寄稿(2020年6月)                                                     ホームへ
フィリピン民族民主戦線から
共産同(統一委員会)政治集会に送られた連帯メッセージ


   


      
 
人民の健康、生活、命のために闘おう!
 帝国主義に反対し、社会主義をめざす闘いを強化しよう!

 フィリピン民族主戦線(NDFP)は、共産主義者同盟の政治集会に際して、皆さんへの最も熱烈で戦闘的な連帯の挨拶を送ります。
 COVID19(新型コロナウイルス)の大流行とその人々への深刻な影響が、とりわけ最も抑圧された人民大衆に及んでいる中で、世界を悩ませている瀕死の段階の資本主義よりも、新しくより良いシステムへの願望が高まっています。
 戦争、差別・排外主義、新自由主義に反対して、社会主義の未来に向けて闘うという集会のテーマは、現在進行中のパンデミックが示すように、多くの人々にとっての脆弱性を暴露している資本主義体制を変えることができるのは社会主義に向けた闘いのみだという点で、最も適切だと思います。
 世界の危機は、COVID19パンデミックが直撃する以前からすでに悪化していました。経済不況は間近に迫っており、帝国主義者たちはより深刻な新自由主義政策と、より悪質な領土と資源の奪い合いによって、崩壊しつつある経済を救い出そうと必死になってきました。経済の停滞と減速は、世界の超大国のあいだでは顕著であり、相互の矛盾はますます深まっており、米国は競合国、とりわけ中国に対する優位性を必死に主張しています。日本も例外ではなく、安倍政権の景気回復の主張とは裏腹に工場活動の収縮が加速していると報じられており、低迷している経済がパンデミックによってさらに揺らいでいます。
 直接対決はまだありませんが、中東や東欧での代理戦争や侵略戦争など、軍事の分野での帝国主義間矛盾も激化しており、軍事費の増大を伴う軍拡競争も拡大し続けています。
 米国は、南中国海や東アフリカに進出する中国を封じ込めるために、彼らが「インド太平洋」と呼ぶ地域において約八〇〇の軍事基地と持ち、日本を含む諸国と様々な軍事アクセス協定を結ぶことで、戦略的な軍事プレゼンスを維持しています。
 しかし、この危機は帝国主義の植民地・半植民地の労働者人民が最も感じています。帝国主義による危機の繰り延べ策は、ますます多くの労働者階級を混乱させ、世界で困窮をもたらしています。資本主義は差し迫る崩壊を食い止めるための策として、経済的、政治的、軍事的な一歩一歩を踏み出す毎に、(ことわざにあるように)自らの墓穴を掘り続けており、危機から抜け出す方法はありません。
 COVID19は、資本主義の危機が人々にもたらしてきたものをさらに悪化させました。パンデミックは、新自由主義が公衆衛生、労働条件、食糧供給にもたらした惨状を暴露しました。それはまた、以前から移民や有色人種が不当な非難にさらされている多くの国々でレイシズムと外国人嫌悪をさらに強めています。
 右翼・ファシスト政治家たちはまた、パンデミックを利用して、批判を抑えることを目的とした弾圧的な手段を用いて、体制に抗する人々への抑圧を強化しようとしています。同時に、彼らはポピュリスト的なレトリックを使って、移民、難民、マイノリティ・グループなどをスケープゴートにして、この資本主義の危機の原因から人々の注意をそらそうとしています。他方、官僚資本家たちはCOVID19対応のために割り当てられた資源から利益を得ようと画策しており、独占的製薬会社は、パンデミックの治療・封じ込めのための薬を独占したがっています。資本家と高い地位のある人々だけが本当の受益者であり、普遍的な医療など神話であることが証明されています。
 しかし、民族解放・民主主義に向けた武装革命闘争から、新自由主義と戦争がもたらす経済的、社会的、環境的影響に反対する大規模な抗議運動まで、至る所で人民の闘争が高揚しつつあります。共通の闘争が定められ、団結した行動が形成されており、人民のあいだの連帯もまた、絶えず成長しています。
 フィリピン共産党(CPP)―マルクス・レーニン・毛沢東主義―が主導するフィリピン革命運動は、二〇一六年の第二回大会で採択された決議と計画に導かれて大きく前進しています。ドゥテルテ政権のファシズムにもかかわらず、農村部と都市部で革命的活動が広がっています。また、フィリピン国内でも、在外同胞の間でも、合法的な民族民主主義運動が高揚し、前進しています。
 フィリピンでのCOVID19の発生は、この危機を利用して人民の権利と自由をいっそう抑圧しようとするドゥテルテ政権の無能、腐敗、ファシスト性、破綻という本質を、ますます人民の前に明らかにしています。
 しかし、フィリピン民族主戦線(NDFP)は、フィリピン人民がドゥテルテ政権の弾圧政策に抵抗し続け、より広く、より大きな国際的な支援を獲得することを確信しています。さらに、民族民主主義闘争が前進し、社会主義の勝利を実現することを確信しています。
 世界は公衆衛生に関する最も緊急な懸念に直面していますが、COVID19が世界的なパンデミックになることを可能にした新自由主義と戦争攻撃に抵抗するというより大きな闘いがあります。さらに、健康や環境を含むあらゆる形態の災害や危機から真に人民を守る社会主義体制の構築に向けた闘いが進められなければなりません。
 私たちは、皆さんの政治集会の成功を熱烈に願っています。私たちは、帝国主義に反対し、社会主義の未来の向けた、日本とフィリピンの人民の連帯と闘争のさらなる前進を期待しています。
 新自由主義と戦争に反対して闘おう!
 帝国主義を打倒しよう!
 社会主義に向けて闘おう!
 国際連帯万歳!
           二〇二〇年四月
                  フィリピン民族民主戦線