む人々が警察に不当に撤去される様子を見て胸に込み上げてくる思いがあるのか、涙ぐむ人もいた。
午後には、沖縄「県」男女共同参画センターてぃるるで、「国境を越えた不戦共同体の構築を求めて 中国・沖縄対話と交流の集い」が開催された。約二時間半、一〇人の発言が続いた。「一つの中国」の原則を確認すること、沖縄・琉球と中国を結ぶ取り組みがさまざまに深く行われてきていること、民衆は戦争ではなく平和を望んでいること、戦争を起こさせない努力を一緒に行っていくことが集いのなかで示された。
三日目は宮古島に向かい、午前には自衛隊基地と日本軍「慰安婦」祈念碑を見学。午後からは、「琉球・宮古島―中国・台湾省 対話と交流の集い」が同実行委員会の主催で開かれた。反戦・反基地を主題とする国際交流集会は宮古島では初めてだという。石垣島からの参加もあった。
四日目には、玉城デニー知事と会って意見を交換し、その後記者会見が持たれた。そこでの具志堅隆松さんの発言が今回の交流の持つ意味をはっきり示している。
すなわち、「沖縄では今、戦争を体験したお年寄りが、沖縄がまた戦場になるのではないかとおびえて夜も眠れずにいる。他方で、歴史を知らない若者が高市首相を支持している。二度と沖縄を戦場にしないという思いでノーモアを結成し、米軍基地だけでなく自衛隊基地もいらないという運動を立ち上げた。そして、沖縄だけでなく「本土」にも広げようということで、「戦争止めよう! 沖縄・西日本ネットワーク」が結成された。さらに、それを日本に留めるのではなく、世界に広げようということで、一昨年、昨年と続けて中国での上海フォーラムに参加し、沖縄の現状を報告して、グローバルサウス学術フォーラムの人々に知ってもらった。それが今回、同フォーラムと三大陸社会研究所の沖縄訪問に結びついた。反戦・反基地をテーマにしたこうした民間の交流集会は初めてだと思う。この連帯の輪をもっと広げていきたい」。
琉球弧―日本「本土」―中国の反戦民衆連帯を広げて、日米帝国主義の「台湾有事」への武力介入、すなわち中国侵略反革命戦争を阻止しよう。