共産主義者同盟(統一委員会)

 

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  ■6・10全国一斉不当捜索を許すな

  弾圧を粉砕して反サミット闘争に勝利しよう





 六月十日、京都府警は労働者A氏を「雇用保険の不正受給」容疑で逮捕家宅捜索を行なった。同時に「A氏がこの金をAWC運動および共産同(統一委員会)に流した」という捜索令状で、わが統一委員会の中央事務所・大阪事務所そして洛南ユニオン労働組合事務所に対して長時間にわたって不当な家宅捜索を行い、パソコンをはじめ多数のものを押収し去った。そして、マスコミ各社に「統一委員会の活動家が詐欺」なる発表を垂れ流したのである。十一日、各社はいっせいに警察発表記事を掲載、あたかも重大な政治事件のような異様な告知が行なわれたのである。

 わが同盟はこの京都府警の暴挙に対して、断固として抗議、弾劾する。

 一連の家宅捜索は全く根拠のないでたらめなもので、わが統一委員会とAWC運動に対する無法極まりない政治弾圧である。帝国主義強盗会議洞爺湖サミット粉砕の国際的たたかいに対する事前弾圧である。このような政治組織弾圧に手を染めた京都府警、そして、言われるままに捜索令状を発行した京都地裁をわれわれは許さない。この犯罪行為の責任を徹底的に追及する。

 そもそも、容疑とされている事案は四年も以前のものであり、いま事件とすること自体が作為である。「不正受給」なることがもし行われたとしても、通常はハローワークの判断で返還や納付命令が出される。最も悪質とされた場合に「詐欺」告発が行われることもあるが、ハローワークが四年間も告発を検討していたというのだろうか。この「事件」は今現在に、京都府警によって創られたものである。

 そして、A氏個人にかかわる「不正受給」容疑と一斉家宅捜索は何の法的な関係も無い。各事務所に何の関わりがあるというのだろうか。機関紙「戦旗」が押収されたが、容疑と何のかかわりがあるのか。

 事実はこうだ。権力政治警察は、サミット前に統一委員会などの事務所に踏み込むための「事件」を探した。全国でわが同盟の周辺を不当な調査をした。なかには「オウム真理教を調べている」などとウソの恫喝まで行って情報を得ようとした。当然ながら、何の情報もない。京都府警は、「事件」の捏造を決め、そしてA氏をターゲットにしたのである。その上で、京都地裁の不当極まりない令状で捜索を強行。さらに、周到にも、その不当性を覆い隠すために新聞を使った「統一委員会活動家・事件」キャンペーンを行ったのだ。

 このようなでたらめを許すことができようか。これを無法と言わずして何というのか。

 A氏は二十日、不当にも起訴された。

 その後、A氏の獄中完黙闘争と、獄外での救援活動や各種抗議活動の成果によって、六月二十五日、A氏は奪還された。そして、A氏は、その日の夜、京都・円山野外音楽堂で開かれていたサミット外相会議反対!京都行動主催の集会に参加し、壇上から今回の不当逮捕と政治弾圧を厳しく弾劾した。A氏の発言に対して、集会参加者が大きな激励の声や拍手で応えたことは言うまでもない。

 われわれは、A氏を犠牲にした一連の捜索を「京都府警のでっち上げ事件」と断ずる。われわれは京都府警を許さない。怒りをもって弾劾する。

 われわれは弾圧への怒りを倍に、洞爺湖サミット粉砕に全力で決起し、世界の人々と共に京都府警の意図を木端微塵に打ち砕くであろう。

 

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