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                                                                   2022年1月
2022年闘い切り拓く
委員会、戦線からの決意

   


      
 ●22春闘を闘おう 労働運動の前進を勝ち取ろう

 中央労働運動指導委員会

 コロナ禍で、非正規労働者、女性労働者などが深刻な影響を受けています。労働者人民の命と生活を守る闘いを全力で取り組んでいきましょう。
 第一に、22春闘を闘おう。けんり春闘実行委は「八時間働けば生活できる賃金を! 八時間働けば生活できる社会を!」「どこでも誰でも時給一五〇〇円、月額二五万円以上」を掲げてたたかいを開始しています。大幅賃上げ、労働条件の改善に向けて22春闘を闘おう。
 第二に、未組織労働者を闘う労働組合に組織しよう。労働組合の組織率は16・9%。多くの中小・零細企業には労働組合がなく、労働者は低賃金・未権利状態に置かれています。最低賃金の引き上げが、低賃金の労働者の賃金引き上げに直結しています。未組織労働者の組織化と最低賃金の引き上げを取り組んでいきましょう。
 第三に、連帯労組関西生コン支部への組織破壊型弾圧を許さない闘いを。昨年、関生裁判において一部で無罪判決を勝ち取るなど反転攻勢が始まっています。一方で、ユニオン運動への弾圧や韓国サンケン労組支援運動への弾圧など、弾圧が広がっています。弾圧を許さず、闘う労働組合・労働運動を防衛・発展させよう。
 第四に、労働者保護法制の解体攻撃を許すな。経団連は「働き方改革」の名の下で、「解雇の金銭解決」「労働時間法制の規制緩和」などを求めています。資本による労働法制解体攻撃を許さないたたかいを。
 第五に、全人民政治闘争の先頭で闘おう。衆議院選挙の結果、改憲発議が現実味を帯びてきています。改憲反対の闘いを取り組もう。また沖縄・辺野古新基地建設阻止の闘い、原発を廃炉にする闘い、気候変動―地球温暖化を阻止する闘い、三里塚空港反対・市東さんの農地の強制執行阻止の闘いなど、全人民的政治闘争に決起しよう。
 これらの闘いを通じて労働運動の前進を勝ち取っていきましょう。



 ●岸田政権を打倒し、戦争も差別も貧困もない社会を実現しよう

 共産主義青年同盟(学生班協議会)


 コロナ禍で苦闘を強いられている、すべての働く青年、学生のみなさん!
 私たち共青同は、本年、岸田自公政権を打ち倒し、戦争も差別も貧困もない社会を目指して、ともに闘うことを訴えます。
 昨年成立した岸田政権は、「新しい資本主義」を唱えながらも、実際には「アベノミクス」と新自由主義政策を続けることを明らかにしつつあります。少額の「給付金」をバラまいても騙されるものではありません。若い労働者は低賃金と失業の恐怖のもとにあり、学業を放棄せざるをえない学生がたくさん生れています。
 衆院選の結果、なんとか「安定多数」を確保した自民党ですが、各国の資本主義がますます激しく対立し、経済成長も実現できないなかで、その権力基盤はまったく弱々しいものです。だからこそ、憲法改悪や「敵基地攻撃力」の保有に向けた動きに見られるように、ナショナリズムを煽って「戦争のできる国」づくりを推し進めているのです。
 南北朝鮮への民族差別や、台湾海峡問題への介入を狙い中国脅威論が政策として煽られています。このもとで、京都の宇治市のウトロ放火事件に見られるようにヘイトクライムが蔓延しつつあるのです。
 昨年、全国の青年たちの闘いによって、入管法の改悪が阻止されました。入管体制のもとで在日・滞日外国人が生命すら奪われている現実が暴露されました。しかし政府は入管体制を抜本的に改善するどころか、「戦争のできる国」づくりと一体に、外国人を「治安管理」の対象とするこの体制をさらに改悪することを狙っています。
 私たちは改めてすべての青年に訴えます。辺野古新基地建設に抗い続ける沖縄、強権的な空港建設と実力で闘い続けてきた三里塚、基地の大強化を許さず闘い続ける岩国、こうした人々と共に闘うことによって「戦争のできる国」づくりを阻止しようでありませんか。また、在日・滞日外国人のみなさんや韓国、フィリピンの闘うアジア民衆と具体的に連帯することによって、政府や民間右翼による民族排外主義を打ち砕きましょう。
 青年の仲間は団結し、本年、ともに闘おう!



 ●反革命的統合五〇年弾劾! 沖縄解放―日帝打倒の先頭で闘い抜く

 沖縄労共闘


 本年は日帝による沖縄反革命的統合五〇年を迎える。沖縄階級闘争・沖縄解放闘争の勝利にとって重大な結節点を迎える年である。
 闘いの進路は明確だ。第一に、昨一一月二五日に玉城デニー知事が下した辺野古新基地設計変更申請「不承認」を断固支持し、新基地建設阻止の闘いを最大の政治闘争として押し広げることだ。
 大浦湾の軟弱地盤の「改良」など全くの欺瞞だ。既成事実化のための美謝川付け替え工事や電線地中化工事などを直ちに止めさせよう。今回の不承認決定に対しても「私人」として行政不服審査での不承認取り消しを身内の国交相と結託し、既成事実化への強行を繰り返している日帝―岸田政権を断じて許さない。新型コロナ禍が予断を許さないが、現地行動を軸に玉城デニー知事の不承認決定支持・工事即時中止・辺野古新基地阻止の波を全国で巻き起こそう。
 第二は、辺野古新基地阻止闘争勝利―沖縄解放への導水路として、年頭の名護市長選、七月参院選、九月知事選・沖縄統一地方選挙を政治闘争として闘い抜くことである。
 日帝―岸田政権は知事選を見据え、今年度沖縄「振興」予算を大幅に減額し、玉城デニー「県」政への分断攻撃を公然と打ちだしてきた。政治戦としての選挙戦に断固として勝利しよう。
 第三は、年末からの米軍キャンプ・ハンセンでの新型コロナ変異株オミクロン株での感染拡大、発がん性物質を含んだ泡消火剤PFOS・PFOAの普天間基地や米陸軍貯油施設からの大量流出事件、キャンプ・ハンセン所在の金武町水道水での濃度過多発覚など、米軍優先の日米地位協定改定要求を日米安保条約破棄へと押し上げていこう。
 第四は、宮古島、石垣島への自衛隊ミサイル基地化―琉球弧の軍事要塞化を阻止する闘いの継続的構築をかちとろう。
 沖縄労共闘は二〇二二年も全国の同志・友人とがっちりと連帯し、共に闘い抜く。共に勝利しよう。



 ●強制執行実力阻止の最先頭に立って闘い抜く

 統一委員会行動隊


 二〇二二年、われわれ統一委員会行動隊は党の戦略部隊として最先頭で闘っていきます。
 昨年の衆議院選挙の結果、国会における改憲勢力が三分の二を超える事態を迎えました。本年、行動隊は改憲を許さない闘いを闘いぬく決意です。さらに今春のQUAD日本開催に合わせて来日が予定されている米帝―バイデン来日阻止を、左派統一戦線の発展・拡大をかけて闘いぬきます。昨年におけるわが党の闘い―岩国闘争を中軸とした反戦・反基地闘争の地平を継承し、本年においても反戦闘争の大衆的高揚をかちとっていきます。反戦・反基地闘争の爆発をもって日帝―岸田政権打倒の闘いの最先頭に立つ決意です。
 沖縄における闘いが正念場を迎えています。昨年の玉城知事による辺野古新基地建設埋め立て変更不承認を支持し、辺野古新基地建設反対を沖縄人民とともに闘いぬいていきます。沖縄解放―日帝打倒の総路線を断固推進していきます。
 三里塚においては空港会社が誘導路の整備工事を開始しました。また成田空港会社は二〇三〇年の空港強化完成を目指し、本年秋から工事を開始すると発表しています。われわれ行動隊は、市東さん、萩原さんをはじめとする三里塚芝山連合空港反対同盟とがっちりと結合し、農地死守・実力闘争の旗のもと現地攻防を断固として担っていく決意です。昨年、反対同盟と支援勢力は市東さん農地強奪―強制執行を許さない闘いを、「強制執行実力阻止態勢」としてうち固めてきました。本年においても、昨年の闘いを強化・発展させるべく闘っていきます。




 ●強制執行実力阻止 市東さんの農地を守り抜く

 日本反帝戦線三里塚現闘団

 全国で闘う同志、友人のみなさん。二〇二二年三里塚闘争勝利、岸田政権打倒に向けて闘い抜いて行こう。
 市東さんの農地をめぐって、昨年四月一日からは、法的には空港会社がいつでも強制執行できる状況に突入した。反対同盟と現地支援連は、強制執行実力阻止の態勢をとり、市東さんとともに、断固闘い抜いてきた。昨年の勝利を引き継ぎ闘い抜こう。
 昨年、MLBで大谷翔平がリアル二刀流で大活躍した。全一六二試合中一五八試合に出場した。疲労をできるだけためないために、十分な睡眠時間、質の良い睡眠を取るようにした。そして野球を心から楽しんだ。楽しむことがどれだげ可能性を拡げるうえで重要かを示したと思う。かつて大木よねさんは闘争が楽しかったと、言葉を残した。二二年を楽しみながら勝利的に闘い抜く決意だ。早朝深夜便を飛ばし、第3滑走路建設を進めようとする成田空港会社を許してはならない。
 農民にとって農地は命だ。農地を耕し、農地を守ることに正義があり、生きがいを持って生きている。そうした反対同盟農民市東さん、萩原さんの営農を支え闘い抜きます。




 ●被爆二世集団訴訟に勝利し反戦・反核・反原発・被爆者解放の大道を

 被爆二世解放委員会

 被爆七六年、私たちは全国の被爆二世と団結し被爆二世解放運動を切り拓いてきた。
第一に、8・6広島青空式典を、多くの被爆二世・三世の結集で実現した。八月六日の広島の平和公園で戦争や核に反対する声を上げることを妨害する差別排外主義者の敵対をはねのけ、八月六日こそが被爆者・被爆二世(三世)の声と思いを表現する場として実現した。
 そして、韓国の共に闘う仲間とテレビ電話を通じて、広島とソウルの日本大使館前で8・6日韓同時行動を実現し共有した。非常に意義のある闘いだ。
 第二に、反原発運動の一翼を断固担い抜いた。韓国の反原発を闘う仲間とオンラインでつながり、福島で闘う仲間と一緒に反原発運動の課題を共有した。また、老朽原発の再稼働を許さない闘いや新規原発としてある上関原発を建てさせない取り組み、福島第一原発のトリチウム汚染水の放出撤回を求める取り組みを行った。
 第三に、コロナ禍の中でなかなか会うこともできない全国各地の被爆二世がオンラインでつながり、被爆二世健康記録簿の発行も含めた被爆二世の現在置かれている現実を共有した。
 第四に、「黒い雨」被害者を、「黒い雨」控訴審判決に基づき救済せよと訴えた。被爆者健康手帳の取得要件に「病気にかかっている」というものはない。「黒い雨」に遭った、遭ったことを否定できない人を対象とすべきで、
病気にかかっているかいないかで差別をしてはならない。ましてや同じような状況にあった長崎の「被爆体験者」を対象にしないのは絶対に許されないことだ。
 最後に、被爆二世集団訴訟が大きな山場を迎えている。放射線の遺伝的影響を否定できない被爆二世の被爆者援護法の適用を勝ち取るために、被爆二世集団訴訟に必ずや勝利しよう。
被爆七五年の事業として国は被爆二世健康記録簿を発行することを約束した。しかし、健診を受ける被爆二世が少ないなどといって、被爆二世健康記録簿を発行しないと明言する自治体が今も存在する。被爆二世に被爆者援護法を適用せず、単年度措置の健康診断のみで済ませてきた国の立法不作為にこそ、その原因がある。
日帝は日米安保と核抑止力にしがみつき、核兵器禁止条約にも署名も批准もしていない。こんなことを絶対に許してはならない。私たちは、継世代にまで及ぶ核兵器の非人道性を世界に知らしめることで、世界中から核も戦争もない世界を作り出す。闘う仲間の皆さん、人類の未来をかけて共に闘おう!




 ●コロナ禍を打ち破り障害者解放―日帝打倒かちとれ!

 侵略反革命と闘う障害者青年同盟


 全国の精神障害者、障害者、健全者のみなさん、二〇二二年年頭にあたり、侵略反革命とたたかう障害者青年同盟より、アピールを送ります。
 二〇二一年、全国の精神病院におけるコロナ陽性患者の発生状況は、二〇〇人を上回る事例が相次いで発生した。国内感染の三・五倍である。
 「精神科特例」による医療従事者の削減がある上で、基本的に密閉された空間で寝食を共にする精神病院においては、高齢者施設などとともに発生率がきわめて高い。
 五月二八日改正障害者差別解消法が成立した。民間業者に対して、障害者に対する「合理的配慮」が努力義務であったのが、行政と同様に義務として課せられる。しかし、差別の実態は何も変わらない。JR九州においては、長崎県の車いすの女性が鉄道を使おうと申し込んだら、JR側は、駅が無人の時間帯なのを理由に断った。しかも二件立て続けにである。本人の訴えを受けた国土交通省が二〇二一年一一月、同社を口頭で指導している。差別解消法が謳う「合理的配慮」なるものが、実際には、いかに意味のない空文句であるかを物語っている。中身のない「差別解消」のためのルール作りすらおぼつかない。
 二〇二一年六月一六日、日本産婦人科学会は、「着床前診断」の対象疾患を拡大する最終報告書をまとめた。七月一四日には、日本医学会が、病気で生まれつき子宮がない患者に対し、条件付きで子宮の移植を容認する報告書をまとめた。かたや着床前診断で障害児の出生を封印し、かたや子宮の移植を進めて、健全児を産む母体を学会がコントロールするという構造である。
 本質的に日帝の障害者政策は、天皇制優生思想を軸に強固に行われている。コロナ禍にあって、貧富の格差も拡大し、激化の一途である。差別の激化―拡大を通した一切の生活破壊、障害者差別を許さず、自立解放―日帝打倒かちとれ!