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                                                                   2022年1月
2022年の年頭アピール

三里塚芝山連合空港空港反対同盟から

   


  
 ●何があってもこの地で農業を続けていく

   事務局員 「用地内」天神峰 市東孝雄さん


 統一委員会の皆さんにはいつも変わらない支援をいただき、ありがとうございます。
 私は一九九九年に父―東市から耕作権を引き継ぎ耕作してきました。しかし二〇〇六年に空港会社から「不当耕作」と訴えられ、それから一五年にわたって裁判を闘っています。  
 東市に隠したまま耕作地の底地を買収し、それを理由にして「不当耕作だ。立ち退け」と私に言う空港会社のやり方は絶対に認められません。反対同盟の仲間と弁護士の方々、そして支援者と団結して裁判に勝利していく決意です。
 そもそも内陸に国際空港をもってくるという、最初の航空政策からして間違っています。空港公団は札びらをもって、それでも言うことを聞かない農民は、機動隊の暴力をもって叩き出してきました。成田空港は一刻も早く廃港にすべきです。
 南台の土地は有機栽培に適しています。私はこれからも完全無農薬、有機栽培の野菜を作っていきます。その意味では、自分の農業に自信をもっています。そして消費者と生産者の顔の見える関係としての産直を続けていきます。
 昨年一二月から空港の中の誘導路の補修工事がはじまり、権力の動きも活発になってきました。しかし、私は何があっても、父―東市から引き継いだ農地のあるこの地で農業を続けていきます。
 二〇二二年もよろしくお願いします。




 ●成田空港は不要だ 今こそ廃港に追い込む時

   事務局員 「用地内」東峰 萩原富夫さん


 昨年、安倍内閣の再来である岸田内閣が誕生しました。打倒あるのみです。改憲の動きが強まる中、全国で反戦闘争を闘っていこう。
 六月八日、最高裁第三小法廷は、請求異議裁判の上告を棄却して、市東さんの農地は強制執行可能な情勢になっています。われわれは実力阻止の決意です。市東さんの農地を守り抜こう。
 新型コロナが世界的に広がる中で、今後数年はコロナ対策が必要と言われています。成田空港そのものが必要ない状況になっています。成田空港の旅客数は一日たったの三八〇〇人。貨物は二倍に増えて、ほぼ貨物空港です。このままだと旅客便は羽田に移行していくのは間違いないでしょう。こんな空港に市東さんの農地はやれません。機能強化も必要ないし、全くの無駄です。廃港へと追い込む時が来ています。市東さんの農地を守り抜こう。
 最も大きな勝利の要因は、市東さんの決意が変わらないことです。市東さんが負けなければ、空港会社の農地取り上げ攻撃は、全く意味がありません。
 農地や住民の暮らしを犠牲にして経済を回してきた結末が、この成田空港の有様です。金儲けのための原発や公害や軍事基地や無駄なダムなど、公共性をうたった国策事業に共通する問題です。資本主義を止めなければ、地球が壊れてしまいます。農地を守り、農業を守ることが未来に繋がると思います。三里塚闘争を守り、発展させましょう。共に世界を変えましょう。




 ●市東さんの農地を守り抜き廃港にむけて闘う

  
事務局員 伊藤信晴さん

 新年あけましておめでとうございます。
 二〇二二年岸田政権は「憲法を改悪」するといいました。昨年四月の日米首脳会談で台湾有事の際は共同で対応することを明言し、自衛隊一〇万人を動員した軍事演習を行い、沖縄にはミサイル基地がつくられ。「本土」で中部空港と福岡空港で新滑走路を増設すると発表しました。成田でも機能強化といいながら、第3滑走路をつくろうとしているのです。一九九四年の朝鮮危機の時、米帝は日本が侵略体制をとれないということで、侵略を断念した経緯を見れば、いまの日本の現状は中国侵略に向けた体制づくりをしていることは明らかです。
 市東さんの農地強奪はまさに戦争に向けた土地収奪です。日帝は、成田は軍事使用しない、飛行時間早朝六時から午後一一時までという約束をすべて破ろうとしています。「反戦の砦」三里塚は市東さんの農地を守り抜き、廃港にむけてたたかいます。農地収奪の手先になりさがった芝山町は、反対同盟に会場を貸さないという攻撃をしました。しかし、一年近い粘り強いたたかいで、町の審理委員に違法性を認めさせました。これを突破口に、現地の三里塚陣形を強めています。
 本年も三里塚への支援よろしくおねがいします。