共産主義者同盟(統一委員会)






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   10・22総選挙

  
 戦争・改憲勢力の総翼賛体制を粉砕しよう!
         


 
 九月二十八日に衆院が解散された。総選挙は十月十日公示、十月二十二日投開票される。安倍右翼反動政権が、森友、加計疑惑の不正腐敗を暴露され、労働者人民の怒りと追及によって追いつめられた。これから逃げ、野党側が脆弱な状況を見越して延命を図ることが、解散―総選挙の直接の狙いであった。なんの大義もない、暴挙である。全人民が安倍の延命のための解散―総選挙に怒りを爆発させている。打倒あるのみだ。
 安倍は「国難突破解散」と名付け、米帝トランプとともに朝鮮民主主義人民共和国への戦争重圧を強めることと、九条改憲、消費税増税の使途変更を打ち出している。まさに朝鮮戦争と改憲の全面攻撃に向けた政権権力の打ち固めを狙っている。歴史を画する安倍の反動と戦争の目論見を断固として粉砕し、総選挙において、安倍自民党ならびに全ての改憲勢力を敗北させよう。朝鮮戦争阻止と反戦反基地・反改憲の全人民決起をもって、院内の三分の二改憲勢力形成を打ち砕いていこう。
 この総選挙で、日帝ブルジョアジーは戦争・改憲、搾取と収奪の強化、天皇制と差別排外主義の強化、これらの攻撃に踏み出した右翼反動政治勢力の翼賛国会を構築しようとしている。その狙いは、日帝が欧米帝国主義諸国や中国、ロシアとの争闘に何が何でも生き残ることにある。要するに、海外権益を強め、各地人民の反帝闘争を圧殺する自衛隊海外派兵を進め、軍需産業の利益を拡大するなど、侵略反革命戦争に突き進んでいる。現に米帝と日帝の一体化した戦争発動が朝鮮戦争重圧を軸としてどんどん煮詰まっている。さらに日帝独占資本は、「少子高齢化」の労働力不足を突破する「一億総活躍」や「働き方改革」などを叫び、長時間労働・非正規増大・諸権利剥奪に邁進し、高齢者、若者、女性、外国人に対する搾取を強めている。しかも、代替わり儀式をもっての天皇制強化、東京五輪の総動員、日本会議や在特会など極右ファシスト勢力の跋扈など、民族排外主義、差別排外主義、国家主義、融和主義を強め、被抑圧人民・被差別大衆への攻撃や人民分断支配を激化させている。
 日帝の階級利害を貫く安倍は、戦争と反動の諸政策を次のようにかかげている。「北朝鮮の脅威」の扇動、朝鮮戦争重圧の強化、自衛隊と緊急事態条項を明記する改憲、アベノミクス加速による貧困化と格差の拡大、消費税の大増税、「少子高齢化」―労働力確保と「働き方改革」による搾取と権利剥奪である。もちろん原発再稼働―核武装も推進する。そして反共反革命宗派の公明党が、安倍自民党を全面的に補完している。
 他方、極右である小池都知事が立ち上げた「希望の党」が民進党を呑み込んで登場した。小池は関東大震災の朝鮮人虐殺被害者への追悼を拒否した極右ファシストである。安倍政権と同じく、小池「希望の党」の中枢は、極右の日本会議や神道政治連盟の議員組織メンバーによって占められている。小池たちは、戦争法・共謀罪反対の人民闘争の受け皿となった「野党共闘」をたたき潰し、民進党内リベラル派などを排除した。維新の会とともに、戦争法を支持し改憲を加速する第二右翼反動勢力をまとめあげ、安倍自公勢力への対抗を演出しているに過ぎない。結局、「希望の党」は戦争と改憲の総翼賛勢力そのものである。
 こうした改憲と差別排外主義の攻撃を強める右翼反動の二大勢力と分岐し、共産党、社民党、立憲民主党などリベラル派が戦争法廃止―九条改憲阻止としてまとまった。これらは新自由主義と貧困化、格差の拡大に反対する勢力でもある。
 われわれは、総選挙において、安倍や小池たちの右翼反動勢力による戦争と改憲の総翼賛体制を許さない。この間、安倍政権によるアベノミクス・戦争法・共謀罪、米軍再編―辺野古新基地攻撃や岩国基地強化、さらには森友・加計疑獄事件における権力の私物化にはっきりとあらわれた政権と反人民的な諸政策に対して、全人民の怒りや反対行動が高揚し、広がってきた。全人民の安倍政権打倒の機運と政治決起を、反戦反改憲の院内抵抗勢力の拡大へと反映させながら、大衆的街頭行動へと牽引していくことは重要である。議会内外を貫いて、安倍政権打倒の全人民政治決起を強大に創出し、労働者、被抑圧人民、被差別大衆、青年学生の政治行動と階級形成を大規模に推進していこうではないか。われわれは、議会内外の全人民政治闘争を牽引し、安倍政権打倒の先頭に立ってたたかう。その中で、アジア人民と連帯した反帝国際主義のたたかいとして、同時に大衆的実力闘争として、左派共闘や反帝派の戦闘的潮流建設を飛躍的に推進していく。
 総選挙局面にあって、われわれは、全人民政治闘争を強め、反戦反改憲勢力の前進を促進し、安倍や小池たちの戦争・改憲の総翼賛体制づくりを断固として打ち砕いていく。
 同時に、われわれは、日帝打倒にむけた秋期闘争を推し進めていく。沖縄・辺野古新基地建設阻止、市東さん農地強奪阻止の決戦を担い、アジア人民と連帯した朝鮮戦争阻止と各地の反戦反基地闘争を進めていく。
 十一月トランプ来日反対行動、日韓・日比連帯の反帝行動、反原発闘争、11・25―26岩国現地闘争にともに決起しよう。街頭政治行動の爆発をたたかい、安倍政権打倒の大衆行動を推進しよう。


 

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