■『戦旗』1692号(2026年7月5日号)
5・24 京丹後
米軍Xバンドレーダー基地の撤去を!
近畿連絡会が基地ゲート前で抗議集会
五月二四日、京都府北端の京丹後市・宇川地区に建設された米軍Xバンドレーダー基地の撤去を掲げた現地集会・デモが行われ、約七〇人が参加した。米軍Xバンドレーダー基地反対・近畿連絡会が主催した。
この日の最初の取り組みは、米軍基地の真向いにある駐車場での集会だった。目の前の米軍基地にシュプレヒコールを叩きつけた後、主催者あいさつとして米軍Xバンドレーダー基地反対・京都連絡会の共同代表である瀧川順朗さんが発言した。
瀧川さんは、近畿中部防衛局や京丹後市に事前連絡なしで行われた昨年七月の日米部隊実動訓練や、自衛隊による廃校になった地元の旧宇川中学校の軍事利用の問題など、このかん基地をめぐって起きてきた問題の数々を明らかにした。とりわけ発電機によるレーダーの稼働がもたらす低周波騒音問題では、「緊急時に限る」とされていた発電機の使用がこのかん拡大していること、「緊急時」ではなく「訓練」を理由にした発電機の使用さえ明らかになっていることを指摘し、軍事目的を優先し、基地周辺住民の生活を脅かす米軍を強く弾劾した。
続いて、京丹後市議の永井友昭さんが発言した。
永井さんもまた、米軍・防衛省が約束を破り、昼夜を問わない発電機の連続稼働が日常化していることを厳しく批判した。あわせて、昨秋の軍事演習の際に旧宇川中学校を軍事利用した自衛隊が、法的根拠もなく門衛を立て市民を誰何(すいか)していた問題や、米軍基地のフェンスが用地外の里道にはみ出して設置されていた問題など、を批判した。
米軍基地建設を憂う宇川有志の会の増田光夫代表が、各地からの集会結集への返礼方々、米寿を迎えたことを明らかにした際には、参加者一同が思わず拍手した。そして、翌週に計画されているピースアクションin舞鶴に京丹後からバス二台、一〇〇名以上の参加で駆けつけると表明された際には、さらに大きな拍手が沸き上がった。
増田さんはまた、辺野古での海難事故を理由して、政府が同志社国際高校の平和学習を教育基本法違反としたことについて、政府による教育への介入をますます強めるものだと批判した。
各地からの発言には、ミサイル弾薬庫建設に反対する「ほうそのネット」の方をはじめとして、滋賀、大阪の仲間が立った。集会は再度のシュプレヒコールで締められた。
集会後、参加者は車両で基地の東側にある袖志集落の東端に移動し、そこからデモ行進に出発した。
デモコースは基地から数百メートルの範囲内にある袖志と尾和の二つの集落内を通るもので、参加者は地元の方々に向けて米軍基地の存在と住民の「安全・安心」は両立しないこと、東アジアの軍事緊張を高めている米軍Xバンドレーダーに共に反対しようと訴えた。デモ隊に大きく手を振ってくれる地元住民の姿があったことが今回のデモの特徴だった。
その後、参加者はこの日最後の取り組みとして、米軍基地に隣接する空自経ヶ岬分屯基地と米軍Xバンドレーダー基地のそれぞれのゲート前でシュプレヒコールをあげて抗議行動を行い、京丹後現地での一連の取り組みを終えた。
戦争情勢の中でますます強化され、住民被害を拡大する米軍Xバンドレーダー基地の撤去をめざす闘いを、さらに大きく広げていくことが求められている。