共産主義者同盟(統一委員会)






■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■声明・論評

■主要論文

■綱領・規約

■ENGLISH

■リンク

 

□ホームへ

     10月1日 千葉

   三里塚・新やぐら裁判

   
裁判長の高圧的態度に反撃


       
 一〇月一日、千葉地裁民事第二部(内田博久裁判長)において新やぐら裁判が行われた。
 この裁判は、市東さんの土地にある看板、やぐら等四つの工作物の「収去」と、その底地の「明け渡し」を求めて空港会社が反対同盟を提訴した裁判である。強制収用を目論む成田空港会社(NAA)にとって、これら物件と底地の明け渡しは、農地法裁判―請求異議裁判、耕作権裁判と連動した重要な裁判となっている。
 今回の裁判では、両陪席裁判官の交代により、反対同盟顧問弁護団による更新意見陳述が行われた。
 弁護団からは、現在立てられている四つの看板について、生活破壊、権利破壊を行ってきた違法不当な空港建設に対して、明確な「空港反対」の意義があることを訴えた上で、違法行為を行うNAAには明け渡しの権利がないということを主張した。
 八八年に底地の売買を行ったとする契約当時は、第二滑走路予定地には五戸の家屋が残存し、空港公団は土地の転用計画すらなかった状態だった。さらには市東東市さんに無断で売買を行い、不在地主を一五年間も続けてきたことからも、農地法違反を行っているのはNAA側であることは明らかだ。違法行為を積み重ねてきた空港公団―NAAには「明け渡し」を主張する権利などないのである。
 また離作補償の問題では、空港会社側は市東さんが土地の明け渡しを行った後に、支払い額、時期を設定すると主張していることが、強制執行された後、市東さんは担保が無い状態での生活を強制されることになり、解約許可そのものが成立していないことも述べた。
 この日の裁判ではいつもとは違った表情を浮かべていた内田博久裁判長が、今後のスケジュールとそれに伴う関連文書の提出を弁護団に高圧的に迫ってきた。それに乗じて、普段全く反論すらしない空港会社側代理人の和田も弁護団に対して期日内の文書提出を要請してきたのだ。これに対して弁護団、傍聴席から「空港会社側は黒塗り文書を提出してから言え!」「官僚的なスケジュール運営を行うな!」と弾劾する声が挙がった。これに圧倒され、内田裁判長はそれ以上、強く出ることはできなかった。
 裁判後の報告集会では、決戦本部長の太郎良さんが、「これからはどっしりと構えて、市東さんとともに全国的に闘っていきたい。10・14全国総決起集会に大結集して下さい。共同の統一行動を決戦に向けて共に闘っていきましょう」と決意表明と呼びかけを行った。
 請求異議裁判は一二月二〇日に判決を迎える。これまでの反対同盟そして市東さんの闘いの正念場であり、決戦である。三里塚闘争五二年の真価を掛けて、裁判闘争、現地闘争一体でこの決戦に勝利していこう。

 

 

当サイト掲載の文章・写真等の無断転載禁止
Copyright (C) 2006, Japan Communist League, All Rights Reserved.