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■3・1 大分 日出生台演習場で 米軍実弾砲撃訓練に抗議! 三月一日、大分県日出生台演習場で米軍の実弾砲撃訓練に抗議する集会が開かれた。 この訓練は、かつて沖縄のキャンプ・ハンセンで行われていた「県道一〇四号線越え実弾射撃訓練」を一九九七年から五カ所の自衛隊演習場(矢臼別、王城寺原、北富士、東富士、日出生台)に分散して実施されている実弾砲撃訓練の一環である。 九州各地から八〇名を超える人が集まり、「一五五ミリ榴弾砲の沖縄県道一〇四号線越え実弾射撃訓練」反対の声をあげた。 冒頭司会の「平和といのちをみつめる会」の渡辺ひろ子さんが、一月の日英共同訓練反対行動を大雪予報のため中止し、その抗議も含め今日の行動をしようと挨拶した。 最初に現地の監視活動の仲間が報告した。訓練は一六回目で二月二七日から三月九日まで、過去最大規模だ。兵士四三〇人(支援部隊含む)で車両が一一〇両、砲数は一〇台。使用協定では三〇〇人強、車輌六〇両までという歯止めを超えているのに、支援部隊は数に入らないといってごまかしている。協定書では七時から二〇時前までだが、五年前には破られた。監視しなければならないと訴えた。 そのあと各地の市民団体から戦争準備と闘う発言が続いた。 大分敷戸弾薬庫では二三年に長射程の大型弾薬庫を二棟建設すると発表され、さらに七棟が追加された。①民家との保安距離、②ミサイルの種類や量、③爆発時の避難などの疑問点を質問しても、防衛局は秘密だと言って答えず、説明会も開かない。湯布院駐屯地でミサイル特科団を新設するのに対して抗議のスタンディングを行うとのアピール。熊本空港も特定利用空港に指定され、アイアンフィスト訓練で戦闘機やオスプレイが発着し、南阿蘇の上空を飛んだ。 アジア共同行動福岡が、米兵の性暴行事件を繰り返さないため政府に抗議文を、一五団体の連名で送った。地域の仲間とともに抗議のスタンディングを行い、日米地位協定の抜本的改定、安保粉砕を訴えたと報告した。 広島からは、隣接する岩国には空母ジョージ・ワシントンが配備され、F35とオスプレイが飛び回っている。岩国基地内で自衛隊戦闘機が日米共同訓練する、呉基地からきた自衛艦が米軍のミサイルを積み込む訓練をする、自衛隊との共同使用、共同訓練が常態化している。 福岡で自衛隊に名簿提供を許さない闘い、電子戦部隊を博多港から宮古島に出航させない闘いの報告があった。佐賀駐屯地建設反対の発言では、七月九日までにオスプレイ一七機が木更津から移駐されることになっていることが報告された。配備阻止の声を上げよう。 北九州では、昨年北九州空港を特定利用空港に指定するなと九州防衛局に申し入れをした。以上のような怒りの報告が相次いだ。 最後に司会が、四月二〇日平和といのちをみつめる福岡大集会を呼びかけ、シュピレヒコールを上げ、終了した。 陸上自衛隊と第三海兵機動展開部隊との日米共同訓練「アイアン・フィスト25」が二月一九日から三月七日まで、長崎、熊本、鹿児島及び沖縄で実施されている。過去最大規模で自衛隊の水陸起動団などの実戦訓練、宮古島への電子戦部隊の配備が強行される中で住民が阻止行動をたたかった。米軍の指揮に従って、中国を想定した日米両軍の戦争訓練だ。二五年は八兆七〇〇五億円もの軍事費が計上されている。戦争を何としても止めなければならない。 |
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