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  ■全日建連帯労組近畿地方本部副委員長

  川村賢市さんの急逝を悼む

                                         共産主義者同盟(統一委員会)





 去る四月三十日早朝、全日建連帯労組近畿地方本部副委員長の川村賢市さんが急逝された。享年六十二歳であった。川村さんは四月二十九日朝、身体を鍛えるためにかよっていたトレーニングジムで、脳幹出血のために倒れ、救急車で病院へ運ばれた。病院に着いた段階ではすでに意識はなく、医者からは今晩まで持たないと診断されるような状況であった。しかし、川村さんはその夜を生き抜き、翌日の早朝に亡くなられた。余りにも早い、突然の逝去であった。共産主義者同盟(統一委員会)として、川村さんの急逝を心から悼むものである。

 川村さんは、連帯労組近畿地本副委員長として、労働運動の先頭に立ち続けてこられた。小柄な身体いっぱいに闘志をあふれさせ、権力や右翼・暴力団に決してひるむことなく、争議の現場で闘ってこられた姿がいまでも鮮やかに思いだされる。また、川村さんは反戦反安保闘争にも全力で取り組まれ、しないさせない戦争協力関西ネットワークの共同代表を最後までつとめられた。とりわけ、川村さんは自衛隊出身ということもあり、自衛隊の海外派兵や軍事基地・軍事演習に反対する闘いには、全国どこへでもかけつけて闘ってこられた。大阪のイラク派兵違憲訴訟の原告の一人となり、伊丹やあいば野での日米合同軍事演習に反対する闘い、大阪港の軍事利用に反対する闘い、昨年の大阪や京都での反サミット闘争など、数知れないほどの闘いの先頭に立ってこられた。われわれもまた、労働運動や政治闘争の多くの戦場において、川村さんと戦列をともにしてきた。

 このような川村さんの闘いは、資本主義を打倒し、労働者が真に社会の主人公となる社会主義社会・共産主義社会を実現したいという、革命へのたぎるような思いに貫かれたものであった。川村さんは、関生コミュニスト同志会の創設以来の中心的活動家の一人であった。昨年十二月の関西における共産同政治集会には、関生コミュニスト同志会を代表して参加していただき、連帯のあいさつをしていただいた。まさに川村さんは、流れこそ違うが、ともに革命をめざす共産主義者の同志であった。

 闘いの途上、革命に向かう途上で倒れた川村さんの無念は、想像に余りある。われわれもまた、川村さんとはこれからも戦列をともにし、資本主義の打倒・社会主義革命に向けて長くともに闘っていきたかった。だが、それはもうかなわない。突き上げる悲しみを胸に抱きつつ、川村さんが終生希求したこの社会、この世界の根本的な変革に向けて、われわれは闘いつづけることをあらためて決意する。そのことが、闘いの途上において倒れた川村さんへの何よりの追悼となるであろう。川村さん、安らかにお眠りください。

 

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