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   元海兵隊員の強姦殺害糾弾

   米軍は沖縄から出て行け!

       

 
 在沖米軍の元海兵隊員で嘉手納基地に勤務する軍属が沖縄の女性を強姦して殺害した。私たちはこれを満腔の怒りで弾劾し、沖縄の米軍基地を全面撤去させるため断固たたかいぬくことを表明する。
 女性は四月二十八日以降行方不明で、「県」警が捜査していたが時間は経過していた。捜査線上に米軍関係者が浮上したことで、一挙に事情聴取、遺体発見、逮捕という事態になった。すぐさま、日本政府はアメリカ大使を呼び出して抗議し、菅や安倍も「憤り」を表明するなど対応している。しかし、彼らは事件が起きる根本原因である米軍基地の存在にはまったく触れていない。むしろ、事件によって、「県」議選、参議院選、そして辺野古新基地建設をはじめとした米軍基地存続への影響拡大の火消しに躍起となっている。サミット・オバマ来広直前で、政府・与党内から出た「本当に最悪のタイミング」なる暴言は、帝国主義国家権力の本性を露わにさせ、基地撤去へ非和解的にたたかうことを決意させるものだ。
 そもそも、今年三月にも沖縄で米兵が性暴力事件を起こしており、記憶に新しい。そのときも「綱紀粛正・再発防止」などが繰り返されていた。沖縄戦以降、絶えることのない米軍兵士・軍属による事件・事故に、まったく日米両政府ともなす術をもっていないのである。
 まさしく、日米共同反革命の前線基地として沖縄米軍基地を存続させているからこそ、起こるべくして起こった事件なのであり、女性はその犠牲となったのだ。沖縄解放闘争を推進し、日帝の沖縄反革命的統合四十四ヵ年を弾劾して沖縄―「本土」をつらぬきたたかいぬいていた最中にこの事件が起きたことを、私たちは痛苦に受け止めるとともに、基地撤去―安保粉砕をもって応えなければならない。
 沖縄では遺体発見・逮捕翌日の五月二十日には嘉手納基地前で嘉手納爆音訴訟団、中部地区労、沖縄平和運動センターが主催して緊急抗議集会をおこなった。約三百名が結集し、「女性殺害許さんぞ」「米軍基地出て行け」と怒りで震えた声を挙げた。二十二日には共同声明を出した女性たちが追悼と抗議の集会を開催した。二十五日には「基地の県内移設に反対する県民会議」が辺野古ゲート前で、オール沖縄会議が嘉手納基地第一ゲート前で抗議集会を予定している。辺野古ではキャンプ・シュワブゲート前に座り込み、米軍関係車両に体を張って連日抗議している。そして、六月には大規模な県民大会も追求されている。
 「本土」においても、同じく二十日から官邸前や防衛省前、アメリカ大使館前で抗議に立ち、各地でも抗議行動が始まっている。
 在沖米軍の元海兵隊員・軍属による沖縄女性殺害を沖縄―「本土」つらぬき徹底的に糾弾しよう。



 

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