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                                                                               2009年3月12日
■千葉地裁の反動的訴訟指揮を徹底的に弾劾   三里塚反対同盟が声明

   三里塚芝山連合空港反対同盟が、千葉地裁民事第五部・仲戸川隆人裁判長の訴訟指揮を弾劾する声明を発表しました。
   編集局の責任で、全文を掲載します。


      
  声明



 わが三里塚芝山連合空港反対同盟は、千葉地裁民事第五部・仲戸川隆人裁判長の常軌を逸した訴訟指揮を徹底弾劾し、本日、出廷拒否の方針で望むこととした。

 これに先立ち、昨日、反対同盟は仲戸川裁判長以下三名の裁判官に対して三回目の忌避を申し立てた。その理由は以下のとおりである。

 第一に、昨年九月二十五日の裁判官忌避申立却下に対する不服申立についての判断が、上級庁において未確定の段階で弁論期日を一方的に指定したこと。

 第二に、上記の証人調べの期日及び順序について、被告らの意見を無視して指定したこと。

 第三に、いわゆる「犯罪被害者保護」の要請から導入された例外的な方式(ビデオリンク)を、建物撤去・土地明け渡しの本件に不当に適用して、最重要証人の証拠調べを強行しようとしていること。これは公開法廷における公正な尋問機会を奪い、偽証を許す不当きわまる暴挙である。

 仲戸川裁判長に公正な裁判は期待できず、同裁判長のもとでの審理の続行は不可能であると判断し忌避を申し立てた。

 ところが千葉地裁は、こともあろうに当該の民事第五部にその判断を委ね、仲戸川裁判長はこれを即日却下した。のみならず即時抗告にも、あくまで開廷を強行する暴挙をもって応えた。ことここに至って反対同盟は、出廷拒否によって弾劾の意志を表明することとした。

 そもそも裁判官忌避申立の発端は、地上権立証のために不可欠な実地検証を却下し、証人調べを強行するという、まったく不当な訴訟指揮にある。原告・成田空港会社をしても申し立てざるを得なかった検証を、あえて却下する訴訟指揮は許し難い独断専横である。

 常軌を逸した訴訟指揮は、裁判員制度に象徴される司法制度の改悪と一体であって断じて看過できず、徹底的に闘う決意である。

 すべての報道機関が、事態を正確に捉え、正しく報道されるよう切に要請するものである。


                                二〇〇九年三月十二日

                                   三里塚芝山連合空港反対同盟