共産主義者同盟(統一委員会)






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 ■3・11 東京
 福島原発事故から14年
 第138回東電本店前合同抗議行動




 福島第一原発事故から一四年が経過した三月一一日夕刻、東京電力本店前において一三八回目の合同抗議行動が二〇〇名強の参加で取り組まれた。主催は「東電本店合同抗議行動実行委員会」。呼びかけは「経産省前テントひろば」と「たんぽぽ舎」。
 はじめに、東日本大震災および原発事故で亡くなった方々を追悼する一分間の黙祷が行われ、その後、集会のオープニングとして東電前行動では恒例となっている多摩川太鼓の演奏が披露された。
 「経産省前テントひろば」の江田忠雄さんが主催者挨拶を行い、この集会の直前まで取り組まれていた経産省前での集会を報告するとともに、今後とも経産省と東京電力双方に対する闘いを共に進めていく必要があると語った。
 つづいて参加者からのスピーチが行われた。ルポライターで、「さようなら原発一〇〇〇万人アクション」共同代表の鎌田慧さんは、石破政権が鮮明に打ち出した原発回帰路線と最高裁の東電三役無罪判決を弾劾し、原発をゼロにするまで闘い続けていくことを訴えた。
 福島からの発言として、「ひなん生活をまもる会」の鴨下全生さんが発言した。東京都による福島原発事故からの避難者住宅に対する追い出し訴訟の現状や、福島原発事故被害者の損害賠償請求に対して「不服だ」として上告した国や東電への怒りを涙ながらに語り、裁判への注目と支援を訴えた。
 たんぽぽ舎共同代表の山崎久隆さんは、福島原発事故が未だ収束のめどがたっていないにもかかわらず、東京電力が柏崎刈羽原発六、七号機再稼働の準備を進めていることを強く批判し、老朽原発再稼働を阻止するために闘うことを呼びかけた。
 大熊町から集会に駆け付けた方が急遽発言し、被災地福島の現状を報告した。その趣旨は次のようなものだった。福島が「復興」したかのように語られ、福島原発事故があたかも「なかった」かのように喧伝されている。確かに駅周辺部は賑わいを取り戻しているように見えるが、少し離れれば手付かずの荒れ放題の野原が広がっている状況であり、行き交う車もほとんどが工事関係車両だ。これが被災地の現実であり、原発というものは、全ての生命を軽んじるものだということを改めて実感した。
 その後も、「原発いらない! 金曜行動」など三団体による東電への申し入れ行動、日本音楽協議会などによる歌と演奏による抗議、東電に対するシュプレヒコール、「柏崎・巻原発に反対する在京者の会」などの参加者のアピールなどが次々に行われた。
 最後にたんぽぽ舎共同代表の柳田真さんの閉会あいさつ、多摩川太鼓の演奏をもって抗議行動は締め括られた。

 


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