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    11・24 京都

  
関生支部大弾圧を許さない!

   京滋実行委が反弾圧集会開く


 一一月二四日、労働組合つぶしの大弾圧を許さない! 京滋実行委員会が、キャンパスプラザ京都で反弾圧集会を開催した。九五名の参加者が、不当な弾圧に対する抗議の意思を明らかにした。
 京都地裁で行われている関西生コン村田建材事件が結審し、一二月一七日に予定されている判決を前に、不当弾圧に抗議し、無罪判決を目指した集会だ。
 主催者は、「裁判官は事件の本質を見極め公正な判断をすべきだ。本日の講演・公判報告をしっかり聞いてこれからの闘いに活かしていこう」と呼びかけた。
 立命館大学名誉教授の吉田美喜夫氏の講演では、関生事件の基本的な説明の後、労働運動に対して刑事責任が問われることの意味を「歴史を二〇〇年引き戻すものだ」として、厳しく指弾した。特に、一〇月八日の大阪地裁での関西生コンに対する不当な判決は、労働運動の意味を全く考慮しておらず、刑法の要件にのみ当てはめた極めて浅い判断をしている。歴史的にも、労働者の団結権の保護、労働運動による労働条件の改善は、社会の活性化と平和に大きな影響を持ってきた。コロナ禍の中で労働法から疎外された労働者も増加している。自立・団結・連帯という労働運動の価値を今こそ打ち出していこう、と呼びかけた。
 公判報告では、京都事件の担当弁護人である森博行弁護士が、公判で争われてきた争点を整理して説明した。
 検察は、正社員化の要求や一時金の要求、さらに子どもを保育所に通わせるために必要な就労証明書の発行などを、「人に義務のないことを行わせ」と言いくるめて強要(未遂)罪を主張しているが、労働組合の活動で労働条件の向上を求めるのは当たり前のことで、「義務のないこと」を実現するために交渉し、ストを含めた闘いをするのであって、これを否定したら労働組合の活動はなりたたない。
 会社は、組合の加入通知をしたとたん、タイムレコーダーを撤去し、労働時間を管理していないとの言い逃れを行っている。これまで毎年発行していた就労証明書を組合加入後に拒否している。これは組合加入を理由とした不利益取り扱いの不当労働行為に他ならない。
 会社は当該労働者が請負であり雇用関係はないとして一貫して交渉を拒否している。これらの不当労働行為に対して労働組合が抗議するのは当然だが、これを「脅迫」と主張している。
 判決は予断を許さない状況だが、無罪判決を闘い取ろう、と訴えた。
 関西生コン支部からは、当該組合員の決意表明があり、「事件が作られている。検事らは村田建材に押し掛け、と主張しているが実際には、ほとんど会社からの呼び出して訪問しただけだ。自分は無罪だ」と力強く発言し、ナニワ生コンの職場からは、不当な逮捕で懲戒解雇されたが大阪府労委で解雇撤回の命令が出た、今後中労委での審査に移るが、完全勝利まで闘う、と決意表明した。
 バード分会からは、協同組合の「連帯決別」方針で企業そのものが倒産させられた。抗議行動を継続して闘っている、と支援の呼びかけがあった。
 最後の発言では、一〇月八日大阪地裁で不当判決に対しては、裁判官の意識の問題がこの不当判決の根拠だ、労働運動を破壊しようする攻撃に対して最後まで闘いぬく、と力強い決意表明があった。
 集会の最後に主催者から、「勝利をもぎ取るために、行動しよう!」と、一二月四日の地裁に向けたデモなどの行動提起が行われた。会場全体で「勝利判決に向けて団結頑張ろう」のこぶしを掲げて集会を終えた。


 


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