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   3・31三里塚に結集しよう

    
 市東さんの農地を守り抜こう

      滑走路運用時間延長決定弾劾

               


 ともに闘う同志・友人の皆さん!
 三月三一日、三里塚芝山連合空港反対同盟は、成田市赤坂公園において、「市東さんの農地を守ろう! 空港機能強化粉砕! 改憲阻止・安倍政権打倒! 3・31全国総決起集会」を開催する。
 本集会は、市東さんの農地に対する強制執行攻撃と対決する闘いだ。12・20千葉地裁不当判決を、控訴審で覆す裁判闘争と、決戦本部を拠点に強制執行を実力闘争で阻止する陣形構築の闘いを、結集する労働者人民の総力で一体的に進めていくことだ。
 同時に、再稼動と福島切り捨てを許さない反原発運動と辺野古新基地建設阻止闘争を、沖縄・福島の人々とともに闘う集会でもある。
 沖縄人民は、新基地建設の賛否を問う県民投票で、安倍政権の妨害、埋め立て工事強行をはね返して、新基地反対の明確な民意を示した。沖縄人民とともに、埋め立て即時中止、新基地建設断念、普天間基地無条件返還を、安倍政権に迫っていかなくてはならない。
 民族排外主義を扇動し、改憲と戦争国家体制構築に突き進む安倍右翼反動政権打倒を目指す階級攻防の重要な闘いとして、3・31全国総決起集会に結集し、勝利しよう。
 本集会の勝利から、四―五月天皇代替わり攻撃粉砕、アジア共同行動日本連(AWC)の反帝国際連帯に立脚した六月全国展開―大阪G20反対闘争に向かって全力で決起しよう。

 ●農地強制執行を絶対に阻止しよう

 本集会は第一に、市東さんの農地の強制執行を絶対に阻止する闘いだ。
 昨年一二月二〇日、空港会社による市東さんの農地に対する強制執行阻止の請求異議裁判において、千葉地裁高瀬裁判長は市東さんの訴えを全面的に退ける極反動判決を下した。
 約二年にわたる裁判の中で、市東さん・弁護団・反対同盟は弁論を重ね、四人の証言と二人の専門家による補佐人陳述を認めさせてきた。その中で、空港会社による強制執行が以下五点にわたって権利濫用にあたることを明らかにしてきた。
 ①自己の以前の行為に矛盾・抵触する(最終意見遵守の公約破棄)。②過酷な執行(営農基盤の破壊。市東さんの農民としての命を奪うこと)。③加害目的の執行(見せしめ執行)。④社会正義に反する(基本的生存権、営農権の否定)。⑤不誠実な手段によって取得した権利の行使(秘密売買による所有権移動など)。
 しかし千葉地裁は、これらの主張をまったく認めず、逆に空港会社の主張をそのまま判決文に書き写したような、酷い判決を下した。
 空港会社が、「二度と強制的な手段はとらない」と社会的に公約したことについては「強制執行権の放棄ないし不執行の合意は認められない」とし、権利の濫用については、「強制執行は、権利濫用とは認められない」と切り捨てたのだ。
 まさに裁判所が、「収用委員会」になりかわり、空港会社と一体となって、国策事業=成田空港建設に荷担したということだ。高瀬を徹底的に弾劾する。
 市東さんは、「不当判決は絶対に許せない。しかし、これで闘いが終わったわけではない。絶対に天神峰の農地を死守して闘う」と不当判決を弾劾し、一歩も怯まず闘い続ける決意を明らかにした。
 そして不当判決当日一二月二〇日の夜、反対同盟は支援勢力とともに、強制執行を許さない監視活動と天神峰「座り込み」に決起し、強制執行に対して実力闘争で闘う態勢をとった。
 高瀬判決は判決後の強制執行停止を決定しなかった。東京高裁での控訴審の係属部が決まるまでの間、強制執行を阻止するために、市東さんと弁護団は新たに二五〇万円の担保金を支払い、執行停止を千葉地裁に認めさせた。さらに、東京高裁に対しても控訴審終了までの強制執行停止を申し立てた。二月七日、担保金一〇〇万円を上乗せして、正式に執行停止決定が出された。
 反対同盟は一月一三日、団結旗開きにおいて、天神峰決戦本部への結集と「四〇〇万円カンパ運動」の訴えを全国に発した。決戦本部への人民の結集をさらに拡大し、執行停止の担保金と今後の裁判費用、現地実力闘争の臨戦態勢構築のために、「四〇〇万」カンパ集中を闘わなくてはならない。
 市東さんは、団結旗開きの発言で、「何があっても天神峰の地で生きていく」と決意を語り、強制執行をともに闘うことを呼びかけている。全国総決起集会に断固として決起し、市東さん、反対同盟の決意に応え、全国で農地死守・実力闘争、強制執行阻止の闘いに立ち上がろう。
 本集会は第二に、空港の機能強化策によって生活破壊にさらされる空港周辺地域の住民の怒りや反発との結合を目指す闘いだ。
 空港会社は、市東さんの農地強奪攻撃と一体に、空港機能強化を強引に進めている。
 空港会社は昨年一二月、機能強化策の一つ、飛行制限時間帯の拡大を「二〇年夏ダイヤ」としていた四者協議会(国、千葉県、地元九市町、空港会社)の合意を、「一九年冬ダイヤ」から強行することを提案してきた。地元住民の強い反対の声を反映して、横芝光町長や山武市長は反対してきた。しかし、二月四日の四者協議は、この反対を押しつぶして「合意」決定を強行した。これによってA滑走路の発着時間は一時間延長され、午前六時~深夜午前〇時となり、午後一〇時台の便数制限も撤廃された。
 空港会社はその見返りに、具体的な中身がまったく決まっていない「環境対策と地域振興策」の口約束をしたのみだ。
 空港会社が前倒しを急いだ背景には、羽田空港との路線獲得争いがある。羽田空港は二〇年夏ダイヤから国際線発着枠が年三・九万回増える予定で、成田と羽田の競争が一層激しくなるからだ。
 制限時間の一時間延長によって、格安航空会社(LCC)の機材稼働率が上がり、成田空港の拠点化が進む。また、物流の拠点化も進む、そして深夜発便の運航が設定でき、アジア方面の訪日外国人旅行者の利便性が向上することになる。成田空港会社は、これをもって国際化した羽田に対抗しようともくろんでいるのだ。
 成田空港会社は、地域との共存や環境対策、地域振興策を打ち出しているが、この制銀時間の一時間延長によって、周辺住民の騒音被害は、ますます拡大し激しくなる。生活破壊が極限的に進むことになる。
 周辺住民は強引な延長に反発し、成田空港会社への怒りを募らせている。芝山町の住民は「開港の時に航空博物館を建てたり、芝山鉄道を作ったりして、人口を一万二千人まで増やすといっていた。それが実際には七千人に減っている。今また四〇年前のあやまちを繰り返すのか」と、厳しく批判している。住民の反対の声に耳を貸さず、妥協する町長と周辺地域に犠牲を押し付ける空港会社を許してはならない。
 周辺地域住民の成田空港会社に対する怒りや反発と結びつき、反対同盟の空港絶対反対・農地死守の闘いと合流を進めていくことが重要だ。反対同盟が継続する地域一斉行動は大きな成果を勝ち取ってきている。
 空港機能強化策は、飛行制限時間のさらなる延長、そしてB´滑走路の北延伸、第三滑走路計画を進めることが狙われている。空港を包囲する反対同盟、周辺地域の農民・住民の怒りで打ち砕いていこう。



 

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