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 狭山集会開催される

10・31 熊本

2021年10月
                                                                                 

                                              

                                         熊本の読者


 一〇月三一日、「熊本狭山事件を考える住民の会」の主催で10・31狭山総決起集会とデモが、熊本市中心街で開催されました。この集会には、部落解放同盟員や高校生、解放共闘の労働組合員、狭山に関心を寄せる市民など約一〇〇名が参加しました。
 集会は住民の会の司会で進められ、部落解放同盟熊本県連松永委員長の挨拶で始まりました。松永委員長は、「狭山差別裁判との闘いは五〇年以上にわたる長い闘いとなったが、解放同盟は石川一雄さんの不屈の闘いを中心に据え、第三次再審闘争を闘い抜いてきた。万年筆に関する下山第二鑑定は、石川さん宅で発見されたとされる万年筆のインクと、被害者が事件当日使用した万年筆のインクが全く違うことを明らかにした。これに対して検察官はまともに反論さえ出来ていない。石川無実の証拠は固まってきた。なんとしても鑑定人尋問を行わせ、再審の扉を開かせよう」と訴えました。
住民の会の代表は、一〇月一九日に東京で二年ぶりに開かれた「狭山事件の再審を求める市民集会」に参加したことを報告しました。集会では下山第二鑑定に対して、検察官は非科学的な「反論」しか出来ない、石川さんが脅迫状を書けなかったことも録音テープの鑑定で明らかにされ、「三大物証」が崩されてきている。来年には鑑定人尋問をなんとしても開かせるという強い訴えがあったと述べました。 解放共闘の挨拶を受け、県連女性部長から石川一雄さん早智子さんからのメッセージが読み上げられ、集会を終えました。その後中心街のデモ行進に移り、「狭山差別裁判糾弾」のコールが通行する市民に届きました。
「熊本狭山事件を考える住民の会」は二三狭山デーの熊本市辛島公園での座り込みを二〇〇一年から取り組み、二〇年になります。朝七時から夕暮れまで、テントを張り、幟を何本も立て、通行人にチラシ配布やハンドマイクで呼びかけたり、署名や葉書を配るなどの活動を続けてきました。二九日の東京での市民集会でも、独自に作ったパンフレットを配りました。

 

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