■『戦旗』1691号(2026年6月5日号)

5・1全国各地で闘うメーデー

東京・日比谷メーデー

五月一日に第97回日比谷メーデーが開かれた。日比谷野外音楽堂が改修工事中のため、亀戸中央公園が会場だった。大雨でデモは中止となったが、ぬかるんだ地面の公園に様々な労組が集まった。

メイン・スローガンは、「働く者の団結で生活とけんり、平和と民主主義を守ろう」。同日に代々木公園で開催中の全労連のメーデー集会との統一スローガンとして、「大幅賃上げ! 労基法解体反対! 8時間働けば暮らせる社会を! 社会保障の充実!」、「なくせ貧困・格差・差別! ジェンダー平等! 多民族・多文化共生社会実現!」、「被災者支援! 福島原発事故を忘れない! 原発なくせ!」、「反戦・反核! 改憲反対! 辺野古新基地建設阻止!」が掲げられた。

開会宣言、渡邉洋・全労協議長の主催者あいさつ、都労連の連帯あいさつ、全労連の中央メーデー実行委のあいさつ、東京都産業労働局の来賓あいさつと続いた。社民党の福島瑞穂議員、ラサール石井議員は紹介だけで発言はなかった。その後、韓国・民主労総からのメッセージが読み上げられた。

続いて、各労組から、反戦反基地、最賃、労働法制改悪反対、移民労働者などに関する訴えがあった。五月三日の憲法集会への参加が呼びかけられ、スローガンを採択し、最後に「団結がんばろう」を全体で叫んだ。

京都地域メーデー

五月一日、京都市の円山野外音楽堂で「2026年京都地域メーデー」が開催された。中小の労組や市民運動団体などでつくる「第36回京都地域メーデー実行委員会」が主催し、約一二〇人が参加した。

集会開始時はあいにくの雨模様で、屋根のある舞台上に椅子を並べての集会となった。

まず、「憲法9条京都の会」と「在日本朝鮮留学生同盟京都地方本部」から連帯あいさつを受けた。次いで、AWC韓国委員会、日比谷メーデー実行委員会、大阪・中之島メーデー実行委員会の三団体からの連帯メッセージが読み上げられた。

その後、実行委員会に参加している一六団体からのリレートークが行われた。各団体から、春闘や労組弾圧との闘い、反戦・反基地闘争、原発再稼働に反対する闘いなどが報告され、連帯の呼びかけが続いた。

それらのアピールを受け、「いかなる抑圧にも屈せず、命を尊び、互いを支え合う社会を実現するために、最後まで闘い抜く。世界中へと平和と命の尊厳の輪を広げていく」との決意をうたったメーデー宣言を採択し、最後に全員でインターナショナルを斉唱して集会を終えた。

デモ出発時には雨もあがり、参加者は「賃金を上げろ」、「外国人労働者の人権を守ろう」、「アメリカはイラン侵略をやめろ」などと訴えながら、国内外からの旅行客などで賑わう繁華街を通って京都市役所までデモ行進を行った。

今回のメーデーの案内チラシには、「働く者の団結で、生活と権利、平和と民主主義を守ろう」「戦争をとめる! 最初の一歩」とあった。労働時間の規制緩和や社会保障改悪の問題と同時に、高市政権の下での軍事費の大幅増額や各地での自衛隊基地の強化、米国トランプ政権のイラン攻撃、イスラエルによるガザでの大虐殺など、戦争をめぐる問題が大きくクローズアップされるなかで、生活を防衛すると同時に戦争に反対する姿勢が強く押し出されるメーデーとなった。

大阪・中之島メーデー

五月一日、大阪の中之島公園剣先広場で第97回中之島メーデーが開催された。司会あいさつに続く連帯あいさつでは、労働者弁護団や新社会党、社民党、れいわ新選組、豊中市議などからのアピールがあった。

今年のメーデーでは、新しい取り組みとして「ルーキーズ」の発言が行われた。役員就任から年数の少ない労働運動活動家(一部、立候補予定者あり)にその思いをアピールしてもらうというもので、連帯労組関西ゼネラル支部、ゼネラルユニオン、なかまユニオンの仲間が発言に立った。

続いて、争議労組からのアピールが行われた。その一つとして、大阪教育合同労働組合から府労委を相手取った行政訴訟に関する報告があった。

従前、非正規職公務員は正規の地方公務員の法的な枠組みから外れていた関係で、労働組合に加入して自らの労働条件向上を闘いとることができていた。ところが、会計年度任用職員制度が導入された結果、労働三権が制限される一方、労働条件はほとんど向上せず、全国で雇い止めが問題となることになった。

裁判は、教育合同の組合員が会計年度任用職員に身分が変わったことを理由に大阪府が団交拒否をした問題について、府労委が組合側の申し立てを棄却したことをめぐって争われている。裁判の構造そのものは入り組んでいるが、問題となっているのは占領期に始まる公務員の団結権制限との闘いという大きな課題だ。

その他の争議アピールでは、ハラスメント事案の報告が多かった。職場でのセクハラ、パワハラは、労働運動側の全般的な力量後退によって生み出されている側面もあるが、一つひとつの権利侵害を許さず、それを労働者側の力に変えていく取り組みが各労組で粘り強く続けられている。

その後、なかまユニオンバンドとシンガーソングライター川口真由美さんの歌で元気をもらい、参加者全員で「戦争やめろ あげろ賃金」、「憲法改悪させへんでー!」のプラカードを掲げた後、団結がんばろうで集会を締めくくった。

集会後は、「アメリカ・イスラエルは今すぐ攻撃をやめろ」、「改憲を目論む高市政権を打倒しよう」、「大幅賃上げ勝ち取るぞ」、「外国人労働者を差別するな」、「ジェンダー平等を実現しよう」などのシュプレヒコールをあげ、西梅田公園までデモ行進を行った。