共産主義者同盟(統一委員会)






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   共産主義者同盟(統一委員会)
                   第五回党大会報告

  
                  



 ■戦争・改憲、天皇制・差別排外主義、新自由主義・貧困化を全人民決起で粉砕しよう!左派潮流・反帝国際主義潮流を拡大し、日帝・安倍政権打倒―プロレタリア社会主義革命をたたかおう!

 ■労働者、被抑圧人民、被差別大衆、青年学生の闘いと団結を進め、階級闘争構造建設をたたかおう!

 ■共産主義理論を学び、宣伝煽動し、党勢拡大に勝利しよう!




 二〇〇四年の共産主義者同盟(統一委員会)結成から一四年目の今年、第五回党大会(五大会)が全党員の結集のもとで闘い取られた。その意義と要点を報告する。
 大会運営は相対的若手カードル層が中心で担った。開会挨拶は、朝鮮半島・東アジア情勢の大転換、米帝の没落、中国の台頭のなかで、国際主義に貫かれた階級闘争と党建設の飛躍、日帝打倒への反転攻勢を切り拓くべく、論議し、路線をかち取っていこうと呼びかけるものであった。次に、四大会中に逝去した同志たちを追悼し、彼らの遺志を継ぐべく黙祷した。さらに新入党員の紹介と決意をうけた。これを満場の拍手で確認した。五大会の熱気のなかで、中心議題を論議し、決定していった。
 五大会の第一の意義は、内外の激変する情勢を分析し、四大会の三年半を総括し、次の三年間の党方針を確立するために、五大会中央委員会報告案(五大会CC報告案)を提案し、論議と決議を行ったことである。
 情勢と任務を貫く基本認識として、プロレタリアート人民の解放闘争が様々に曲折を経ながら勝利を切り拓いていく現代過渡期世界において、世界中で、労働者、被抑圧人民、被差別大衆、青年の闘いを国際主義的に結合し、各地の階級闘争構造を強固にし、ソヴェト建設を課題化し、スターリン主義や社会民主主義の誤りと分岐し、帝国主義ブルジョアジーの打倒―プロレタリア世界革命を闘うことが求められていると捉えている。
 完全に行き詰り、金融恐慌の危機を抱える世界資本主義体制。そこにおいて、国際情勢の特徴は、①米欧日、中ロの帝国主義諸国・大国間における市場争闘戦、侵略反革命戦争の激化、②AIやIoTなど第四次産業革命と大合理化、新自由主義的搾取が強化され、③差別排外主義、右翼ファシスト勢力が台頭していること、④これに対して、各地で反戦反差別、反貧困・新自由主義粉砕、反資本主義・反帝国主義の闘いが粘り強く闘われ、それらの国際的結合が漸進していること、⑤中東・北アフリカなどにおける反独裁闘争に対する欧米ロの侵略反革命軍事介入が激化し、ISやアルカイダの反人民的武装闘争など混沌と泥沼化が起こっていることであると確認した。
 国内情勢では、安倍右翼反動政権の延命攻撃として、①朝鮮戦争態勢の継続、九条改憲攻撃、辺野古など基地強化、②第四次産業革命と合理化、海外経済圏拡大、長時間労働・低賃金・雇用破壊や労基法改悪など、資本の搾取抑圧の強化、③天皇制攻撃、差別排外主義、治安弾圧強化の階級闘争解体などが特徴的であると捉えた。
 四大会下の党活動総括では、次の諸点をとらえ返した。戦争法廃止・安倍政権打倒の全人民的政治闘争を牽引し、左派勢力やAWC運動を前進させ、三里塚闘争での市東さんの農地強奪阻止や沖縄・辺野古新基地建設阻止といった二つの決戦を担い、原発再稼動の阻止行動を繰り広げてきたこと。階級的労働運動、学生青年の闘い、沖縄解放闘争、障害者解放運動、被爆者解放運動、女性解放、日韓・入管闘争、部落解放運動など階級拠点・戦線建設を進めたこと。各地方委員会による階級闘争構造や党員・活動家の建設、党勢拡大を闘ったこと。『戦旗』『共産主義』の共産主義理論活動、宣伝・扇動・暴露などや、国際活動、指導カードル建設、弾圧対策活動などを進めたこと。以上の活動を対象化し、党活動と階級闘争総体の成果と課題を明確化した。
 次の三年間の方針では、九条改憲、天皇代替わり、G20、東京五輪、「働き方改革」と労基法改悪など、階級闘争解体の大再編、歴史的転換攻撃という政治的大決戦における五大会路線が提出された。この報告の冒頭に記した五大会路線スローガンの下、政治闘争、階級組織化、共産主義理論活動と党勢拡大など、これらの闘いと内実を鮮明にしていった。
 即ち、改憲阻止、天皇制攻撃粉砕、貧困反対、安倍政権打倒の全人民的決起と広範な統一戦線の一翼を担い、左派やAWCなど反帝国際主義の潮流拡大を実現すること。辺野古・三里塚の決戦、岩国・京丹後・横田など反基地国際連帯を強めること。さらに日帝打倒―プロレタリア社会主義革命をかち取る将来のソヴェト建設にむけて、労働者、被抑圧人民、被差別大衆、青年学生の闘いを物質化し、これらの階級闘争構造建設を戦略的に抜本的に強化するのである。そして個別オルグや拠点化活動をかちとり、同時に、共産主義理論活動と宣伝煽動暴露を機関紙誌などで強め、左派諸グループ・諸活動家との政治共闘や綱領・路線・青年組織化をめぐる建設的論議を積極化し、広く党勢拡大と共産主義運動再建をたたかう方針である。加えて、集団的指導部建設、世代交代、財政強化などを課題とした。
 五大会CC報告案は活発に論議された。日朝平壌宣言の評価と限界、国際連帯活動の強化、安倍政権打倒を巡る論議、沖縄解放闘争、部落解放運動、被爆二世の裁判闘争、外国人労働者や滞日外国人の闘い、『戦旗』購読者の拡大、反天皇闘争の強化などが論議され、補強された。修正点を確認し、五大会CC報告は満場一致で決議された。
 五大会の第二の意義は、綱領の改訂案が提案され、複数の意見書などを含め、建設的な論議を進め、綱領改訂を決定したことである。三大会から綱領委員会が編成されて六年間、中央委員会などで綱領改訂論議が行われてきた。改訂案のポイントは、現代資本主義・現代帝国主義の現実を反映させること、労働者階級の自己解放性と「党の役割」の明確化、共産主義論・プロ独論の強化、記述の訂正などである。また様々に意見書が交わされ、政教分離、社会保障の内容、現代の飢餓・貧困、地球温暖化、原発の廃炉、赤軍・民兵について、平等の労働義務制、人民の諸権利、富の分配、農業における共同生産、労働・雇用、農産物輸入自由化問題、過渡期社会建設の主体、などが議論され、改訂案に反映された。五大会では、綱領改訂案の「賛否を全党に問う」ものであった。論議は集約され、綱領改訂案は、理論・路線の深化を必要とする領域を除き、文章修正や表現の作業課題を確認し、圧倒的多数の賛成で採択された。綱領改訂の成果をもって、共産主義運動の前進、労働者階級人民の解放闘争の発展をいっそうかちとっていかねばならない。
 五大会の第三の意義は、焦点的な組織化活動として、学生青年組織化決議と労働運動決議をかちとったことである。現在、学生青年層が自らの将来に不安をもち、自民党・保守勢力や差別排外主義勢力への支持へと流れる状況がある。これを打破し、学生青年が労働者人民解放の階級闘争に決起していくことを再建することは、第一級の戦略課題である。われわれは、全党総力で学生青年の組織化を進める決議をあげた。その組織化決議における活動の基軸は、まず基本系列・戦線で学生青年組織化活動を議題とすることである。また沖縄・辺野古や三里塚闘争・反天皇闘争の政治決戦に組織し、学生青年が団結する条件・場所を支援し、韓国民衆やフィリピン人民の闘いとの実際の国際連帯に組織し、インターネットやSNSを徹底的に活用すること、などとした。
 労働運動決議では、安倍政権の改憲など大反動攻撃と闘い、貧困化と対決しながら、階級的労働運動建設を次の基軸でたたかうとした。革命的労働者党建設に向けて、左派労働運動を拡大しながら、①各地での拠点労組の強化、②介護や自治体、教労、郵政などの業種・産別運動の拡大、③安保沖縄闘争、反戦反基地闘争、④LANN(労働運動活動家全国ネット)第二期を強化し、左派活動家のネットワーク推進、⑤韓国左派労働運動などとの国際連帯、⑥改憲阻止、天皇代替わりによるメーデー解体・報国翼賛動員を阻止し、安倍政権を打倒しよう、である。
 そして第四の意義は、五大会路線を推進する新中央委員会を選出したことである。新たに相対的若手カードルを中央委員に加え、ベテラン指導部も意欲を保ち、比較的多数の中央指導部が編成された。五大会路線を前進させ、階級闘争を牽引し、共産主義運動の組織化の飛躍を担いきる責任ある集団指導部を五大会はかち取った。古参指導部と相対的若手カードルの結合、評論家に堕すことなく革命的実践と理論活動を進め、党勢拡大に勝利する、そうした決意をみなぎらせた中央指導部が船出した。
 五大会の閉会挨拶では、活発な論争を行いながら党建設するわれわれの特質を積極的に評価し、五大会路線を確立したことを訴えた。五大会路線の中で、弾圧の激化を跳ね返し、辺野古新基地建設阻止や三里塚闘争、天皇代替わり、G20、東京五輪、「働き方改革」・労基法改悪など、画歴史的な政治攻撃と対決し、階級闘争と党建設の飛躍をかちとろうと締めくくった。
 同志・友人の皆さん、共産同(統一委)の五大会路線の活動とともに、内外の階級闘争を牽引しよう。労働者人民の隊列を強め、日帝・安倍政権打倒―プロレタリア革命をたたかっていこう!



 

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