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     9・25 千葉

   耕作権裁判第34回弁論
   
NAAと裁判長の証拠隠しを徹底弾劾


 
 
九月二十五日、千葉地裁六〇一号法廷において民事第二部内田博久裁判長のもと、第三十四回耕作権裁判が行われた。
 この裁判では、市東さんが「不法耕作をしている」と主張する空港会社の耕作対象地の位置特定がまったくデタラメであることや、同意書、確認書の偽造までもが明らかにされてきた。
 この間、空港会社は二〇一二年の文書提出命令にもとづき、三十年間の耕作状況に関する、推測を元に作成した文書を提出したが、文書の一部は黒塗り状態であった。「本裁判とは関係の無い内容だ」として白石前裁判長は一部黒塗りの状態の文書提出を認めたのである。この前裁判長の指示を盾にして、内田裁判長はこれ以上の開示の必要性はないと言い張っているのだ。
 反対同盟弁護団は、前回の裁判報告会において、黒塗り箇所には「実際は用地買収交渉の詳細な結果が書かれているはずだ」と主張している。だから、この黒塗り箇所が開示されると、空港会社が主張する対象地の位置特定がデタラメであること、さらには市東東市さんが書いたとされる「同意書」「確認書」が偽造であることがすべて暴露されてしまうのである。そのため裁判所、空港会社は一体となって、この黒塗りの箇所を必死で「守って」いるのである。まさに証拠隠しそのものだ。
 今回の裁判においても、反対同盟弁護団は、裁判長が空港会社に対して黒塗りの箇所を含め、全ての文書を開示するよう求めたが、内田裁判長は前回に引き続き、「裁判所が既に判断したため、これ以上の開示は必要ない」との判断をくり返した。これに対して弁護団、傍聴席からは「全ての文書を開示しろ!」「裁判所は証拠隠しの手助けをするな!」との弾劾の声が上がった。弁護団が一貫して黒塗り箇所を含めた文書の開示を求めていることに対して、内田裁判長は焦りに駆られてか、「被告(市東さん側弁護団)は、立証計画と裁判の主張する内容はある程度決まっているものであるので、今ここで争うのはあまり意味がないと思う」と発言したため、再度傍聴席、弁護団から激しい弾劾の声が叩きつけられた。弁護団からは「裁判においては一つ一つの問題を明らかにして、その積み重ねで弁論、裁判の内容が成り立っていくもの。裁判長の発言は明らかに裁判の公平性に欠けたものだ」と怒りをぶつけた。
 かたくなに黒塗り箇所の文書提出命令を拒む裁判長に対して、すかさず弁護団からは文書提出命令の申し立てが行われた。空港公団時代に行われた根本、石橋、鈴木との用地買収交渉記録の提出を求めるものである。これには内田裁判長も焦ったのか、しきりに今後の立証計画や裁判のタイムスケジュールを確認してくる始末である。
 裁判後の報告集会では、市東さんから「早期結審を目論む裁判長の姿勢がどんどん出ている。そんな状況を許さず、みなさんとともにたたかっていきたい」と述べた。萩原富夫さんからは先日逝去された北原鉱治反対同盟事務局長の追悼を含めた10・8全国集会の大結集が呼びかけられた。
 裁判闘争、現地闘争と一体で市東さん農地強奪決戦に勝利しよう。10・8全国集会の大爆発を勝ち取ろう!

 

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