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   国際民衆闘争同盟・第4回総会、7月上旬に開催

  反帝国際連帯の前進にむけ総会を支持し、連帯しよう




 七月七―九日にフィリピンで国際民衆闘争同盟(ILPS)の第四回総会が開かれる。アジア共同行動日本連絡会議が代表団を送る予定だ。われわれは同総会の開催と日本連の代表団派遣を支持する。そして日本の労働者人民のみなさんがこれに参加することを訴える。


 ●1 ILPSとは何か

 ILPSは二〇〇一年にオランダで結成され、アジア・アフリカ・ヨーロッパ・アメリカ・オセアニアから四十カ国・地域の二百団体が参加した。呼びかけたのはフィリピン民衆組織のバヤン。新自由主義グローバリゼーションの嵐の中で、反帝をはっきり掲げ、民主主義を闘い取るとした国際組織が二十一世紀の最初の年に姿を現したのだ。設立総会の後、第二回国際総会(二〇〇四年)、第三回(二〇〇八年)と続き、今回が四回目だ。国際総会では執行委員会に当たる国際調整委員会が選出される。そして同委員会が議長・事務局長などを選ぶ。初代議長は故ベルトラン氏で、現在はシソン氏(ともにフィリピン)だ。
 日本からは自立労連が会員として、また日本連がオブザーバーとしてILPSに参加している。台湾労働人権協会、米ANSWER連合も会員だ。


 ●2 ILPSの闘争課題

 ILPSの闘争課題は全部で十八。国際総会ではそれに沿った分科会がもたれる。そして各分科会独自の国際会議が随時開かれている。十八の闘争課題は以下の通りだ。
 ①帝国主義と反動に反対する民族解放運動・民主主義運動・社会的解放運動
 ②抑圧され搾取されている国家・民族の社会経済的発展と全労働者人民の社会的平等
 ③国家暴力、民族抑圧、階級的搾取と階級抑圧、性的抑圧、ファシズム、カースト制度、人種差別、宗教的偏見を許さない市民・政治・経済・社会・文化の各分野における人権
 ④平和運動、反革命と侵略の戦争に反対する闘争、核兵器・生物化学兵器・ミサイルその他大量破壊兵器に反対する闘争
 ⑤労働組合の促進。労働者階級の民主的権利の拡大。賃金引上げと生活条件改善。社会解放闘争という歴史的使命を遂行する労働者階級組織への破壊および労働搾取のあらゆる激化に反対
 ⑥農地改革と農民・農業労働者・漁民の権利。封建的・半封建的・資本主義的な搾取と抑圧反対
 ⑦あらゆる性的な差別・搾取・暴力に反対する女性の解放と権利の運動
 ⑧青年の教育と雇用の権利
 ⑨児童労働・性的虐待・搾取を許さない子どもの権利
 ⑩帝国主義と反動による差別・人種差別・民族抑圧を許さない先住民・少数民族・国家の自己決定権及び脱植民地化の権利
 ⑪教師・研究者など教育労働者の権利と反人民的な思想と研究に反対する闘争
 ⑫人民が健康である権利と福祉労働者の権利
 ⑬人民と発展のための科学と技術。人間生活と安全に生きる権利と安全な食料・水の基礎を略奪し汚染し破壊することを許さない環境保護。資本主義的利益のための遺伝子工学操作反対
 ⑭帝国主義と反動の宣伝扇動と抑圧を許さない、人民に奉仕する芸術、文化、情報の自由な伝達、及び、芸術家・作家・ジャーナリストなどの文化労働者の権利
 ⑮違法な逮捕・拘束(特に政治犯)、正当な手続き過程の侵害、拷問、超法規的処刑、行方不明、大規模な強制撤去などの人権侵害の被害者に対する正義の回復と賠償
 ⑯帝国主義と反動によって強制撤去させられた野宿者・難民・移民労働者の権利と福利
 ⑰老人と障害者が尊厳をもって生き、安全に暮らす権利
 ⑱差別・不寛容・嫌悪を許さないゲイ・レスビアン・バイセクシャアル・トランスジェンダーの人々の権利


 ●3 ILPS総会の意義

 ILPS総会の意義は第一に、闘争課題に示されている通り、帝国主義と各国反動政権の主要な政策が全面的に分析され、それを打ち破る方針が検討されることだ。民族解放・民主主義・社会的解放(=労働者階級・被抑圧被差別大衆の解放)という総路線の下、労働者、農民・漁民、女性、青年、子ども、野宿者、難民、移住労働者、老人、障害者、性的少数者を闘争主体・解放主体と規定し、それぞれの解放闘争と人権、反戦反差別、教育、福祉、環境、芸術・文化・情報、弾圧反対の闘いが挙げられている。帝国主義及び反動と血を流しながら闘っている全世界人民の実践が報告され、課題が同じであることを共有し、一緒に進んで行く道筋が明らかにされるのだ。
 第二に、位相は違うが、革命ロシアが牽引した第三インターとは違い、植民地従属国の反帝国主義組織が主導する国際組織だということだ。今の国際階級闘争が第三世界人民によって引っ張られていることの反映だ。そこに帝国主義国の反帝組織である日本連が参加し、彼ら彼女らと出会い、話し、学び、帝国主義打倒に向かってともに進んで行くことを確認できる場が今度の総会なのだ。全世界人民との具体的実践的な国際連帯を作り上げている「現場」なのだ。
 以上の二点を確認し、日本連の総会参加を支持してともに闘っていこう。



 

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