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   防災訓練の問題性・緊急性

    差別・排外主義許さない講演と報告



 八月二二日東京北区の滝野川西区民センターにおいて、「東京都総合防災訓練に反対する実行委員会2020」が主催する「考えよう! 防災訓練の問題性・緊急性。8・22集会」が行われた。東京東部で反差別運動を闘っている方が司会を務めた。
 集会冒頭に主催者挨拶が行われた。石原による「三国人」発言と「ビッグレスキュー」から二〇年経た現在、あらためて「二〇年前に問われた課題が二〇年後の今、より深刻化している」ことをとらえ返し、人民の戦争動員と差別・排外主義と闘うことの意義を提起していった。一一月に北区で予定されている総合防災訓練反対と九月一日の「関東大震災朝鮮人虐殺慰霊祭」を防衛することが呼びかけられた。
 次いで法政大社会学部教授の慎蒼宇(シンチャンウ)さんによる、「関東大震災時の朝鮮人虐殺とその歴史的背景」と題する講演が行われた。
 日帝による朝鮮植民地支配を「朝鮮植民地戦争」と規定し、この戦争の過程でジェノサイド―大虐殺が行われたことを明らかにしていった。そして、この朝鮮での経験を有している日本軍部隊が大震災時の虐殺でも主要な役割を担っていたのである。丹念に歴史資料を読み込み、数年にわたる調査を根拠にした講演に集会参加者全員が聞き入った。
 講演に続き各方面からの報告がなされた。
 医療現場からトリアージの問題が報告された。傷病者を戦闘において役に立つか否かを基準に治療優先順位をつけるトリアージは、すでに医療現場で先取りされている。コロナ感染状況のなか、その思想で医療現場が組織されていることが報告された。
教育関係では「都教委包囲ネット」の仲間が登壇し、防災訓練への児童・生徒・学生の動員状況が報告された。
 自衛隊の動きに関しては、「自衛隊の緊急事態対処と防災訓練」と題するレジメが準備され、二〇年前からの防災訓練における自衛隊の動きと位置づけの変遷が報告された。
 これら講演と報告を受けて、会場からの質疑討論が行われた。発言の最後に北区民が一一月の総合防災訓練抗議行動の呼びかけをした。そして集会の最後に司会から、九月一日墨田区の横網町公園での「関東大震災虐殺朝鮮人慰霊祭」の本年の取り組みが呼びかけられていったのである。
 差別・排外主義を許さず、人民の戦争動員と闘っていこう。地域住民とともにプロレタリア国際主義の観点にたった東京都総合防災訓練反対を闘おう!


 

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