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■3・30 三里塚 市東さんの南台農地を守ろう! 成田空港会社に肉薄するデモ 三月三〇日、天神峰現地闘争が三里塚芝山連合空港反対同盟の主催で闘われた。 三月二四日、耕作権裁判の判決で千葉地裁・斉藤裁判長は、市東孝雄さんに対して南台農地の「明け渡し」を命ずる不当判決を出した。その不当判決を徹底弾劾し、市東さんの農地を守り抜く決意を打ち固める闘いとしてデモ行進が闘い抜かれた。 市東さんの南台の農地に、全国から三九五人の労働者人民が結集した。 午後一時、伊藤信晴さんの「三月二四日の反動判決を徹底弾劾する。控訴審闘争を、成田軍事空港粉砕、農地死守・実力闘争の原則を打ち固めて、闘おう」というあいさつでデモ行進前の打ち合わせが開始された。 つづいて、宮本麻子さんが弾劾声明を怒りをこめて読み上げ、参加者全員の拍手で確認した。 主催者あいさつに萩原富夫さんが立った。萩原さんは、反対同盟顧問弁護団が「証拠を一生懸命に集めて、市東さんの耕作権を証明するために証人尋問をやってきた。しかし、裁判所は、『場所の特定は関係ない』として不当判決を出した。私たちの一八年間の闘いを無にする本当に許しがたい判決だ」と千葉地裁・斉藤裁判長を徹底弾劾した。そして、「これからは、東京高裁での控訴審です。傍聴闘争に結集して下さい」と呼びかけた。 反対同盟顧問弁護団の発言では、「結論ありきの判決。NAAが出してきた証拠が偽造であり、国策裁判、国策判決を許してはならない。絶対に市東さんの農地を守る実力闘争を闘おう」と訴えた。 市東孝雄さんが発言に立った。市東さんは、「二四日の判決は、事実に基づいた判決では無かった。祖父の時代に契約がなされていないとか、裁判所による作文です」と千葉地裁を断罪した。そして「農地は命、この畑で作った安全でおいしい野菜をこれからも作っていく。これからもがんばります」と不屈の決意を明らかにした。 カンパアピールを木内敦子さんがおこなった。 連帯あいさつで、市東さんの農地を守る沖縄の会の川野純治さんが発言に立った。川野さんは、沖縄においては、「台湾有事」という名の下に戦場化の攻撃が着々と進んでいる状況を報告し、「宮古八重山に対するミサイル基地建設反対運動、辺野古新基地建設阻止、反基地の闘いを展開しています。反対同盟が闘っている戦争反対の闘い、それと一体に沖縄も闘います。再びアジアを戦場にしない反戦の闘いを共に闘おう」と発言した。 共闘団体の発言で統一委員会の同志が決意表明を行った。次のような要旨で発言した。3・24不当判決を徹底弾劾。市東さんの農地を強奪するための判決を許さず、控訴審において、空港会社のデタラメを暴く。市東さんの農地・営農を守る農地死守・実力闘争の闘いで強制執行攻撃を打ち砕く。空港機能強化・新しい空港構想を打ち砕く。最後に、日帝―石破政権打倒、反帝国際連帯闘争を推進していく決意を明らかにした。 まとめと行動提起を太郎良陽一さんが行った。太郎良さんは、「不当判決であったが、強制執行の仮処分がつかなかった。千葉地裁も強制執行をつけることができなかったのです。市東さんの農地は命という言葉は、みんなの命を表しています。このことこそが私たちが生きていく道だと思います。空港会社は強制執行を狙っています。これに対して団結して強制執行攻撃を打ち破る態勢を構築しよう。反対同盟としては、七月農楽まつり、一〇月全国集会を開催します。全国各地で三里塚を闘う運動を展開し、強制執行を阻止する陣形を構築しよう」と力強く方針を提起した。 最後に参加者全員でシュプレヒコールをあげて、いよいよデモ行進だ。南台の畑から、成田空港会社の本社ビル近くを通るコースだ。意気高くデモ行進に出発。成田空港本社ビルが見えてくると、デモ参加者は怒りのシュプレヒコールを叩きつけた。そして、市東さん宅前を通り、東峰の開拓組合道路までのデモ行進を貫徹した。 |
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