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■7・8 千葉 市東さんの南台農地を守ろう! 千葉地裁デモ・耕作権裁判闘争 ●千葉地裁デモ 七月八日午前、千葉地裁民事第二部(齊藤顕裁判長)において、市東孝雄さんの南台農地をめぐる耕作権裁判口頭弁論が開かれた。一八年という長期に及ぶ本裁判もあと二回を残すのみとなった。われわれは三里塚芝山連合空港反対同盟とともに傍聴闘争を闘い抜いた。 裁判闘争に先立ち、午前九時過ぎから千葉市中央公園で集会が開かれた。 市会の太郎良陽一さんは冒頭のあいさつで、「昨日の天神峰現地デモ、農楽まつりに引き続き、本日も正念場を迎えた耕作権裁判闘争を断固闘っていこう」と力強く訴えた。 反対同盟事務局・萩原富夫さんは、以下の趣旨でこの日の闘いの基調を提起した。昨日の天神峰現地闘争と農楽まつりには一八〇名の結集があった。本日の口頭弁論は「原告」の成田空港会社側からの反論だ。裁判闘争を闘う前に、市東さんの農地を守ることの正当性を、集会とデモによって千葉市民にしっかりと訴えていこう。三里塚現地では現在、「空港機能強化策」に基づく工事が進行中だが、空港会社はさらに「新しい成田空港構想」を打ち出した。地域住民の追い出し、環境破壊や騒音被害地域を拡大しようとしている。この構想は同時に、成田を本物の軍事空港へと作り換えようとするものでもある。絶対に許してはならない。 萩原さんは、発言の最後に「反対同盟はこれからも三里塚の地で空港絶対反対を掲げて闘い抜く。皆さん、共にがんばっていこう」と決意を語った。 その後、動労千葉、関西実行委、「市東さんの農地取り上げに反対する会」が、それぞれの立場からの連帯発言を行った。 司会の太郎良さんは、「耕作権裁判は、今日と九月三〇日の最終弁論を残すのみとなった。これまでも千葉地裁は空港会社や警察と一体となって農民叩きだしを進めてきた。私たちはそのことを絶対に忘れない。本日の裁判闘争を全力で闘おう」と語り、集会を締めくくった。 最後に、「市東さんの南台農地を守り抜くぞ!」「耕作権裁判闘争に勝利するぞ!」「農地強奪を許さないぞ!」と全体のシュプレヒコールをもって集会を終え、反対同盟を先頭に、千葉地裁に向けたデモに出発した。デモ隊は沿道の市民に対し、裁判闘争への注目と支援を訴えた。 デモ終了後、参加者は傍聴闘争に向けて即座に千葉地裁へと向かった。 ●耕作権裁判闘争 七月八日に千葉地裁で耕作権裁判が開かれた。反対同盟農民の市東孝雄さんが所有する畑を奪うために空港会社――及び、その背後にいる日本政府――が起こした訴訟だ。これまで数回にわたって行われた証人尋問で、成田市南台にある畑を市東さんが「不法耕作」しているという会社側の主張に根拠のないことが明らかになった。 すでに準備書面を提出している空港会社側代理人の反論が行われるはずだった。しかし、発言はなく、次回の期日を確認して閉廷した。 弁護士会館で行われた報告会で、市東さんは、「空港会社の反論を聞きたかったんですけど、結審が近いので、ああいう形で終わってしまいましたが。最終弁論は弁護士さんたちに頑張ってもらって、判決までしっかりやって行きたいと思います。ですから、皆さん、ご協力お願いします。」と述べた。 次回の公判は九月三〇日午後一時半に、千葉地裁で最終弁論。 |
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