共産主義者同盟（統一委員会）

　 ■強制執行実力阻止態勢開始

　　　市東さんの農地を守り抜こう
　　　　　　　　　　　　　　
　
　

　●１章　３・28第３滑走路阻止！　芝山現地闘争

　三月二八日、「空港機能強化粉砕！　第３滑走路建設阻止！　３・28芝山現地闘争」が三里塚芝山連合空港反対同盟の主催で闘われた。
　市東さんの農地にかけられた農地強奪の強制執行断固阻止と、空港機能強化粉砕を掲げ、全国から二八〇人の労働者人民が結集し、集会・デモが闘い抜かれた。
　時折雨が降る悪天候の中、集会は成田市天神峰の市東さん宅中庭において開催された。午後一時、司会の伊藤信晴さんのあいさつで集会が開始された。
　主催者あいさつに東峰の萩原富夫さんが立った。萩原さんは、集会のために芝山町文化センターを借りようと芝山町に申請を出したが、「住民が不安に思う」などという不当な理由で、却下されたことをまず報告した。「相川勝重町長による言論弾圧を許さない」と相川町長を徹底弾劾した。そして、航空機の騒音直下にあたる芝山町民が望んでいることは、決して第３滑走路建設をはじめとする空港機能強化ではなく、静かな日常であることを明らかにし、空港周辺住民とともに空港廃港にむけて闘おうと訴えた。
　動労千葉、関西新空港反対住民の発言につづいて、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の西山さんが発言に立った。西山さんは、芝山町の会場を貸さないというのは、弾圧の始まりだと断じた。そして、二〇一四年の京丹後のＸバンドレーダー基地反対集会での関西生コンに対するデッチ上げ弾圧に対し、国賠訴訟で勝訴になったことを報告し、弾圧に屈せず勝利するまで闘うと決意を明らかにした。
　反対同盟顧問弁護団の発言で葉山弁護士は、市東さんの農地明け渡しの強制執行について、あらためて最高裁に対し執行停止決定を出させるために奮闘していることを報告。現地での実力闘争と一体に、裁判闘争を闘うことを明らかにした。
　婦人行動隊の宮本麻子さんによるカンパアピールにつづいて、結集した団体からの連帯発言がおこなわれた。
　沖縄から駆けつけた、市東さんの農地を守る沖縄の会の金治明さんは、辺野古現地の闘いと三里塚を結んで闘う決意を明らかにした。
　統一委員会を代表して反帝戦線の同志が発言に立った。市東さんの農地に対する強制執行を阻止するために、執行停止期限の三月三一日以降は、決戦態勢に入ることを宣言した。そして、日帝―菅政権の戦争攻撃と闘い、沖縄の辺野古新基地建設阻止を掲げて闘うことを決意表明した。
　発言の最後に、市東孝雄さんが「私たちは負けてはいません。沖縄・福島・三里塚は一つの闘いです。三里塚五五年の闘いをますます打ち固めて、今日のデモを貫徹し、明日を迎えよう」と力強く呼びかけた。
　集会の最後に、太郎良さんが行動提起をし、団結ガンバロー三唱で集会を締めくくった。
　参加者は芝山町に移動し、芝山町役場前までのデモ行進を行った。反対同盟を先頭に、空港機能強化反対、第３滑走路建設阻止を訴えデモ行進を貫徹した。

　●２章　強制執行実力阻止態勢のスクラムを

　弁護団の三月段階での執行停止申立に対して最高裁は三月三一日に至っても何の回答もせずに、千葉地裁が一二月に出した執行停止の暫定決定は効力を失った。
　反対同盟と支援は四月一日未明から、市東さんの農地を守るため、強制執行実力阻止態勢に入った。反対同盟とともに、三里塚勢力の団結を強め、空港会社の農地強奪攻撃を打ち破っていこう。全国からの支援を強めよう。