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   ■三里塚空港機能強化策反対!
         3・4芝山デモに結集しよう

        
 
                              


 反対同盟は昨年年頭「市東さんの農地強制執行阻止決戦本部」を立ち上げて、一年間闘い抜いてきた。最高裁の反動決定に対する請求異議裁判が開始され、成田空港会社が描いていた強制執行攻撃を大きく押し返してきた。
 この反対同盟の闘いは、市東さんの農地と生活を守る闘いであると同時に、空港会社の新たな攻撃に対する反撃の基軸となってきている。空港会社は「機能強化策」と称して、深夜・早朝の飛行時間制限短縮と第3滑走路計画を強行しようと、国、県、周辺市町を巻き込んだ新たな攻撃に踏み込んできている。しかし、これに対する抗議と反撃が続々と生まれてきている。市東さんの農地強奪を阻止し抜いてきた反対同盟の確固とした闘いこそが、新たに立ち上がった人々の勇気の源泉となっている。

  ●1章 空港機能強化策の「見直し案」のペテン

 成田空港会社、国、千葉県、周辺市町による四者協議会が二〇一六年九月に確認した「成田空港機能強化策」は、夜間飛行制限の短縮、第3滑走路計画、B´滑走路の北延伸を明示した内容だった。しかし、その後に、芝山町、横芝光町、多古町など航空機騒音の被害拡大地域で順次行なわれた「地元説明会」は、空港会社に対する批判の場となった。とりわけ、横芝光町では「四時間しか眠るなということか」「国の政策の犠牲になるのはまっぴらだ」と怒りの声が巻き起こった。説明会の場だけではない。この生活破壊拡大に対して反対する新たな住民組織が立ち上げられ、声明、要望書、署名提出などが相次いだ。横芝光町では各地で、反対の看板を立てられている。
 成田機能強化策は四者協議会で確認済みだから、あとは「地元説明会」を各地でアリバイ的に開催して、夜間飛行制限短縮に踏み込もうとした空港会社の目論みは打ち砕かれた。反対の声は広がるばかりであった。
 空港会社の言いなりになってきた周辺自治体首長たちや千葉県知事森田健作も、この反対の声の高まりを圧殺することはできなくなった。昨年四月一九日に周辺九市町が「機能強化策の見直し」の要望をまとめ、五月九日千葉県に提出した。五月一一日には森田が、この「見直し」を国と空港会社に要望した。
 空港会社側は、この自治体の「要望」を受けて六月一二日の四者協議会に、夜間飛行制限短縮の見直し案を提出した。空港会社は「見直し案」を「一時間の延長」だと説明した。しかし、これはペテンだ! 実は複数の滑走路で早朝と深夜で一時間ずつ延長する「スライド運用」であった。結局、周辺住民にとっては、早朝にも深夜にも騒音時間が拡大されるということだったのである。
 昨秋あらためて行なわれた「地元説明会」で、このペテン的「見直し案」に対して、住民の怒りが爆発した。各地の説明会で「これ以上の騒音はだめだ」「空港会社の金儲けの犠牲にするな」「六時から一一時の離発着という開港当時の約束を守れ」「お前らが住んでみろ」と怒りの声が続いた。

  ●2章 住民の怒りと抗議の拡大

 昨秋横芝光町で実施された町民アンケート結果が一月一九日に発表された。町民全世帯の40%が回答している。機能強化策に関して心配な点として第一に挙げられていたのは「騒音がひどくなる」で83・3%と圧倒的に多い。続くのは「落下物の危険」57・5%、「安眠が妨げられる」40・3%となっている。これは行政が行なったアンケートであるがゆえに、空港への「期待」などという項目もあり、どうにか見返り策に集約しようという政治的意図があるのだが、それでも、住民の騒音拡大の意思がはっきりと表れる結果となった。
 横芝光町、芝山町をはじめとした周辺市町の住民の多くが騒音拡大への心配を強めている。町民の圧倒的多数の心情が、各地の説明会での怒りに結晶していたのだ。
 空港会社の「機能強化策」とは、航空機騒音をはじめとした空港被害を時間的空間的にさらに拡大するものでしかない。とくに航空機騒音が一挙に拡大する横芝光町、芝山町、多古町では、睡眠時間を奪い生活を破壊する絶えがたい攻撃に対して、機能強化策に反対する要望書が各地域から提出されている。生活破壊を何としても止めたい住民の怒りは、空港機能強化策反対の看板を立てて意思表示する動きとなっている。この動きは、横芝光町・芝山町の各地で自然発生的に始まり、拡大している。

  ●3章 空港会社と結託する芝山町長・相川を許すな

 周辺九市町の「成田空港圏自治体連絡協議会」は本年一月三〇日、各地で開かれた住民説明会での怒りの声に押されながら、県、国、空港会社に対する「要望書」をまとめた。この「要望書」は冒頭に「夜間飛行制限緩和案の改善」なる主張を弱々しく掲げているものの、騒音対策や移転費用を要求し、さらには「地域振興策の推進」とその「財源となる周辺対策交付金の充実」を要求している。
 この自治体連絡協が言わんとしていることは、夜間・早朝の離着陸の厳格な制限という周辺住民の抗議の内容とは正反対である。空港会社の経営方針を全面的に認めるから、それ相応の財政補償をしろと要求しているにすぎない。住民の睡眠時間破壊、生活破壊を勝手に容認して、カネをばら撒けと意地汚い要求を並べ立てているのだ。
 この反人民的要求を先頭で進めている者こそ、芝山町長相川勝重である。相川は、空港会社の機能強化策を利権や補助金を拡大する好機とばかりに捉えている。地元で湧き上がる批判を何としてでも封じ込めようと躍起になっている。反対同盟は、芝山町住民に空港機能強化策反対を呼びかける集会・デモを三月四日に行なうことを、年頭から計画してきた。これに対して相川町長は、会場使用拒否という集会妨害にでてきたのだ。行政当局が集会の自由、表現の自由を破壊するという、あってはならない統制だ。絶対に許してはならない。

  ●4章 3・4芝山デモに断固として結集しよう

 成田空港周辺住民の怒りは沸騰しつつある。機能強化策は認められない、睡眠時間が奪うな、生活を破壊するな、若者が住み続けられる町を、という住民たちの声は至極当然だ。空港会社とその利権に巣食う四者協議会が「確認」したからといって、それは決して周辺住民の意思ではない。声をあげ始めた住民たちは決して生活破壊の見返りのカネを要求しているのではない。
 怒りをもって立ち上がった空港周辺住民たちと、反対同盟・三里塚勢力が結合していくことが、今こそ求められている。あらゆる反動、弾圧をはね返して3・4芝山デモを闘おう。
 そして、市東さんへの強制執行を阻止すべく三月八日、請求異議裁判傍聴闘争に結集しよう。
 4・1三里塚全国集会に総結集しよう。


 

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