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   橋下暴言徹底弾劾!

    
安倍政権打倒へ進もう



 五月中旬からの維新の会代表・大阪市長橋下徹の「慰安婦制度は必要」に始まる一連の暴言、居直りを最大限の怒りをもって弾劾する。
 橋下は、批判が巻き起こるや、論点をずらしウソとごまかしでくり抜けようといるが、そのような言葉のもてあそびで罪が軽減される事は断じてない。
 女性と、共にたたかう仲間の怒りは五月十五日の最初の暴言―橋下の本質そのものの女性蔑視、元日本軍「慰安婦」に対するセカンドレイプにある。
 「銃弾が飛び交う中~精神的にも高ぶっている集団は、どこかで休息をさせてあげようと思ったら慰安婦制度は必要なのはこれは誰だってわかる」
 戦争の殺し合いの現場にいる兵士に対して「休息をさせてあげよう」と考えるのは、自分は「銃弾飛び交う中」にいない軍隊司令部の立場の物言いだ。橋下は戦争を進める者として、当時の軍司令部の立場に乗り移ってものを言う。
 休息がなぜ「慰安婦制度」なのか?この飛躍は「誰にもわからない」。休息は安全な場所での休暇や娯楽などであるだろう。橋下は女性を性的道具にすることが休息というのだ。この戦場での「性的慰安」は実際は過酷な性暴力である。男性にとっても、そこで行なわれていた事は「慰安」ではない、人間性や文化を失った悲惨なものだ。何十人もの男性が強制する性行為が「慰安」になるのか。強かんであり、性暴力というものだ。
 戦場でなくても同じだ。一部の男性に、女性の性を一方的な「休息=慰安」に位置付ける差別的な「幻想」がある。この非人間的な「幻想」を追い求め、現実の女性に強制する。
 橋下はこの旧態依然とした女性蔑視を「誰にでもわかる」常識だとして、自らが囚われていることに全く気づかないばかりか、「きれいごとを言ってちゃだめなんだ」と先駆者気取りで明言する。限りない恥知らずな男だ。
 だから沖縄の米軍司令官に「風俗を利用すれば」などという「提言!」を言う事ができるのだ。「風俗」の女性は、納得しているから何をしても良い存在なのか、性暴力を甘んじて受け止めよというのか。「風俗」やいわゆる「水商売」の女性に対するレイプや暴行が多いのは、女性を人間として扱わない社会の男性の女性差別がむき出しになるからだ。
 橋下は「風俗」について、「日本には知恵を凝らしたサービスの提供が法律の範囲内である。貧困は無い。女性は自由意志だ。だから利用すべき」と許しがたい発言をしている。
 これらの発言は、元「日本軍慰安婦」と、性暴力の被害者、女性差別社会の中で呻吟する全ての女性を深く傷つけた。怒りと悔しさが繰り返し襲ってくる。絶対に忘れる事はできないし、許さない。
 そして、この発言は男性の問題でもある。権力や金・暴力で、女性を性の道具とする社会を是認するのか?自分は「風俗」に行かないから良いのか?怒りを共にできるのか。全ての男性に問われている。
 そもそも、この橋下発言は安倍や高市早苗自民党政調会長の河野談話見直し発言を追認する発言であった。橋下は第一次安倍内閣の閣議決定「強制に疑問ある」を拠り所とする発言も繰り返しているのだ。
 安倍はアジア女性の連帯で二〇〇〇年に取り組まれた「アジア女性国際戦犯法廷」(日本軍隊性奴隷制度を裁く擬似法廷)のNHK放映に対して、放送前日にNHKに乗り込み番組改竄を強制した張本人である。
 橋下の恥知らずな暴言として、終わらせてはならない。安倍自民党と、石原・橋下維新の会は同じだ。一九九一年の元日本軍「慰安婦」の告発に対し、彼らは恥じ入るのでなく、被害者圧殺の差別居直りに出た。新しい歴史教科書をつくる会による歴史改竄―彼らは、事実はどうあれ悪い歴史は教えるなと公言―、それが安倍の「美しい日本」であった。そして、現在の朝鮮人・中国人に対する排外主義運動に繋がっているのだ。
 この問題は、橋下発言問題に止まらない。橋下を追放すればよい問題ではない。二十年来の大きな攻防―日帝のアジア侵略戦争の美化と海外派兵に対するアジア女性の告発 を歴史に銘記するか、それとも圧殺して戦争のできる国=改憲を許すのかという問題である。
 われわれは橋下を許さず追及する。排外主義差別者集団とたたかい、安倍政権打倒のへ突き進もう。



 

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