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  山口県・ 岩国市

    在沖海兵隊1500名の岩国移駐案に対し

  もうだまされない≠ニ緊急集会

2012年3月

                                                                                 




                                        山口在住労働者

 二月十二日、岩国市民会館にて、緊急集会「緊急検証!!〜わたしたちはもうだまされない!! 〜またこうして新たな部隊を岩国に押し付けるのか!? 空中給油機・大型ヘリコプター・艦載機、そして、在沖海兵隊部隊」が開催されました。主催は「住民投票の成果を活かす岩国市民の会」です。
 米軍再編の見直しが報道される中、二月六日、突如、在沖海兵隊千五百名の岩国移駐案が山口の新聞の一面を飾りました。厚木からの艦載機移駐だけでもこれだけ多くの反対の声が上がっているのに、更なる基地負担は許せない! この危機感の高まりから、短期間の告知にもかかわらず、会場をいっぱいにする約九十名の人々が集いました。
 集会は「沈黙は承認なり。住民投票から市民の気持ちは変わっていない。最後までみんなで声を出していこう」との大川清さんの開会あいさつで始まり、ここ十年の新聞のスライドショーを通して、なし崩しに岩国基地が強化されてきた事実が明らかにされました。
 その後、田村順玄さんの問題提起、岩国市民のみなさんのリレートークと続きます。
 田村さんは、「普天間の部隊に加え、キャンプ瑞慶覧の部隊の移駐、オスプレイの訓練・配備が狙われている。基地強化が報道され、政府がそれを否定し、知事や市長が受け入れ拒否を表明し、しかし一年後にはその通りに進んでいるというのがこれまでのパターン。これを許さない取り組みを進めよう」と警告を発しました。
 あたかも、艦載機移駐は既成事実であり、そして二井知事も福田市長もこれ以上の負担は認めないと奮闘しているかのような報道がされています。しかし、全くの嘘っぱちです!「岩国市民はおとなしいと言われてきましたが、岩国市民は二〇〇六年の住民投票ではっきりと艦載機移駐反対の声を上げました」(Iさん)。この事実は、何も変わってはいません! 住民投票や投票前の一万人集会こそ岩国の原点です。
 「日本政府は岩国基地に関心もないし、方針もない。百年先を見据えたポリシーもないので、アメリカのいいなり。知事や市長は、海兵隊移駐報道を受け愛宕山売却も保留すると今は言っているが、地域振興策をもらって手打ちがパターン。こういうことをいつまで続けるのか」との岡村さんの発言は、本質をついていると思います。
 他にも、岩国基地の存在ゆえに撤退せざるを得なかった帝人の工場の話や、米軍犯罪が罪を問われることもなく放置されている実態などが怒りをもって報告されました。どの事実からも、岩国基地が市民生活と全く相いれないことは誰の目にも明らかです。
 集会には岩国の強化を懸念する沖縄の安次富さんからもメッセージが寄せられました。「滑走路・港湾・弾薬庫などを網羅する岩国基地を、米軍が総合的な基地として重視していくのではと心配。国策とは住民を騙し、国家犯罪を進めること。知事や市長の言葉に騙されてはいけない。財政的に崩されない運動の創造を。沖縄では、十六年かけて辺野古の基地を破綻させるまであと一歩に追い込んだ。大衆運動が米政府を動かしている。岩国でも粘りと気迫と知恵を使った運動を作り出そう」と熱い激励の声でした。
 最後に、「厚木艦載機移駐にも、在沖米軍移駐にも、絶対反対」のアピールを採択し、集会を終えました。
 在沖米軍の岩国移駐案は、一月の岩国市長選前には発表されませんでした。時期が違えば、国への愛宕山売却推進派の福田が落選した可能性はおおいにあります。これを含めた意図的な情報操作を許さず、「厚木艦載機移駐(愛宕山米軍住宅建設)は仕方がないけど、これ以上の負担、在沖米軍移駐には反対」ではなく、「厚木艦載機移駐にも、在沖米軍移駐にも、絶対反対! 愛宕山米軍住宅建設反対!」の声を広げていきましょう!
 岩国はアジア一の規模を持つ重要な基地と米軍から位置づけられています。東アジアの平和を破壊する岩国基地の大強化に反対の声を広げていきましょう!岩国の動向と住民の闘いに是非ご注目ください。
                                   
  

 

 

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