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                                                                               2008年2月24日
■3・30三里塚へ   反対同盟が招請状

   
三里塚芝山連合空港反対同盟が、3・30三里塚全国集会への招請状を発しました。
   編集局の責任で全文を掲載します。
 


      招請状


  全国の労働者・農民、闘う仲間のみなさん。反対同盟は政府権力に対して新たな闘いを挑む決意を固めています。グローバリズムと民営化、改憲と戦争への攻撃と断固闘い、市東さんの農地強奪に対して敢然と決戦を宣言するととともに、3・30全国総決起集会に、闘う仲間が総結集するよう声を大にして訴えます。

 反対同盟は昨年、北延伸と農地強奪攻撃による闘争破壊策動を粉砕し勝利しました。閣議決定から四十二年、成田空港はいまだ未完・欠陥空港です。しかも暫定滑走路は延伸してもなお短く、他に例を見ない複雑かつ長距離誘導路は経費削減にしのぎを削る航空資本に負担を強いるばかりか、事故の危険を増幅させます。〇九年羽田国際化にともない、成田空港の陥落が現に進行しています。そして航空・農業自由化のアジア・ゲートウェイ構想の前に、三里塚は真っ向から立ちはだかっています。

 追いつめられた成田空港会社は、年間飛行回数を一・五倍化する(年間三十万回で非現実的!)とぶち上げ、「空港開港三十周年」「〇九年株式上場」キャンペーンで浮上しようと躍起になっていますが、破たんは明白です。反対同盟はここに「空港絶対反対」の闘いの勝利を確信します。

 全国のみなさん。しかし、日々勝利する反乱の砦としての地平ゆえに攻撃は尋常ではありません。市東さんに向けられた「農地法による農地取り上げ」は、憲法とともに戦後民主主義の柱である農地法(耕作者主義)解体であり改憲攻撃の先取りです。さらに「東峰の森」伐採と東峰地区を東西に分断する新誘導路建設、現闘本部撤去攻撃と一坪強奪攻撃、どれひとつとつてもこれまでの延長では語れない国家犯罪に政府は踏み込んでいます。文字通り 「戦後レジームからの脱却」をかけた攻撃なのです。

 しかしこの戦後体制の転換攻撃は、いまや三里塚に止まりません。農業と航空部門の自由化を打ち出したアジア・ゲートウェイ構想と、資本の生き残りをかけたFTA(自由貿易協定)とEPA(経済連携協定)で、全国の農民は絞め殺されるに等しい状態に置かれています。そして戦後農地解放以来の土地制度に手をつけ、農民から農地を引き剥がす政策を進めているのです。農民が切り捨てられる一方で、労働者は低賃金労働を強いられ職を奪われています。増税と福祉切り捨てによる格差拡大、動労千葉をはじめとする戦闘的な労働運動をつぶす攻撃が激化しています。

 イラク・中東侵略戦争の泥沼にあえぐ米・ブッシュ政権は、戦争を全世界に拡大し、福田内閣は新テロ特措法を強行し改憲に突進しています。米軍再編と米核戦略の一環として、自衛隊習志野駐屯地に新型ミサイル(PACV)を配備し、洋上でこれと連動するイージス艦の共同訓練を実施しました。このイージス艦が野島崎沖の漁船沈没事故を引き起こしました。教科書検定による歴史の偽造と女子中学生暴行事件に対する沖縄県民の怒り、教育労働者の不起立闘争、労働者人民の怒りの決起が巻き起こっています。
 勝利の道は「空港絶対反対」の闘争原則と、動労千葉とともに闘いとった「労農連帯」です。市東さんの農地取り上げに反対する広範な市民の運動です。そして米韓労働者との交流を重ねて実感した、全世界労働者人民との国際連帯です。反対同盟はここに人民の勝利を確信します。

 戦争と改憲反対! 労働者・農民は共同してFTAに反対しよう。市東さんの農地を実力で守り抜き北延伸を阻止しよう。三里塚の地に三千人の大隊列を! 3・30に全国から総結集するよう訴えます。


                                            三里塚芝山連合空港反対同盟

                                                            二〇〇八年二月二十四日




【集会名称】
暫定滑走路北延伸阻止 市東さんの農地を守ろう
憲法改悪絶対反対 成田を軍事基地にするな
3・30全国総決起集会
【日時】3月30日(日)正午
【会場】成田市天神峰 反対同盟員所有地