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   大阪府警公安三課による

              一斉家宅捜索を弾劾する


       

 五月二日朝、大阪府警公安三課は「詐欺容疑」をもって、東京戦旗社を含む事務所五か所、個人宅十一か所の合計十六か所の一斉家宅捜索を強行し、携帯電話や文書類などを押収した。われわれはこのデッチ上げ不当弾圧を徹底的に弾劾する。
 この弾圧は、第一に昨年六月四日・五日に引き起こされた、京丹後米軍Xバンドレーダー基地反対運動をたたかう三名の仲間に対する「道路運送法違反容疑」(白バス)デッチ上げ逮捕・一斉家宅捜索に引き続いて強行されたものであり、米軍Xバンドレーダー基地反対・京都連絡会と近畿連絡会の中心でたたかう仲間への、執拗な狙い撃ち不当弾圧である。
 家宅捜索令状には「○○他二名」(○○は実名)による「詐欺容疑」と記されているのみで、誰のいかなる行為が「詐欺」容疑にあたるのか、具体的な事実は一切明らかにされていない。そもそも○○以外の「他二名」が一体誰なのかさえ、まったく不明なのである。「道路運送法」違反容疑同様に、このようなデタラメな手口での強制捜索の拡大を絶対に許してはならない。また公安警察の意のままに、不当な家宅捜索をほぼ自動的に許可する裁判官も同罪であり、徹底弾劾しなければならない。
 第二に今回の弾圧が、目前に迫った伊勢志摩サミットへの事前弾圧であることも明白だ。
 われわれの同志や、ともにたたかう仲間たちは、首都圏、関西において、帝国主義列強による「対テロ」戦争参戦確認の場である伊勢志摩サミットに反対するため、左派の大衆的共闘の陣形を創り出すべく奮闘してきた。今回の弾圧は、サミット開催直前であることや、押収物などから、伊勢志摩サミット反対闘争の大衆的拡がりに恐怖した国家権力による情報収集や、事前弾圧としての側面を持ったものでもあるのだ。
 関西のたたかう仲間たちは、大阪府警公安三課による、デタラメ極まりない連続的な弾圧にひるむことなく、すぐさま大衆的な反撃戦に起ちあがっている。
 五月二日には、大阪府警本部に対する緊急抗議行動が、さらに十二日にも「5・2弾圧を許さない! 反弾圧関西集会」が取り組まれている。
 今回のデッチ上げ不当弾圧を契機に、五月二十六・二十七日の現地闘争を中心にした伊勢志摩サミット反対現地闘争に決起する大衆的気運も形成されてきている。
 六月五日には、京丹後現地総決起集会が開催される。国家権力による不当弾圧激化に抗し、現地住民と固く結びついて、米軍Xバンドレーダー基地を撤去させるまで粘り強くたたかおう。全国から六・五京丹後現地闘争に決起しよう。
 不当逮捕には完全黙秘・非転向闘争でたたかいぬこう。



 

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