ホームへ
                                                                2019年3月
3・31三里塚全国集会へ
反対同盟が招請状

  
    三里塚芝山連合空港反対同盟から3・31三里塚全国集会の招請状が届きました。編集局の責任で全文を掲載します。


 
■招請状

 全国の闘う仲間のみなさん! 反対同盟は、来る三月三一日成田市内において全国総決起集会を開催します。この集会は、新たな段階に入った市東さん農地取り上げを阻止する総決起集会です。二〇一九年、反対同盟は三里塚闘争勝利へ重大な決意をもって臨みます。全国からの結集を呼びかけます。
 昨年一二月二〇日の千葉地裁民事第五部・高瀬順久裁判長による反対同盟員・市東孝雄さんの農地取り上げ不当判決を絶対に許すことはできません。千葉県収用委員会に成り代わって、千葉地裁が農民殺しに手を染める暴挙です。市東さんは、仁王立ちで立ち向かい「何があろうと天神峰で生きていく」(新年旗開き)と決意しています。
 請求異議裁判は東京高裁に移ります。反対同盟は、この二月、市東さんの南台の畑に「空港会社立入禁止」「ただいま耕作中!」と大書きした看板を設置しました。決戦本部は、毎週日曜に天神峰カフェを開催し、現地受け入れ態勢を強化する方針を打ち出しました。裁判闘争と現地実力闘争体制の強化へ、格段の取り組みを訴えます。
 安倍首相は、通常国会の施政方針演説において羽田、成田空港の発着枠の八万回増大を発表しました。四者協議会(国、千葉県、地元九市町、成田空港会社)は、A滑走路の運用時間を今年の一〇月末から一時間延長して、深夜〇時までとすることを決定しました。オリンピック開催を利用して、空港開港時の「午後一一時から午前六時まで飛行禁止」という周辺住民に対する確約を反故にしたのです。一〇時台の便数制限も撤廃され、午後一〇時以降の発着回数は現在の三倍になります。
 住民は、「午後一一時以降は寝るころ、急にうるさくなると寝られない」と怒りをあらわにしています。騒音対策として掲げられた二重窓は、あまりにもでたらめで、申請する住民は対象の一割程度、納得など全く得られていません。反対同盟は、騒音下住民の怒りに応え、ともに闘います。第3滑走路建設と二四時間化反対の大運動をつくりだしましょう。
 安倍政権は、憲法九条に自衛隊を明記する改憲によって、「戦争ができる国」への転換をねらっています。二〇一九年は安倍政権の改憲・戦争を阻止する正念場の年です。新自由主義の破綻を株価バブルによってとりつくろってきた世界経済は、格差と貧困を極限化させ、断末魔の時を迎えています。アメリカ・トランプによる「アメリカ第一主義」は、大恐慌から世界戦争に行きつくものです。
 これに追い詰められ、天皇代替わりとともに日本を戦争国家化しようとする安倍政権に対し、一貫して反戦・反基地闘争をけん引してきた三里塚は、五〇余年の不屈非妥協の闘いの真髄を発揮して闘う決意です。動労千葉・関西生コンをはじめとした闘う労働組合、「帰還」強制攻撃と闘う福島、辺野古新基地建設と闘う沖縄と連帯して闘います。3・31集会を成功させ、全世界の労働者人民の未来を切り開く決起を三里塚からつくり上げましょう。3・31集会に結集しましょう。

                                 二〇一九年二月一二日