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                                                                2017年1月
2017年闘争宣言
三里塚芝山連合空港反対同盟

  

 二〇一七年、反対同盟は市東孝雄さんに対する強制執行攻撃との決戦を宣言する。市東さんの畑七三〇〇平方メートルおよび自宅前の作業場、育苗ハウス、離れ等への強制執行は、戦後最大の「強制収用」だ。我々は断じて許さない。
 三里塚五十年の闘いと、「何があってもこの地で農業を続ける」という市東さんの決意の前に、国土交通省・NAAは追いつめられ、裁判所を使った違法な農地取り上げに踏み込んできたのだ。
 北総大地のこの豊かな農地を守り耕し育てることこそ、農民としての尊厳をかけた生き方だ。国策を阻み五十一年目を迎えた三里塚闘争は、安倍政権による農民殺しと対決して、実力闘争に立つ。体を張って正義を貫き、とことん闘う。そして、「第三滑走路反対」に決起を開始した周辺騒音下住民とともに、「空港機能強化策」を粉砕する。
 強制執行攻撃との闘いはまったなしだ。反対同盟は、本日より強制執行阻止決戦本部を立ち上げ、臨戦態勢に入ることを宣言する。三里塚・天神峰に決戦本部を構え、強制執行を迎え撃つ。反対同盟とともに総決起しよう。
 一月三十日の耕作権裁判とデモへの大結集で勝利の突破口を開こう。さらに、二月十四日の強制執行停止を求める審尋、三月二日の請求異議裁判を千葉地裁弾劾の声で包囲しよう。強制執行阻止の決戦態勢を強化しよう。
 これまで三里塚を闘ってきてくれた人々はもちろん、さまざまな職場で闘う人々、地域で闘う人々、こぶしを握りしめている人々、家族とともに闘う人々に広く大きく三里塚現地への結集を呼びかける。ぜひ、現地にかけつけてほしい。動労千葉、関西生コンをはじめとした労働組合、農民団体、学生、市民との絆をさらに強固にし、市東さんの農地決戦に勝利しよう。
 新自由主義の破たん、資本主義の行きづまりが世界中で戦争を引き起こし、労働者人民を殺りくと貧困の中に叩き込んでいる。三里塚闘争は、末期的危機に立つ資本主義に抗して闘う全人民の砦だ。
 韓国との軍事情報包括保護協定の締結、自衛隊の南スーダン派兵における「駆けつけ警護」任務付与など、戦争・改憲に踏み込む安倍政権を打倒しよう。「働き方改革」、「規制撤廃の新農政」をはじめとした労働者・農民への圧殺攻撃許すな。激突する沖縄・辺野古、高江のたたかいに連帯して闘おう。帰還強制と闘う福島とともに、全原発廃炉へ進撃しよう。民主労総を先頭とした韓国人民の巨万の決起に続こう。1・30耕作権裁判闘争から3・26全国総決起集会へ! 全人民決起をつくりだし、市東さんの農地決戦に勝利しよう。


                二〇一七年一月九日
                    三里塚芝山連合空港反対同盟