共産主義者同盟(統一委員会)






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   3・29全国総決起集会に結集しよう

  
第三滑走路計画粉砕! 市東さんの農地守り抜こう

 

 
 全国で闘いぬく同志・友人のみなさん! 三月三里塚闘争の勝利に向けた決起を訴えます。
 三月四日市東さん行政訴訟・農地法裁判控訴審第四回口頭弁論、三月二十九日三里塚全国総決起集会を、市東さんの農地強奪を許さない連続闘争として、全国から結集し闘いぬこう。
 反対同盟は、本年を市東さんの農地を守り抜き、「極反動・安倍政権に対して反戦・反権力の砦=三里塚」が今こそ闘いの先頭に立ち闘う勝負の年とする闘争宣言を全国に発している。三里塚闘争が沖縄、福島と連帯し、安倍政権と闘う人民運動の最先頭に立つという反対同盟の決意に応え、控訴審闘争―全国総決起集会に結集しともに闘おう。
 一月二十六日、通常国会が開会し、安倍政権の「戦争をする国」への国内体制構築・階級支配再編が、「安全保障法制」=戦争法制の制定という形で進められている。戦争法制を許さない巨万人民の決起で安倍政権を包囲し、戦争法制もろとも粉砕しなければならない。
 「戦争をする国」に反対する全人民政治闘争のただなかに、安倍政権打倒を闘う左派総結集の政治闘争勢力を登場させ、闘いの勝利を切り拓いていこう。
 安倍政権は、戦争法制とともに原発再稼動と辺野古新基地建設を強行している。三つの闘いは安倍政権の「戦争をする国」への階級再編との闘いとして不可分である。安倍政権は、反原発闘争、辺野古新基地建設反対闘争にも襲いかかり、労働者人民の抵抗闘争を打ち砕こうとしている。われわれは戦争法制粉砕・原発再稼動阻止・辺野古新基地建設粉砕を三大決戦として、全力で闘い抜いていく。

  ●1章 小林裁判長の結審強行弾劾! 農地強奪判決絶対阻止!

 控訴審第四回口頭弁論は、東京高裁小林裁判長の証人申請却下―結審を許さない攻防となる。これまで反対同盟・弁護団・支援勢力は、昨年三月二十六日、六月二十五日、十月八日の三回の審理を、法廷を埋め尽くし高裁を包囲する結集をもって闘い、早期結審を打ち砕いてきた。
 三月二十六日の控訴審第一回口頭弁論は、故萩原事務局次長の「霞ヶ関に攻めのぼる」攻勢的な方針によって3・23全国集会の東京・芝公園開催と一体の闘いとして取り組まれた。当日傍聴席の数をはるかに超える三百名余の人々が結集し、早朝からの高裁前ビラまき情宣と高裁を包囲するデモを行った。法廷においては、市東さんが意見陳述を行い、弁護団が控訴理由書の趣旨説明を行った。市東さんは、秘密裏に行われた空港会社による農地買収を弾劾し、「耕すものの権利」を保護する農地法を悪用した農地強奪攻撃を徹底的に批判した。
 六月二十五日の控訴審第二回口頭弁論では、貝阿彌裁判長の拙速審理―早期結審の策動を打ち破って、第一回では途中で打ち切られていた控訴理由書趣旨説明の後半を、弁護団が一時間にわたって展開した。
 十月八日の控訴審第三回口頭弁論では、貝阿彌裁判長から小林裁判長への交代手続きが行われた。最初に市東さんが、二十分間スライドを使って空港建設によって破壊された天神峰・東峰の状況や生活や営農の様子、畑を紹介し、畑の土を裁判所に提出した。続いて弁護団が、「原判決どおり」とまともな認否・反論をしない空港会社・千葉県の代理人を、徹底的に追及した。その結果、小林裁判長も空港会社・千葉県に「再検討」を促し、「とりわけ事実問題につき認否・反論を求める」訴訟指揮を取らざるを得ない状況に追いこんだ。
 市東さん・反対同盟・弁護団とともに、小林裁判長の結審を許さず、さらに空港会社・千葉県を追及し、農地法を悪用した農地強奪の攻撃を打ち砕かなくてはならない。控訴審における実質審理をかち取り、千葉地裁不当判決を粉砕しよう。
 二〇一三年七月二十九日の千葉地裁判決は、空港会社を徹底的に防衛し、詭弁を積み重ね、市東さんに対し「農地明け渡し」と「建物の収去」を命じた不当きわまりないものだ。
 空港会社の主張には、一片の正当性もない。空港会社が農地法を盾に農地の明け渡しを迫るなど許されることではない。無断で農地を売買したこと、それを隠し続けたこと、地代をだまし取ったことなど、空港会社こそ農地法違反だらけなのだ。農地法において、小作権者の同意のない農地の売買や解約許可など本来ありえないことなのだ。
 空港会社は、事業認定失効により土地収用法による農地の強制収用ができなくなり、それに変わる手段として農地法を悪用した農地強奪に出てきているのだ。行政訴訟・農地法裁判の本質は、空港会社と成田市・千葉県・裁判所が結託し、裁判所を「収用委員会」とする民事訴訟の形式をとった強制収用攻撃に他ならない。
 空港会社が奪い取ろうとしている農地は、市東さんのおじいさんが開墾し、三代にわたって耕作されてきた農地である。本来なら戦後の農地改革で市東家の所有地になるべき農地なのだ。市東さんは三代にわたって耕作してきた愛着のある農地で、安全な野菜を作り消費者に喜んで食べてもらうことを生きがいとし、それを農民の誇りとしてきた。
 市東さんの農地を守ることは、成田空港建設が行ってきた農業破壊・農地強奪の犯罪を弾劾し、空港の拡張を阻止することだ。

  ●2章 第三滑走路計画を粉砕しよう!

 昨年七月、国土交通省・首都圏空港機能強化技術検討小委員会による中間取りまとめのなかで、羽田・成田の首都圏空港容量を、現在の七十五万回(年)を東京オリンピック(二〇二〇年)までに八十三万回、また両空港での新滑走路建設によって二〇三〇年には現状の一・五倍である百八万回に拡大する方針が発表された。
 成田空港において具体的に見ると、二〇二〇年までに現在のB滑走路を二千五百メートルから三千五百メートルに延伸させる、さらに二〇三〇年までにB滑走路の東側に「第三滑走路」(総工費千二百億円 工期三~四年)を建設する案が打ち出されている。
 この「第三滑走路」は、反対同盟・市東さんの所有畑、萩原さんの畑・家屋の上に計画されている。予定地には他にも農地・住宅が多く存在している。国交省・空港会社は,無人の地に滑走路を建設をするかのように計画し、地元住民の生活を完全に無視している。まさに実現性のない荒唐無稽な計画だ。
 空港建設に一貫する農民や地域を顧みない国交省・空港会社の本性を弾劾しなければならない。現在でも地域住民は、騒音・振動による被害を受けている。まさに地元を無視した空港拡張計画だ。空港周辺地域では反対同盟の五十年におよぶ空港建設反対の闘いへの共感・支持が広がっている。

  ●3章 3・29全国集会に結集しよう!

 今年の全国集会は、成田市役所の前にある、栗山公園(旧成田市営グラウンド)で開催される。一九六八年二・三月、このグラウンドで空港反対集会が開催され、成田市役所内にあった空港分室への実力闘争が闘われた歴史がある。
 反対同盟が新たに始めた周辺地域への署名・情宣活動は、反対同盟が周辺地域と積極的に向き合い、空港反対闘争への支持・連帯を作り出していく闘いだ。全国総決起集会を、空港「用地内」から、成田市の中心部での開催にしたことを、反対同盟は新たな闘いとして位置づけている。市東さんの農地強奪の無法を広く訴え、反対同盟の先鋭的な闘いの意義をはっきりと確認しつつ、周辺地域にも支持・連帯を広げ、空港会社を包囲していく闘いだ。
 反対同盟の闘いに応え、地域・職場・学園からの三里塚闘争への新たな決起をかちとっていくために奮闘しなければならない。
 3・4控訴審闘争―3・29全国総決起集会に勝利し、裁判闘争勝利! 市東さんの農地強奪攻撃粉砕! 三里塚闘争勝利! へと進んでいこう。

  ●4章 戦争法制粉砕、原発再稼動阻止決戦に起とう

 3・4控訴審闘争―3・29全国総決起集会の連続闘争とともに、安倍政権が総力で進める戦争法制制定・原発再稼動・辺野古新基地建設と闘わなくてはならない。
 まず戦争立法についてである。五月の法案一括提出をにらんで、二月十三日から「安全保障法制整備に関する与党協議会」(以下与党協議会)が始まり、二十日には第二回目の協議が行われている。
 現在明らかになっている戦争法制の内容は、自衛隊の海外派兵を随時可能にする恒久法の策動だ。国連決議に基づく各国軍の武力行使や有志国連合の自衛権行使を支援対象とし、自衛隊の活動範囲も「非戦闘地域」の概念を取り払い、昨年七月の閣議決定で示した「現に戦闘行為を行っている現場」以外なら活動を認めるといったことが狙われている。周辺事態法の「周辺事態」という制約の撤廃、国連平和維持活動(PKO)協力法の武器使用基準の緩和、他国部隊や民間人の警護まで狙っているのだ。
 安倍政権は、自衛隊を帝国主義軍隊として侵略反革命戦争を闘える軍隊に再編しようとしている。戦争法制制定との闘いがいよいよ正念場を迎える。全国で戦争法制を粉砕する闘いに立ち上がろう。安倍政権の「戦争をする国」を拒否し、闘いに立ち上がる労働者人民は拡大している。安倍政権を包囲する全人民政治闘争の爆発なくして戦争法制は粉砕できない。
 三月二十一日、「集団的自衛権法制化阻止 安倍をたおせ! 反戦実行委員会」が集会・デモに立ち上がる。全人民政治闘争の起爆剤となりうる左派総結集の政治闘争として成功させよう。
 辺野古新基地建設阻止闘争は激烈な攻防が闘われている。沖縄の民意を完全に踏みにじって安倍政権は、警察権力・海上保安庁を動員した力ずくの工事強行に出てきている。安倍政権は沖縄人民の闘いを屈服させようとしている。高江の座り込みテントの撤去を強行し、キャンプシュワブゲート前のテントの撤去にも乗り出している。安倍政権の横暴は絶対に許すことはできない。
 辺野古新基地は、沖縄を日米帝国主義の軍事拠点として差別軍事支配の下に縛りつける攻撃だ。沖縄人民とともに、辺野古新基地建設を粉砕しなければならない。辺野古現地に全国から結集しよう。沖縄人民に連帯する闘いを全国で展開しよう。埋め立て工事を絶対に阻止しよう。
 原発再稼働も決戦を迎える。鹿児島・川内原発の再稼働が迫っている。安倍政権は、福島第一原発の大事故を批判し原発を拒否する労働者人民の要求を一顧だにしない。原発の維持・拡大、輸出へと突き進んでいる。
 反原発・脱原発の全人民闘争への結集を全国で展開するとともに、再稼働が迫る原発現地での闘いに立ち上がろう。川内原発に対しては、「再稼働阻止! 全国ネットワーク」「経産省前テントひろば」によるテントが設置され、再稼働を許さない闘いの拠点となっている。原発を封鎖するような全人民の包囲によって、川内原発再稼働を阻止しよう。反原発運動の拠点である「経産省前テントひろば」に対する撤去攻撃が迫っている。テント防衛に立ち上がろう。
 戦争法制粉砕! 原発再稼働阻止! 辺野古新基地建設粉砕の実力攻防を、軍事空港粉砕! 農地死守―実力闘争の三里塚闘争としっかり結んで闘い抜こう。

 

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