■『戦旗』1692号(2026年7月5日号)

5・22 東京
会場にあふれる結集で
狭山再審闘争の勝利を誓う


五月二二日、「狭山事件の再審を求める市民集会」が、日本教育会館一ツ橋ホールで開催された。当日は参加者が会場に入りきれないほどの結集であった。

集会の冒頭、開会あいさつを行った部落解放同盟中央本部委員長の西島藤彦さんは、狭山再審闘争の現状に触れながら今後の見通しを明らかにした。

第三次再審を担当した東京高裁・家令裁判長が、今年三月に定年退官し裁判官が交代した。東京高検は、家令裁判長が退任間際に再審開始決定を出すことを恐れて、検察官意見書の提出を引き延ばす狡猾な手段をとった。そして、昨年四月に石川早智子さんが、一雄さんの遺志を受け継いで、弁護団とともに第四次再審請求を申し立てた経過を説明した。今後は、新しく担当となった前田裁判長にプレゼンテーションを行い、検察官の意見書を批判・反論し、再審開始決定を求めていく方針を明らかにした。

開会あいさつの次に、各政党代表のあいさつがあり、続いて石川早智子さんがアピールを行った。早智子さんは、生前石川さんが詠んだたくさんの短歌のなかからそのいくつかを紹介し、涙を交えながら一雄さんの差別裁判糾弾の思いを語った。

その後、狭山事件の新作映画「うそがほんとに ほんとがうそに」の予告編が上映された。監督の金聖雄さんもあいさつを行った。

続いて、狭山事件再審弁護団の竹下事務局長から、新しい裁判長にプレゼンテーションでアピールしていく、新鑑定として脅迫状の筆跡を中心に闘っていく、という報告がなされた。

基調提案・冤罪被害者の連帯アピールを受け、最後に日本弁護士連合会再審法改正推進室長の鴨志田弁護士が、特別報告として「再審法改正の現在地」と題する報告を行った。

衆議院での自民党の圧倒的多数という国会情勢下ではあるが、自民党議員の一部も頑張って、再審法の検察官抗告の原則禁止を盛り込んだ改正案が国会に提出されている。開示された証拠の目的外使用の禁止など前の再審法よりもひどくなったこともあるが、今回のチャンスを逃せば再審法改正はさらに遠のいてしまう。今国会で何としても再審法改正を実現するために頑張ろう、と鴨志田弁護士は報告した。

狭山第四次再審闘争に何としても勝利しよう。再審法の改正を実現しよう。