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                                                                   2020年1月
二〇二〇年闘い切り拓く
委員会、戦線からの決意

   


      
 ●安倍改憲攻撃と対決する反戦闘争と左派労働運動の飛躍を

 中央労働運動指導委員会


 同志・友人の皆さんに、中央労働運動指導委員会から新年のアピールを送ります。
 年明け早々、米軍によるイラン革命防衛隊司令官爆殺と、イラク米軍基地への弾道ミサイル報復攻撃がなされ、続く一〇日には日帝―安倍政権によって中東オマーン湾への自衛隊派兵命令が強行された。米帝トランプの対イラン有志連合に連動して、日帝―安倍政権はホルムズ海峡で戦端を開かんとするものだ、絶対に許すことはできない。
 われわれは第一に、本年を①九条改憲阻止、安倍政権打倒、②自衛隊の中東オマーン湾派兵反対、③辺野古新基地建設阻止、④反原発・再稼動阻止、⑤三里塚第3滑走路粉砕・市東さんの農地強奪阻止を掲げて、その全人民的政治闘争の先頭で闘う。
 第二に、これらの闘いと結合して、連帯労組関西生コン支部への組織壊滅型弾圧に対して、全国的反撃陣形をかちとっていくことが何より重大だ。各地で「支援する会」を結成し、労働三権・憲法破壊を許さないという全国運動を構築しなけばならない。階級的産別運動を封じ込めようという労使協調攻撃を許さず、断固たる反撃をかちとろう。
 第三に、20春闘を、けんり春闘全国実行委員会とともに、「労働と生活そして社会を変えていく20春闘を! 八時間働けば生活できる賃金を! 八時間働けば暮らせる社会を!」を掲げて闘おう。われわれも、①最低賃金引き上げと結びついた大幅賃上げ実現の闘い、②過労死を根絶し命と健康を守る労働時間規制、③正規・非正規の共闘で「同一労働同一賃金・均等待遇」の実現、④ハラスメント容認の政府ガイドライン案を許さず職場の人権を確立する闘い、の四大目標を掲げ勝利していこう。
 第四に、労働者保護法制の解体攻撃として迫る「解雇の金銭解決」や「裁量労働制の適用拡大」を許すな。新年からの「公立学校教員の一年変形労働時間制」の強行導入や、改定「地公法」の「会計年度任用職員」導入による公務非正規の年度替り雇い止めを許さず、官民連帯・地域共闘で闘おう。



 ●資本主義を打倒する根本的な闘いを

 
共産主義青年同盟(学生班協議会)

 安倍政権は昨年末、海上自衛隊のオマーン湾派兵を閣議決定しました。トランプ政権によるイラン攻撃が続くなか、自衛隊派兵はアメリカの中東支配への加担であることは明らかです。自衛隊派兵阻止、中東での新たな戦争反対を闘おう!
 昨年、安倍政権は厳戒態勢下、一連の天皇代替わり儀式をおこなって、天皇制のもとに社会矛盾の隠蔽をはかろうとしました。韓国で徴用工裁判の大法院判決が出るや、文在寅政権を敵視して経済報復を繰り返し、屈服を迫りました。沖縄では県民投票で「辺野古新基地反対」の民意が改めて示されたにも関わらず、土砂投入を強行しました。
 しかし沖縄でも韓国でも、安倍政権の思い通りにはなっていません。辺野古の埋め立て工事は現場のたたかいと軟弱地盤問題で行き詰まっています。韓国でも反安倍の闘いが続いています。天皇代替わりに対しては「天皇制は差別の元凶だ」の声が東京を始め各地の街頭で上がりました。
 政府は高い学費と奨学金で苦しむ若者の声の増大を受け、「学費の一部無償化」を四月から実施するとしています。しかしこれは生活保護受給世帯に限ったものです。アメリカの戦闘機の大量購入やイージス・アショア配備といった防衛費の一貫した増大が教育予算を圧迫しています。
 昨年末には萩生田文科相が「大学入試改革」を叫び、民間試験の導入を画策しました。大学入試を教育産業の金儲け口にしようとしたのです。これに対し受験者ら青年が怒りをもって立ち上がり、実施の延期をかちとりました。
 人の命や生活、教育よりも大企業の利益や「防衛費」を優先し、究極的には戦争で「国のために犠牲になれ」と言うのが資本主義の本性です。第一次世界大戦(帝国主義世界戦争)の時代と本質的な変化はありません。実際に、トランプをはじめ「自国第一主義」の国々が互いに争う現代は、新たな世界戦争に転化しかねない危機的な状況に陥っています。
 この社会を根本から変革するためには、次の社会の中心となる青年みずからが立ち上がる他にありません。世界中で、格差・貧困に対する怒りの街頭闘争や女性差別、LGBT差別とのたたかいがあり、気候変動をもたらす資本主義の規制を求める活動があります。その現場を青年が担っています。
 わたしたち日本の青年・学生もともに立ち上がり、古臭くなった資本主義の時代を終わらせようではありませんか。ともにたたかおう!



 ●本年も辺野古新基地阻止を全力で闘う

 沖縄労共闘


 新年を迎え、まず各戦線での沖縄現地派遣をはじめ、辺野古新基地阻止への継続的な取り組みに心からの敬意を表するものです。
 昨年末、日帝―防衛省は、辺野古新基地建設費用が当初の三五〇〇億円から二・七倍の九三〇〇億円に増えることを認めました。さらに工期も、当初五年から九年三カ月となり、完成まで一二年かかるとしています。この間暴露・追及してきた軟弱地盤の存在は決定的です。
 一方で沖縄「県」は、総額二兆五五〇〇億円、一三年以上と試算しており、しかもそれは、知事の設計変更承認が前提です。沖縄人民の揺るがない民意の前に「普天間基地の一日も早い危険性除去=辺野古唯一」は完全に破綻し、私たちの闘いは着実に安倍政権を袋小路に追い詰めてきています。
 本年も沖縄―「本土」を貫く闘いで、新基地建設即時断念・撤回へ向け進撃しましょう。現地ではゲート前や海上に加え、塩川港、安和桟橋での阻止行動も加わり厳しい状況もありますが、ヘリ基地反対協・オール沖縄会議や各市町村島ぐるみ会議と一層の連携を図り現地闘争強化へ全力を尽くします。加えて昨年二月「県民投票」、四月衆院三区補選、六月参院選での政治戦勝利を踏まえ、今六月県議選にも勝利することも大事です。
 安倍政権は、新年度沖縄予算において、一括交付金での六年連続減額と、国裁量の特定事業費増額による「県」と市町村の分断という従来からの「アメとムチ」で沖縄を締め付ける姿勢を露わにしています。首里城火災・再建を巡る安倍政権の前のめりの「支援」もその一環です。一方で、米軍事件事故の続発、軍事演習の激化に加え、宮古・石垣―琉球弧への自衛隊ミサイル基地建設を強行するなど、沖縄差別軍事支配打破―侵略反革命前線基地化強化との闘いも真正面から問われています。
 三里塚や岩国をはじめ全国反戦反基地・反原発闘争との更なる団結を強め、安倍政権打倒の総決起へと突き進みましょう。勝つまで諦めないぞ!



 ●戦争も差別も核兵器も原発も無い世界を団結してつくろう

 被爆二世解放委員会


 被爆から七五年を迎える本年、新たな核軍拡ともいうべき事態が世界を覆っている。私たち被爆二世・三世は、核兵器の被害の甚大さとその非人道性を知っている。だからこそ核兵器廃絶と再び侵略戦争を起こさないために断固行動する。特に、放射線の人体への影響が継世代にわたり続くことを否定できない。「いつ原爆によって殺されるのかわからない」という精神的不安を少なからず被爆二世・三世は被爆者と同じように感じて生きている。私たち被爆二世・三世は、帝国主義戦争による人民虐殺を告発し、自らの解放のために帝国主義を打倒する革命主体なのだ。以下、二〇二〇年の方針を提起する。
 第一に、8・6広島青空式典を日韓同時行動の反戦・反核・反原発・反差別の共同行動として、アジア民衆と連帯して共に闘う。特に、多くの被爆二世・三世の立ち上がりと若者の組織化に全力で取り組む。
 第二に、被爆二世・三世として戦争や原爆の被害と加害を語り継ぐ運動を積極的に取り組む。被爆者の遺志を引き継ぎ、被爆者である親(あるいは祖父母)の体験を伝えると同時に、自らが体験した原爆被害の非人道性を語り伝えていく。忘れてはならないのは、日本帝国主義の侵略の加害も伝えることだ。
 第三に、全国被爆二世団体連絡協議会が取り組んでいる被爆二世の援護を求める被爆二世集団訴訟を断固支持して闘う。現在、大きな山場を迎えており、被爆二世の原爆被害の実態が明らかにされようとしている。多くの人々の傍聴や財政支援を求める。
 第四に、全ての原発の再稼働に反対し、新規立地としてある中国電力の上関原発建設計画策動を絶対に許さない。中国電力が行う田ノ浦沖でのボーリング調査を許さず、祝島島民と共に闘おう。原発被曝労働者の援護を求めて、あらかぶ裁判を支援しよう。
 最後に、環境問題において脱炭素化が世界的に大きな課題になっているが、脱原発を合わせて実現することが重要なことを提起する。



 ●日帝の障害者差別抹殺攻撃と最先頭で闘う

 
侵略反革命と闘う障害者青年同盟

 全ての同志、友人の皆さん。
 侵略反革命と闘う障害者青年同盟より、年頭アピールを送ります。
 昨年日帝は、「天皇代替わり」儀式を強行し、天皇制・天皇制イデオロギーの下、日本労働者人民を戦争と差別排外主義に動員せんとしてきた。
 戦犯ヒロヒトの戦争責任を清算したうえで、象徴天皇制を改めて宣言し、ナルヒトによって天皇制国家の存続を高らかに宣言したのである。
 アジア太平洋戦争時、多くの障害者、精神障害者が虐殺されていった事を忘れてはならない。過酷な戦地で発病し療養するも、餓死させられたり、「戦争に役に立たない非国民」として配給米の差し止めなどを受けたり、毒薬を渡されて死ぬことを強要されたりした。
 現在、障害者差別抹殺攻撃は、さらに強まっている。昨年、旧優生保護法の下で優生手術によって中絶、断種を強制された障害者に、一時金を支給する法律が成立した。しかし国の責任を認めず、多くの障害者の怒りを全く無視し、申請した一部の障害者にいくばくかのお金を渡して全てを清算しようとする事を、絶対に許してはならない。
 血液中の微量の胎児の染色体を調べる「新型着床前診断」の臨床研究を、日本産科婦人科学会(日産婦)が各地の医療機関で本格的に始めようとしいる。命の選別―障害者の差別抹殺でありながら、これを「不妊治療の一環」など、母体の保護を語ることで、障害者抹殺の論理をねじまげ、罪の意識を根底から打ち消して、障害者抹殺を正当化することを許してはならない。
 法務省法制審議会少年法・刑事法部会において、少年法の適用年齢を二〇歳未満から一八歳未満に引き下げたうえ、一八歳、一九歳の年長少年に対しては刑罰を原則とし、「若年者に対する新たな処分」を行う等の構想が検討されている。保護処分優先主義を放棄して形式的な刑罰主義に戻る、新たな保安処分策動を許してはならない。
 様々な障害者差別抹殺攻撃が矢継ぎ早にかけられている中、我が侵略反革命と闘う障害者青年同盟は、その最先頭で闘うことを宣言します。ともにたたかわん!



 ●党の戦略部隊として三里塚、沖縄、岩国を闘う

 統一委員会行動隊


 昨二〇一九年、われわれ統一委員会行動隊は全人民の最先頭で闘ってきた。本年においてもその地平を断固として堅持し、果敢に情勢を切り拓いていく決意である。ともにプロレタリア国際主義の旗を高々と掲げ、反基地闘争の高揚を勝ち取っていこうではないか!
 すべての同志・友人諸君はわが行動隊とともに国家権力との先端攻防に決起せよ!
 昨年、われわれは天皇決戦を頂点に岩国、三里塚、沖縄、そして街頭で、また海外においても闘いを貫徹してきた。天皇決戦では諸政治勢力との共闘関係を基礎にして闘い、その最先頭で街頭行動を闘ってきた。
 岩国闘争においてはデモ隊をけん引した。また、横田闘争や―京丹後の闘いに連帯し現場闘争を貫徹してきた。
 三里塚においては、三里塚芝山連合空港反対同盟とともに市東さんの農地を守り抜き、第三滑走路建設阻止! 空港機能強化粉砕を闘いぬいてきた。
 沖縄における現場攻防に連帯した辺野古新基地建設反対の闘い、さらには反原発の闘いを首都圏と関西において展開してきた。
 われわれは党の戦略部隊―すなわち党派的政治路線の物質化を獲得目標にした政治闘争部隊として、全国各地・海外での縦横無尽な展開を行っていく。その地平の堅持は本年においてもいささかも揺るぎはしない。
 本年、われわれ行動隊は第一に党の戦略部隊として逮捕・流血を恐れず闘う。第二に岩国、沖縄、三里塚、そして各地反基地闘争を労働者階級人民と結合して闘う。第三にかかる闘いをプロレタリア国際主義の貫徹として闘いぬく決意である! ともに闘わん!