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■4・20 福岡 平和といのちをみつめる福岡大集会 反戦・反基地掲げ各地から1300名結集 岸田前政権は二〇二二年一二月に「安保三文書」を閣議決定した。防衛費をGDPの2%以上に増額し、敵基地攻撃能力の増強を目指すものである。石破政権は陸海空の自衛隊を一元的に指揮する「統合作戦司令部」を発足させた。「有事」での初動を早め、米軍との連携強化をめざしている。自衛隊の軍備強化は着々と進んでおり、民間施設の利用や自衛隊基地内の米軍施設の増設が行われている。「台湾有事」を想定して、沖縄と九州各地で基地の増強が進められ、民間の空港や港湾が特定利用空港・港湾に指定されている。 このような政府の動きに、各地が連帯して「国家による戦争」を止めることを目指し、二月二二日「戦争止めよう! 沖縄・西日本ネットワーク」が鹿児島市で発足した。そして四月二〇日福岡県で「平和といのちをみつめる福岡大集会」(築城基地の米軍基地化を許さない! 京築住民会議主催)を開催した。 集会には、自衛隊の大分県築城基地に隣接する新田原グラウンドに約一三〇〇名が各地から集まった。オープニングでは九州朝鮮初中高級学校の高校生が歌と舞踊を披露した。 核廃絶に向けて高校生平和大使が報告した。東アジアからの連帯メッセージが韓国、中国、台湾、朝鮮から読み上げられた。 各地からのアピールでは、まず築城基地の現状が報告された。基地内には米軍の施設が建設され、米軍と自衛隊の共同の基地になっている。滑走路は米軍の大型輸送機が発着できるように補強延長工事が開始されている。福岡からは博多港と北九州空港の特定利用空港・港湾指定で北九州空港が自衛隊の訓練に利用されたことが報告された。ここで立憲民主党、社会民主党、日本共産党の議員紹介と挨拶。 広島からは、呉の日鉄の敷地が自衛隊に売却されたことが報告された。広島を戦争を起こさない平和都市に逆行する動きを許してはならない。佐賀からは佐賀空港への七月オスプレイ配備に反対する市民の活動が報告された。土地の無断使用と戦争準備という憲法に反する動きに反対していく。長崎からは佐世保基地では米兵による性犯罪の恐れがある。五島列島の南側では自衛隊が爆撃訓練を行っている。熊本からは西部方面総監部が地下化されつつあり、TSMCが工場を建設し、軍事的動きと連動していると報告した。宮崎、鹿児島からも報告、沖縄からは玉城デニー知事からのメッセージも読み上げられた。特別アピールとして、福岡パレスチナの会からパレスチナの人々との連帯がよびかけられた。 集会宣言を採択し、最後にまとめにかえて、「戦争止めよう! 沖縄・西日本ネットワーク」運営委員の池田年宏さんが石垣・与那国・宮古島・種子島・大分の現状と展望を明らかにし各地が連携して戦争を止めようと訴え、終了した。 集会参加者は、築城基地全体が見える松原公園まで長蛇のデモ行進をおこなった。 |
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