■『戦旗』1691号(2026年6月5日号)

5・1 東京
バリカタン演習に抗議して防衛省行動
自衛隊の大規模派兵に抗議


AWC日本連絡会議は五月一日、JCHRP(フィリピン人権擁護団体)やBAYAN日本支部などとともに、フィリピンで強行されている二つの軍事演習――米比陸軍合同軍事演習サラクニブ26(イロカノ語で「盾」の意味)と多国間軍事演習バリカタン26(タガログ語で「肩を並べて」)――に対する抗議行動を、市ヶ谷の防衛省前で行った。どちらの演習にも自衛隊が参加している。防衛省前には約二〇人の仲間が結集し、帝国主義の侵略演習と闘った。

サラクニブ26は、四月六日から五月二〇日にかけて行われた。米比兵士七〇〇〇人に加えて、陸上自衛隊(四二〇人)、オーストラリア軍(一〇〇人)、ニュージーランド(四六人)が参加し、ジャングルでの戦闘を想定した実弾演習や、「島嶼防衛」のための訓練が行われた。

バリカタン26は、四月二〇日から五月八日までの一九日間、フィリピンとその近海で実施された。米軍とフィリピン軍を中心に、日本、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、フランスの七か国、計一万七〇〇〇人が参加した。自衛隊は、陸海空およびサイバー部隊に加えて、統合・陸上・航空の各司令部が参加している。自衛隊は、これまでバリカタン演習にオブザーバー参加してきたが、昨年の日比円滑化協定(地位協定にあたる)の発効を受けて今回は正式参加し、一四〇〇名の自衛隊を動員した。

この二つの合同軍事演習の目的は、中国に対する軍事包囲網の形成であり、米軍とともに中国と戦争に参戦する国々の戦闘能力の向上、米軍との一体化の推進だ。とりわけ自衛隊部隊の大規模な参加はこれまでと一線を画するものである。

これに対して、五月一日夕方、防衛省前に結集した仲間たちは戦闘的な抗議行動を展開した。最初に、「バリカタン反対!」、「中国侵略演習反対!」、「自衛隊の参加弾劾!」とシュプレヒコールを上げた。その後、結集した仲間から、帝国主義の戦争演習と闘う発言を受けた。AWC日本連は、これらの軍事演習への自衛隊の動員を弾劾し、フィリピン・中国―アジア人民と連帯して、反戦・反基地・反帝国主義の闘いを進めていく決意を表明した。

フィリピン・マニラではこの日、メーデー集会の後にアメリカ大使館に向けたデモが行われ、バリカタン演習への抗議の声があげられている。防衛省前の行動は、フィリピン現地の闘いと連帯・連携する取り組みとなった。