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     11・11 大阪

    介護・福祉総がかり行動

     集中行動を展開



 
 十一月十一日(土)介護・福祉総がかり行動の集中行動が取り組まれた。政府は「自助・共助・公助」「わがことまるごと」といったスローガンの下、公的介護の責任を放棄し、地方自治体、地域住民、家族、本人に責任を負わそうとしている。その具体化として自己負担額の増加、サービスの削減、介護報酬の切り下げなどが起きている。その結果、介護の現場は荒廃している。必要な介護を受けられず介護度が悪化していく高齢者、介護の負担に苦しむ家族、介護職場は求人しても人は来ず、恒常化した人不足の中で労働者はへとへとだ。介護事業所の倒産は過去最大を更新し続けている。
 そんな状況の中、十一月十一日は「いい日いい日介護の日」ということで、政府主導の記念行事がいろいろと取り組まれている。予算は出さない、やるべきことは制限する、それでも逃げずに介護に取り組む家族、労働者をほめたたえるのだそうだ。冗談じゃない! こっちはお前たちに褒められたくて介護をしているんじゃないんだ! そこで今回の対抗行動を企画することになった。
 当日は三つの行動に諸団体が相互乗り入れする形で行動が取り組まれた。行動の最初は十三時より介護・福祉総がかり行動主催の「介護の切り捨てアカン! 現場から叫ぶデモ」(扇町公園集合)から開始された。大阪の介護労働者、労働組合を中心に、遠くは富山からも駆けつけていただいた。このような趣旨でのデモ行進があまりなく、わかりやすいコールを工夫したこともあって、沿道の注目はまずまず。九十名の参加であった。
 十五時半からは大阪市立大学共生社会研究会主催で「相模原事件と関わって、障がい者の自立支援を問う」(会場:PLP会館)と題し、最首悟さんの講演が行われた。青い芝の会やご自身の娘(重度の知的障害)とのかかわりを紹介しながら、介護を「される」側から見た支援の在り方についての哲学的な問題提起が行われた。会場は用意された座席が不足するほどの大入りとなった(百二十名参加)。
 十八時半からは民主医療機関連合会大阪主催で「介護ウェーブ」と称した宣伝活動(京橋駅前)が行われた。民医連と総がかり行動でそれぞれマイクによる訴えと署名を行った。わざわざ戻ってきて署名してくれる人もあるなど注目を集めた。最後に参加者全員で集合写真を撮り、この日の行動を終えた。
 福祉削減は多くの人々の利害に直結することで訴えれば反応がある。しかし、削減は多くの人々の気づかないうちに次々と進められている。今回のような行動を今後も継続して世論を喚起し、政府の福祉切り捨てに対抗するたたかいを作り上げていこう。


 

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