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                                                                   2021年1月
2021年の年頭アピール

闘う人士から

   


  
 ●菅政権の独裁政治と対決しアジア・日本の民衆と共に闘おう

   アジア共同行動日本連共同代表 鴨居 守さん


 世界各地とりわけ北半球ではコロナ感染症が猛威を振るっている中、二〇二一年を迎えました。また、アメリカ大統領選挙では民主党のバイデンが勝ち、トランプ大統領からバイデン大統領に年明け早々に交代します。トランプの粗野で、差別意識丸出しのツイート、あるいは黒人差別にみられる人種差別的政策は許せませんが、オバマの政策を再現しようとするバイデン大統領の帝国主義侵略戦争政策に反対する必要があります。私たちは帝国主義侵略戦争反対の旗を高く掲げ、コロナ感染症が猛威を振るう中でも、闘いに立ち上がることが必要です。
 バイデンに米国大統領が変わっても、米中・米朝の対立・東アジアにおける緊張の増大が予想されるなか、米国追従外交の日本の自公政権に注視していく必要があります。
 一方、安倍政権の政策を継承すると宣言した菅政権が誕生し、四か月が経過しました。
 菅政権は「自助・共助・公助」のスローガンに示されるように新自由主義を強化する政策を押し進めることを宣言し、また、学術会議問題を見るまでもなく、安倍政権の独裁的・強権的手法・政治を継承するとともに、公安を背景とした情報をもとに人事権を行使しています。諫言する人を黙らせる一方、国会では質疑に答えたり、説明することなく、唯我独尊の独裁政治を押し進め始めています。
 しかし、安倍政権が強引に推し進めたイージス・アショア配備を撤回せざるを得なかったように、絶対多数の政権でも、農民・住民等が闘えば強引な政策を引っ込めざるを得ないことが明らかになりました。
 そして、安倍政権の政策継承を宣言した菅自公政権に対し、沖縄人民は玉城デニー知事とともに、「戦争NO! 基地撤去!」の意思を明確にしめすとともに、辺野古新基地建設に対しては粘り強い闘いを展開し、基地建設に真っ向から闘っています。また、岩国で、京丹後で、神奈川で、横田で、市民・労働者の米軍基地反対の闘いが、また、国会前をはじめ全国各地で菅政権の学術会議への介入弾劾! 菅政権NO! の闘いが行われています。
 統一委員会の皆さん、読者のみなさん、米帝の侵略戦争反対、朝鮮半島の平和を! 菅自公政権の憲法改悪反対! 新自由主義政策反対! の旗を高く掲げ闘いを前進させましょう。
 そして、アジア・日本民衆とともに、憲法改悪阻止、特定秘密保護法・安全保障法・共謀罪法廃案、侵略戦争体制反対、アジアから米軍基地撤去、新自由主義政策阻止、労働者の命を守れ、労働者・人民からの強搾取反対、腐敗政治弾劾、脱原発、福島の被害者の命を守るため、多くの人を組織し闘い抜く決意です。私たちとともに闘いましょう。


 ●老朽原発の再稼働を阻止し、原発のない、人の命と尊厳が大切にされる社会の実現を

   若狭の原発を考える会 木原壯林さん


 菅政権と関電は、運転開始後四〇年をはるかに超え、危険極まりない老朽原発・高浜一、二号機、美浜三号機の再稼働を画策し、全国の原発の六〇年運転を先導しようとしています。
 ところで、一昨年来、原発に関して、原発マネーの不正還流、再稼働準備工事中の人身事故、蒸気発生器配管の損傷をはじめとするトラブル、使用済み核燃料中間貯蔵候補地に関わる約束違反など、不祥事が頻発しています。日本資本主義を支える電力会社の倫理や技術は崩壊し、地に落ちていることを物語っています。
 このように凋落の一途をたどる日本資本主義の断末魔の悪あがきが、非正規労働者の拡大、外国人労働者の不当雇用、闘う労働組合・関生支部弾圧であり、圧倒的な民意を蹂躙しての老朽原発再稼働です。
 「若狭の原発を考える会」は、原発全廃を突破口にして、科学技術に過剰に依存する社会、金のために人の命と尊厳を犠牲にする社会と決別し、人が人間らしく生きて行ける、新しい社会を展望しようと考えています。
 昨年は、「老朽原発うごかすな! 実行委員会(以下、実行委と略)」の下に、「老朽原発うごかすな! 大集会inおおさか」(九月六日、一六〇〇人参加)の成功を勝ち取り、また、「老朽原発うごかすな! キャンペーン期間」(一〇月一日〜一一月二二日)には、関西二三自治体に申入れを行いました。一一月二三日の「関電包囲大集会」(五五〇人参加)を旅立ちとして、一二月九日に美浜町に到着した「老朽原発うごかすな! リレーデモ」には延べ一三八〇人の参加を得ました。一二月九日には、美浜町内デモ、町役場および関電原子力事業本部前での抗議・申入れ行動を闘いました(約二〇〇人参加)。
 これらの昨年の行動は、脱原発を目指す関西、福井の市民団体、労働団体、政党のほとんどを含む二二〇の団体、八四〇人の個人の賛同を得て実行されました。昨年は、「老朽原発うごかすな!」を合言葉にした共闘の輪が大きく拡がった年でした。
 「実行委」は、昨年の成果を礎として、一月二四日に、関電本店前で「関電よ 老朽原発うごかすな! 大集会」および梅田デモ、三月二〇日には、高浜町で「老朽原発うごかすな! 全国集会」および町内デモを予定しています。皆様のご支援、ご参加をお願いします。