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   航空自衛隊築城基地

   機能強化に反対する闘い

                      


 私たちAWCは、福岡県築上町の航空自衛隊築城基地に反対する住民と連帯して、基地の強化を阻止するたたかいを粘り強く取り組んで来ています。
 築城基地は二〇〇六年以降、米軍と、それとの一体化を進めようとする自衛隊によって「重要拠点」として位置づけられ、米軍のための機能の強化が一貫して狙われています。二〇〇六年に突如浮上した、燃料タンク設置や宿舎の増設といった機能強化計画は、周辺地域から広範に上がった懸念、反対の声の前に、ほどなく「白紙撤回」を余儀なくされました。
 ところが昨年六月、地元メディアがいっせいに、滑走路の沖合への延長計画が存在することを報じ、加えて前回以上の規模での敷地の拡張と機能の強化が狙われていることも、明らかとなりました。そして今回はそれが、自衛隊のためではなく、米軍のためのものであることをもはや、誰も隠そうとしていないのです。築城基地の「米軍基地化」が現実のものとなろうとしています。
 月一回、基地前での座り込みを三〇年以上続けて来た「平和といのちをみつめる会」ほか、今回も周辺住民の不安と怒りは大きく、今年六月三日には、千五百人を集めた県民集会を築上町内で開催しました。また、一一月一〇日には、今回浮上した拡張計画が農事組合の農地にかかっている今津地区の自治会が臨時総会を開き、全会一致で、計画への反対と白紙撤回要求を決議しました。
 そして一二月二日には、「築城基地の米軍基地化を許さない! 京築住民会議」のメンバーが、毎月二日の座り込み行動の参加者たちとともに、米軍基地化を止めること、基地拡張計画を白紙撤回することを求める防衛大臣あての申し入れ書を、門前で読み上げ、出て来た担当者に手渡しました。
 続いて八日には、開催された「航空祭」に反対し抗議するAWCほかのたたかう仲間たちが、朝一〇時、国道一〇号線と基地の正門につながる道路との合流地点に集まりました。多数の見物客が、列をなして徒歩で基地に入って行くすぐ脇に、「築城基地の米軍基地化反対」と「滑走路延長反対」の横断幕を広げ、マイクで演説をしました。超音速で、いつも以上の大音響を響かせて飛びかう基地所属の自衛隊機を見ようとやって来た見物客と、仲間たちとの間で、罵声を浴びせあうような場面が何度もありました。残念ながら、彼らの足を止め、引き返させることや、「航空祭」を中止に追い込むことは出来ませんでしたが、正午までの二時間にわたって、基地への反対を唱える勢力の断固たる存在を、自衛隊を容認し賛美する者たちの目に、否応なしに焼き付けることが出来ました。
 これからも、築城基地に対するたたかいは続きます!



 

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