共産主義者同盟(統一委員会)






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■『戦旗』1620号(9月5日)3面

  
共産同(統一委)第6回党大会を開催
  
階級闘争と党建設の新たな飛躍を誓う

 


 共産主義者同盟(統一委員会)は今夏、第六回党大会を成功裡に開催した。二日間にわたる大会には、様々な地方、戦線で日々奮闘している同盟の同志たちが全国から結集した。大会は同盟規約に則って厳格かつ民主的に運営された。


大会の概要

 大会は冒頭、前回大会以降に志半ばで亡くなった同志を追悼し、階級闘争と共産主義運動の前進のために献身してきたその生涯に対して黙祷を捧げた。その後、新入党員からの決意表明を受けた。
 結党より党大会を定期的に開催してきたわが同盟にとって、今次大会において討議され、採択されるべき最も重要な議題のひとつは、第五回大会(二〇一八年)以降の党活動・党建設の総括および直面する情勢下での当面する党活動・党建設の方針であった。それは五大会中央委員会による「中央委員会報告」(案)として提案された。
 「中央委員会報告」(案)は、激動する内外情勢の特徴を捉えるとともに、第五回大会以降の約四年半の党活動の総括を政治闘争、階級闘争構造建設、共産主義理論活動、党勢拡大などの領域を中心に提起した。そしてそれらを踏まえて、全人民的政治闘争のけん引と階級闘争拠点の建設、共産主義の宣伝を軸としたわが同盟の当面する実践路線を打ち出した。「中央委員会報告」(案)はまた、そのような闘いを推進し、党勢拡大を実現していくための党組織建設における諸課題と基軸的な方針を提起している。
 この「中央委員会報告」(案)の提案を受け、活発な議論が行われた。ロシア・プーチン政権によるウクライナ侵略戦争の発動、それに乗じた日米帝国主義による対中国軍事包囲網の飛躍的な強化、大軍拡と改憲に向かおうとする岸田政権の動向など、時代を画する情勢を背景にして、とりわけ情勢認識の深化に関わる領域での意見が様々に提起された。それらを受け、原案を補強する修正を加えて中央委員会報告は採択された。
 大会はまた、現行綱領の一部改訂を決議した。
 さらに、政治運動、労働運動、青年運動に関する三つの決議が採択された。
 「改憲と対決し、岸田政権を打倒しよう」と題する政治運動決議は、排外主義を煽動しつつ、侵略反革命戦争体制の本格的な構築に向けて改憲と大軍拡、治安弾圧強化に突き進もうとする岸田政権の打倒に向けた全人民的政治闘争をいっそう強力に推進していくことを鮮明に示した。さらに、安倍「国葬」反対闘争、来年五月G7広島サミット粉砕闘争、強制執行との闘いが続く三里塚闘争への決起を確認した。
 労働運動に関する決議は、「6大会方針の下、労働運動の実践と路線を強化し、階級的労働運動を前進させ、革命的労働者党の建設を前進させよう!」と題するものであった。そこではいっそう強化すべき活動として、①未組織の組織化や職場闘争を基礎にした労組づくり、②業種別産業別運動の組織化、③地域合同労組運動・地区労運動の組織化、④矛盾が集中する相対的下層の労働者の生存権・政治的要求の闘いの組織化、⑤差別排外主義との闘いおよび国際主義的反戦・反基地闘争の推進、などが体系的に打ち出されている。
 さらに、「青年・学生は統一委員会に結集しよう! 差別・排外主義と対決し、戦争、搾取、気候危機をもたらす帝国主義とたたかおう!」という青年運動決議が採択された。それは新自由主義政策の下で呻吟する青年たちに対する共産主義運動への結集の呼びかけであり、青年と共に闘い、資本主義・帝国主義の打倒をめざす階級的で国際主義的な青年運動の前進を勝ち取っていくという党の決意の表明であった。
 大会のいまひとつの重要な議題は、新たな中央委員の選出であった。今大会での中央委員会の改選は、完全な個人立候補方式で行われた。中央指導部として自らを組織せんとする同志たちがそれぞれの決意を全党に対して明らかにした。その後、立候補した同志たちへの信任・不信任を問う無記名投票が実施され、新たな中央委員会が編成された。
 終始活発な議論が続いた二日間の大会は、最後にインターナショナルの斉唱で締めくくられた。


大会の意義

 第六回党大会の第一の意義は、それが全党の同志たちの密集した集団的な努力によって勝ち取られたということである。
 党大会の開催、その定期的な開催は、ひとつの極めて重要な党建設事業である。大会議案の作成と各組織での事前討議から始まり、大会当日の活発な討論とその集約としての議案の採択に至るまで、第六回大会は党の最高議決機関、党の最高意思決定機関にふさわしい内実をもって組織された。加えて、継続するコロナ禍の中にあっても、できるかぎりの対策をとって、また、様々な方法を通じて、各地・各戦線で闘う同志たちが大会へと自らを組織した。そのような共産主義者、党活動家としての全同盟員の意識的な努力を基礎にして、第六回党大会は成功裡に勝ち取られた。
 第六回党大会の第二の意義は、全党的な議論を通して当面する党の実践路線および党建設の路線として、六大会路線を確立したことである。
 六大会路線スローガンは、「①戦争―改憲を阻止しよう! 差別排外主義、新自由主義を粉砕しよう! 国際主義と実力闘争、左派勢力による日帝・岸田右翼反動政権打倒―プロレタリア社会主義革命を闘おう! ②青年学生の決起、団結を進めよう! 階級的労働運動、被抑圧人民・被差別大衆の解放運動を闘い、階級闘争拠点を建設しよう! ③共産主義理論を学び宣伝し、党勢拡大に勝利しよう!」と確定された。激動する内外情勢のなかで、これらのスローガンに集約された内容を物質化するための闘いはすでに始まっている。
 第六回党大会の第三の意義は、六大会路線を推進する党の集団的指導部として、新たな中央委員会の編成を勝ち取ったことである。
 相対的に若い同志たちを新たに迎え入れた中央委員会の編成は、それ自体が党の組織的生命力を示すものである。党の全世代の力を結集して階級闘争と党建設、党勢拡大の事業を前進させていくと同時に、党指導部の「世代交代」を進めていくことは、六大会路線下の党建設における重要課題の一部として措定されてきた。第六回党大会は、その端緒を切り拓いたのである。
 このようにして、第六回党大会は全党の力を結集し、革命的労働者党建設の新たな前進を刻印した。同時に今日の世界史的とも言える内外情勢の激動は、われわれ共産同(統一委員会)のさらなる飛躍を要請している。さらに広く深く階級のなかに根を張ると同時に、強まる差別・排外主義と断固として対決し、侵略反革命戦争体制構築に突き進む日帝―岸田政権の打倒に向けた全人民的政治闘争の一大前進を勝ち取っていかなくてはならない。そしてまた、プロレタリア国際主義にもとづく実践と反帝国際共同闘争の前進の中から、資本主義を根底から変革し、帝国主義の世界支配を打倒する国際共産主義運動の前進を勝ち取っていかなくてはならない。
 われわれは六大会路線の下、階級闘争と共産主義運動の新たな飛躍を切り拓くために全力で闘う。全国の同志・友人の皆さんがこの闘いを共に担っていくことをあらためて呼びかける。

 


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