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                                                                   2012年1月
2012年闘争の勝利に向けて

諸戦線からの闘う決意

   



  

  ■総路線を実践することが決定的に問われている

                                                    沖縄労共闘


 辺野古新基地建設阻止闘争が重大な局面を迎えている。防衛省―沖縄防衛局は、十二月二十八日未明に「環境影響評価書」の「県庁搬入」を強行した。十二月二十六日より「年内提出阻止」を掲げ「県」庁前封鎖行動に決起した基地の県内移設に反対する県民会議を先頭とする沖縄人民の断固たる闘いに恐怖した日帝国家権力は、「犯す前に言うか」なる前沖縄防衛局長・田中の断じて許されざる女性差別発言、沖縄差別発言そのままに、なりふり構わぬ暴挙に打って出た。日帝・野田は、「日米合意」「年内提出」を金科玉条とし、二〇一二年度予算で概算要求から五百億円上積みし、前年度比27%増をもって県知事・仲井真を懐柔したと思ったのか。とんでもない誤算であることを今後とも身にしみて思い知るであろう。
 今や米上下両院議会がグアム移転費削減を決め、米帝内部でも在沖海兵隊配備計画見直しの動きが加速している。沖縄人民の闘いが、着実に日米同盟・日米安保に「風穴」を開けているのだ。
 昨年は、鳩山の「抑止力は方便だった」、メアの「沖縄人は怠惰でゴーヤーもつくれない」など随所で国家権力の本音が発露し、怒りと闘いが爆発したが、今や沖縄人民の闘いは、反戦反基地闘争の域を超え、沖縄への構造的差別、軍事植民地強制に対する自己解放闘争としての本格的な階級闘争へと飛躍しつつある。日帝の沖縄反革命的統合四十年を迎える本二〇一二年、われわれには沖縄の差別軍事支配打破!沖縄解放―安保粉砕―日帝打倒・米帝放逐!という総路線を実践することが従前に増して決定的に問われている。
 当面する方針は明確だ。辺野古・高江現地闘争はもとより、与那国島・宮古島への自衛隊配備阻止、八重山地区での戦争賛美教科書採択阻止闘争に全力で勝利することだ。その地平で、三里塚闘争そして岩国・神奈川・韓国を結ぶ米軍再編粉砕闘争の全人民的総決起を闘いとろう。反原発・反核闘争のうねりと結合し、戦費確保=消費税増税に突き進む日帝・野田を打倒しよう。沖縄労共闘は本年も進撃する。共に闘おう。




  ■市東さんの農地守り、全国・全世界に結合する闘いを

                                                     日本反帝戦線三里塚現闘団


 全国の闘う仲間の皆さん。三里塚現闘団より本年の闘う決意を明らかにします。
 本年、市東さんの農地を守りぬくために、全力で闘い抜いていかなくてはならない。羽田の国際化が進む中で、日帝―国交省―空港会社は、昨年を上回る攻撃に打って出ようとしている。昨年五月二十日、「仮執行」付き超反動判決―五十名不当逮捕の大弾圧。七月四日、千葉地裁の強制執行決定。八月六日、広島に闘う人民が結集するその日を狙って、天神峰現闘本部破壊を強行した。反対同盟の闘争拠点を奪い去ることで、三里塚闘争を破壊することを狙ったのだ。国家権力による証拠隠滅という、断じて許すことのできない暴挙を徹底的に弾劾する。今、空港会社は、訴訟の形式をとって、市東さんの農地強奪攻撃をかけてきている。敵のなりふりかまわぬ悪辣かつ違法な攻撃を許さず、この裁判闘争に勝利していかなくてはならない。敵は裁判を行うと同時に、団結街道封鎖から今、第三誘導路工事を強行している。危険極まりない暫定滑走路を運用しているだけでなく、三本目の誘導路を建設するという。東峰天神峰に住んでいる農民殺しのこの現実を、暴露弾劾し、第三誘導路粉砕、暫定滑走路即時閉鎖を掲げ、闘い抜いていかなくてはならない。
 3・11福島原発事故以降、放射能放出が今も続いている中で、労働者人民の不安と怒りは頂点に達している。すべての原発停止・廃炉が全人民的要求として高まっている。このような中、日帝野田政権は、原発輸出を決定し、再稼動も強行した。断じて許してはならない。三里塚闘争と反原発闘争を結びつけて、日本階級闘争の大きなうねりを作り上げていこう。
 昨年反対同盟は、沖縄において、「市東さんの農地を守る沖縄の会」との共催で、沖縄集会をかちとった。5・20反動判決―五十名不当逮捕という大弾圧の直後であったが、三里塚が沖縄闘争の旗振り役になるという決意を明らかにし、闘いぬいた。国家権力の暴虐に立ち向かう沖縄と三里塚の闘いの結合が、震災―原発事故が続く二〇一一年において、改めて確認されたのだ。
 本二〇一二年、こうした昨年の地平をさらにうち固めて、闘い抜いていこう。
 反対同盟は、現闘本部破壊の直後に、「世の中が変わるまで闘う」「悔しさを怒りに変えて闘う」と宣言した。
 第一に、こうした反対同盟の決意に応え、市東さんの農地を守りぬく決戦を闘いぬいていかなくてはならない。
 第二に、反戦の砦=三里塚闘争を断固として守りぬく決意である。沖縄をはじめ座間、岩国など、全国の反戦反基地闘争と三里塚闘争の結合を推し進めて行く決意である。そして三里塚闘争と反原発闘争を強く結び付けて闘いぬいていく決意である。
 第三に、アジア共同行動を全力で支え抜き、アジア人民との具体的、実践的連帯を強化していく決意である。そして同時に、自国帝国主義打倒を断固闘い抜く決意である。韓国の平和運動団体ピョントンサ(平和と統一を開く人々)との交流の成果を発展させ、国際主義の内実を打ち固めていく決意である。日本、韓国、アジアを始め、全世界で闘われている軍事基地撤去の闘いとの結合を推し進めよう。本年もともに勝利に向けて闘い抜こう。




  ■階級闘争切り拓き、民衆の闘い支えぬく

                                           統一委員会行動隊


 昨年の3・11東日本大震災と福島第一原発の大事故以降、情況は文字通り激動してきた。多くの人々が自らの生きている社会のありようと向き合うことになったのだ。そのなかで「国策」「国益」といったものが「誰のためのものなのか?」ということが問われた日々でもあった。
 原発事故によって、農民は土地を、漁民は海を奪われた。多くの人々が故郷を追われた。いくら政府が「収束宣言」と大本営発表を流そうとも、原発事故はいまだ予断をゆるさない現状だ。原発再稼働や海外輸出を絶対にゆるさない。政府や経産省、東電などに責任をとらせよう。
 成田空港会社は「国策」をタテにして、四十五年間ほとんどなにも変わらないやり方で、農地強奪と農民追い出し攻撃を続けている。昨年の五月二十日には、天神峰現地闘争本部をめぐる東京高裁の不当判決直後に、三里塚反対同盟と支援ら五十名が逮捕されるという大弾圧があった。行動隊も完黙非転向の獄中闘争をたたかいぬき、断固として弾圧を跳ね返した。八月六日には、天神峰現闘本部が文字通りの夜襲によって破壊・撤去された。三里塚現地では、反対同盟農家・市東孝雄さん宅を囲い込み、市東さんを追い出すという目的のためだけに、無用な第三誘導路建設が強行されている。絶対にゆるすことはできない。また、本年は成田空港会社による無法な土地取り上げ裁判もヤマ場を迎える。「展望なき空港拡張攻撃」を粉砕しよう。福島や沖縄をはじめ全国の人々と連帯してたたかわんとする反対同盟の決意は不屈である。日々の援農と現地攻防を最先端で担いぬきながら、本年も反対同盟と固く連帯していく。
 野田政権は、原発再稼働と海外輸出、辺野古新基地建設、TPP参加、消費税増税など「政権交代」時のマニフェストを破棄し、反民衆的な政権運用にまい進している。昨年は反原発や反格差のもとに、多くの民衆が街頭に出た。野田政権の反動によって、人々の怒りはますます高まらざるえない。いまこそ、街頭や闘争拠点からの大衆的な実力闘争が必要である。世界中で人々が怒りの決起をはじめている。
 行動隊は党の戦略部隊としての任務を果たし、公安権力との最先端攻防のなかで、「激動の二〇一二年」の階級闘争を切り開き、民衆のたたかいを支えぬくために献身していく。




  ■必ずや全ての反発を廃炉にし、核兵器廃絶まで闘うことを宣言す

                                                        侵略反革命と闘う被爆二世の会



 昨二〇一一年、われわれは日米両帝国主義の戦争策動と核による民衆の抑圧と支配に対して、断固闘い抜いた。三月十一日におきた東日本大震災と津波、それに続く福島第一原発の四基に渡る爆発事故は、現在も民衆の命と生活を脅かし続けている。あらためて「原子力発電(核)と人類は共存できない」ということを世界中の人々に強く訴える。にもかかわらず日帝―野田政権は、原子力(核)エネルギー政策を推進し続けている。われわれは怒りを込めて徹底弾劾する。そして、必ずや全ての原発を廃炉にし、核兵器を廃絶するまで闘うことを、ここに宣言する。以下、二〇一二年の方針を提起する。
 第一に、八月六日広島原爆ドーム前「青空集会」を支持し、被爆者(二世・三世)と全ての反戦・反核・反原発・被爆者解放を闘う民衆と共に8・6広島現地行動の成功を勝ち取る。昨年来の「日本の核武装と原発政策の推進」を掲げる差別排外主義勢力の妨害を許さず、断固実現する。八月六日広島の平和公園を、戦争もヒバクも許さず、被爆者(二世・三世)と共に生きる世界中の民衆で埋め尽くそう!
 第二に、日帝の原子力エネルギー政策をストップさせよう。まず、新規立地の上関原発建設計画を中国電力に白紙撤回させて、原発建設を阻止することだ。地元農漁民と連帯して、原発に頼らない町づくりを共に進めよう。そして、日本中の全原発の稼働を中止させ、再稼働を阻止しよう。また、原発の増設を阻止しよう。それと併せて、福島第一原発事故の責任を国と東京電力に取らせることだ。
 十二月十六日の日帝―野田による福島第一原発事故の「収束」宣言は、ゴマカシであり、これを徹底弾劾する。同日、「ふくしま集団疎開裁判」について福島地方裁判所は郡山市に住む十四名の子どもの命を守るための仮処分申立てを棄却した。政府の「収束」宣言に合せるかのように放射能の被害を過小評価し、申立てを棄却したのだ。そのうえ日帝―野田政権は独占ブルジョアジーの利益のために企業と一体となって、ベトナムやトルコに原発を輸出しようとしている。こんな事を許してはならない。命より大切なものは無い。世界中の反原発団体と連帯して、地球上から全ての原発を止めていこう。
 第三に、アジアから米軍基地を撤去させることだ。
 米軍岩国基地大強化との闘いは、正念場を迎えている。岩国の「愛宕山を守る会」の米軍住宅反対の意志は微動だにしていない。それ故、福田岩国市長と山口県二井知事は一緒になって、防衛省に愛宕山を売り渡そうとしている。岩国市民と共に、空母艦載機部隊の受入れ反対!愛宕山に米軍住宅はいらない!を合い言葉に裁判闘争や一の付く日の「愛宕山開発跡地を見守る集い」に積極的に参加しよう。 
 第四に、在外被爆者の援護法完全適用と被爆二世の援護を実現する闘いだ。
 放射能の人体への影響が未だに未解明であり、被爆者は世代を超えて不安を持ち続けていることを訴える。われわれは障害者解放運動と連帯しながら、在外の被爆者(二世・三世)を含めた全ての被爆者(二世・三世)の国家補償に基づく援護を実現する。特に、被爆二世への日本政府によるガン検診の実施は急務だ。すべての同志・友人の皆さん、共に二〇一二年を闘おう!




  ■日帝打倒闘争勝利に向けて地域拠点化建設を

                                       侵略反革命と闘う障害者青年同盟


 全国の同志、友人のみなさん!
 侵略反革命とたたかう障害者青年同盟より、二〇一二年新年のアピールを送ります。
 昨年三月十一日東北地方、太平洋沖を震源とする大地震が発生した。障害者の避難生活、地域生活にも甚大な影響があった。地域での差別と闘いつつ、自らの命をも自分で守らねばならないという切羽詰まった状況の中で、障害者は必死に生きざるを得ない現実にぶちあたった。停電による生命維持装置の稼働停止、介護者の不足、あるいは介護者そのものが獲得できないという現実は、障害者の生き死にに直結した。人工呼吸器などを使用せざるを得ない重度の障害者にあっては、まさに生き死にの瀬戸際である。
 一方においては、まさに神風特攻のイデオロギーを「国難」を名目に労働者人民に強制するファシズムが横行している。 米軍、自衛隊による地域の「制圧」を行う一方、根拠も示さず線引きによる避難区域、警戒区域設定による立ち入り規制を行ってきた。 原発利権によるばらまきと、欺瞞のエネルギー政策、「安全、安心、コスト安」のまやかしで経済的な依存を地域経済に根付かせ原発を推進してきた階級的犯罪を、徹底的に断罪しなければならない。労働者人民に対する言論統制などの治安強化は、かつてない規模と早さで襲いかかってきており、障害者総体に対する戦時抹殺体制は激化している。多くの労働者人民に利権のうらで生命をむしばむ被ばくを強制し、放射能の拡散による人間の尊厳をもてあそんだ犯罪を明らかにし、完全な補償をかちとらねばならない。
 昨年七月二十九日には参議院で障害者基本法改正案が可決、成立し、八月五日に公布、施行された。この差別改悪を許してはならない。日帝足下の差別的能力主義社会の中に障害者をいかに位置づけ、いかに管理して統治していくのかという問題意識のもと、精神障害者以外の障害者を位置づけたものである。医療観察法とあわせた障害者総体を統治していかんとする日帝の戦時政策を粉砕しなければならない。
 すべてのみなさん。震災を契機とする統治再編の動きは、大きな地響きをたてて労働者人民に襲いかかってきており、障害者総体においても、戦時体制の強化が急速に進行し始めている。障害者差別糾弾、解放運動勝利に向けて、われわれは地域拠点化建設、日帝打倒闘争勝利に向けた闘いをいよいよ闘いとっていかねばならない。
 山口においては、障青同の同志が訪韓し、在韓米軍基地拡張反対運動への連帯運動をすすめてきた。また岩国基地反対運動における地元住民との連帯、上関原発反対運動の推進など最先頭で担ってきている。東京においても、松沢病院抗議・糾弾のビラ情宣の展開、地域の路上生活者支援運動などに取り組んできている。こうした取り組みを、戦争と差別と闘う障害者解放運動の圧倒的推進としてなしきり、反戦派潮流の登場を断固としてかちとらねばならない。ともに闘わん!