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   東京・墨田

   
狭山集会 初参加の若者も多数
   

2013年7月

                                                                                 




                                            
 六月二十一日、墨田区社会福祉会館において、「狭山事件50年! 見えない手錠をはずすぞ!墨田集会」が開催されました。あいにくの雨天にもかかわらず百五名の参加者で会場は埋め尽くされました。
 冒頭に、東京狭山実行委員会議長の長谷川信康さんからの来賓挨拶がありました。「五十周年を迎える狭山をもう一度掘り起こし、もっともっと大衆運動を盛り上げていくのが我々の任務。正念場となる秋に向けて頑張って行こう!」との檄を頂きました。
 続いて五月一日に「狭山から五十年」と題してテレビ放映されたニュース特番を上映。今回、初めて狭山の集会に来てみたという若い参加者も多かった中で、わかりやすく経緯が伝わる番組でした。石川一雄さん・早智子さんからは、今年も力強いアピールを頂きました。石川さんからは、闘い半ばでの裁判長交代に対する怒り、何としても無罪を勝ち取るという強い決意が述べられました。そして今年も贈って下さった短歌は、「吾戦い 金城鉄壁司法とて 証拠の力で崩壊せし」。「各地集会で何年、何千と詩を詠んできたので、もうアイデアが出ない」と苦笑されていました。
 早智子さんからは、新潟を始め各地で意見広告運動が広がっている報告や、この数年での高裁前アピール行動に、「フェイスブック等で声を掛け合って個人や団体が来てくれる。以前の動員で来ているのと違う、新しい風が吹いていると感じる」と訴えられました。
 今年のゲストにお招きしたのは、映画「見えない手錠をはずすまで」を制作中の金聖雄(キムソンウン)監督でした。大阪・鶴橋生まれの在日二世である金監督は、高校生の時に参加した夏合宿を期に本名で生きていくことを選択した生い立ちや、映像の仕事―人権ビデオシリーズを手がける過程で出会った素敵な方々に、とことん付き合っていく中で出来上がった映画「はなはんめ」や「空想劇場」の紹介、そして石川一雄さん・早智子さんとの出会い、と多岐にわたるお話をして下さいました。「石川さんは無実」という知識としてはあったが、実際に出会った石川さんの人柄に胸を打たれた。早智子さんとの関係や日常の暮らし、獄中で出会った`ゴク友aとの関係などの素敵さを追っていけば、映画を観てくれた人たちがきっと「なぜ石川さんが犯人?」の思いにつながってくれるはず。そんな願いを込めて制作中の映画は、十一月に公開予定とか。ぜひ皆で観に行こう、多くの皆さんに観て欲しい、と思います。
 最後に主催の部落解放同盟墨田支部・部落解放墨田区民共闘会議から、裁判長宛の要請ハガキ行動が呼びかけられました。何回目にもなるハガキ運動。裁判長が何度代わっても、狭山裁判を後退させることなく、再審開始に向けて前進させるよう繰り返し取り組まれています。集会会場でも、ハガキコーナーを設けて多くの参加者に要請ハガキを書いてもらいました。全国の皆さん、「今年こそ!」の勝利に向けて、狭山闘争を全力で闘いましょう。

        

 

 

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