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■11・10〜12韓国

 AWC日本連が労働者大会に参加

 活動家との交流で連帯深める





 AWC日本連は今年も韓国労働者大会へ派遣団を送った。十一月十日、AWC韓国委員会から情勢についての説明を受けたのち、前夜祭会場に移動。前夜祭に参加するとともに、全解闘の一日酒場で委員長のイ・ホドンさん、十一月下旬に各地集会のゲストとして来日した民主労総元委員長であるイ・ガムニョンさんと交流した。

 翌十一日午前、龍山(ヨンサン)駅前広場で開かれた鉄道労組ソウル地域の労働者が結集したストライキ決意大会に参加。午後、労働者大会に参加した。今年、盧武鉉政権は労働者大会を違法として源泉封鎖をもって臨んだが、民主労総は弾圧網をかいくぐり、ソウル市役所と南大門を結ぶ大通りを実力で占拠し大会を決行した。わたしたち派遣団は、三万五千の労働者民衆に合流し、日韓労働者連帯の意味を胸に刻んだ。夜、民主労総主催の夕食会に招かれ、全労協訪韓団なども参加するなかで民主労総指導部と交流した。

 十二日、永登浦矯導所で獄中にあるサムソン一般労組、イーランド一般労組の労働者と面会した。特別面会ということで、壁もガラスもない、応接室のような場所で会うことができた。握手をし、自己紹介をした後、話をした。きわめて貴重な体験だった。拘束労働者後援会が尽力してくれたおかげだ。午後、訪韓団はソウルと釜山の二手に分かれ、それぞれ労働運動活動家と交流した。

十一月十二日、十五日からのゼネストを目前にした緊張の中で今年の民主労総労働者大会が開催された。

 前夜祭は、十一日夜ヨイド公園文化マダンで開催された。公園のなかでは、不当逮捕されている人の救援のためのテントなどがあり、なかで食事をするとそれがカンパとなる。多くの労働者が救援と交流のためにあつまっている。

 前夜祭は、韓国の全国から結集した労働者、全労協をはじめとする日本からのさまざまな労組の派遣団、アジア共同行動の派遣団など五千人の参加で開始された。

 演壇には、「いこう!総ストライキへ」「新しい社会を」というメインスローガンと民主労総の四大要求である、「非正規権利保障立法」「労使関係ロードマップ粉砕」「労働災害法案改悪反対」「韓米FTA阻止」のスローガンがあざやかにうちだされている。

 集会では、チョ・ジュノ委員長が「ストライキをたたかい、新しい労働者の歴史をつくろう」と呼びかけた。また、海外からの連帯あいさつとして全労協の中岡事務局長が「労働者への弾圧を許さない。新自由主義とたたかい、非正規の労働者の権利を獲得することはすべての労働者の課題だ。民主労総と連帯してたたかう」と力強くあいさつした。海外からはフィリピンKMUも参加し、連帯あいさつをした。

 三星エスワンの労働者、KTXの非正規労働者をはじめとした非正規労働者などの発言がおこなわれた。また、平澤(ピョンテク)闘争、韓米FTA反対闘争などの勝利にむけた十一月二十二日の総決起闘争のよびかけがおこなわれた。前夜祭は、闘争課題や労働者のたたかいを表現する歌や踊りや寸劇がおこなわれ、夜になって冷え込むなか参加者の熱気があふれるものとして夜おそくまでおこなわれた。

 十二日は午前中から様々なたたかいがとりくまれた。十一時からは、米大使館の近くのKTビルの前で反米反戦平和大会が開催された。対北制裁、PSI強要を行うアメリカ糾弾、韓米FTA・平澤米軍基地拡張阻止のスローガンをかかげ、民衆連帯、統一連帯の主催でおこなわれた。ハン牧師は「生存権を破壊するアメリカとたたかわなければならない。北の民衆は対話をのぞんでいる。北は強い団結をもっている。だから、アメリカは手をだせない。ブッシュは開城(ケソン)団地への支援をやめろと言っている。ハンナラ党などの戦争策動があるが民族の力で阻止しよう。十一月二十二日百万総決起に労働者が先頭にたって決起しよう」と発言した。

 許榮九(ホ・ヨング)民主労総副委員長は「アメリカの覇権主義とたたかい、統一をたたかう皆さんに感謝します。中間選挙で、覇権を軍事力で推進してきたブッシュは破産した。FTAを推進し、世界中に武器を輸出し、世界で戦争を推進してきた。われわれは、分断の歴史を下敷きにしてたちあがっている。十五日からのストライキをFTA反対、戦争反対でたたかい、二十二日にブッシュ政権を倒すために起ちあがる。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権が米の政策を拒否するまでたたかう」と発言した。アジア共同行動日本連の代表は「皆さんと心はひとつ、日本でも米軍基地に反対するたたかいおこなっている。6・15共同声明を支持する。朝鮮半島、アジアの平和のためにたたかう」と連帯挨拶をおこなった。

 道路で座り込みをおこなっている若者は「FTA・対北制裁反対で座り込みをおこなっている。国民の85%が反対しているにもかかわらずハンナラ党は制裁や戦争を主張している。ハンナラ党を糾弾しよう」と発言した。

 決議文が韓総連代表によって読み上げられ、「アメリカの戦争策動に反対し、生存権を守るためのたたかいと結合してたたかう」ことが確認された。そのあとブッシュとアメリカ国旗をこわすパフォーマンスがおこなわれ集会は成功裡に終わった。

 午後一時からは、清渓川(チョンゲチョン)広場で全国運輸労働者決起集会が開催された。「運輸労組を建設して、世の中を変えよう」というメインスローガンのもと、「運輸産別建設、総力闘争勝利のために」などのスローガンがならぶ。集会には、貨物、鉄道、航空等の運輸関係の労組が総結集している。集会では、「今年中に運輸労組を建設しよう」という運輸関係の完全産別労組結成にむけた決意を全体でかためる内容が次々とあきらかにされた。鉄道労組、各地域本部の代表が発言し、産別労組結成の決意がかためられた。

 外国からの参加の紹介では、アジア共同行動(AWC)などの参加が報告された。鉄道労組名誉組合員の李壽甲(イ・スガプ)さんが運輸労働者の歴史と現在について力強く発言した。集会は運輸産別労組結成の決議を全体で確認し、スローガンを書いた風船を飛ばして終え、労働者大会への参加へとむかった。

 全泰壱(チョン・テイル)烈士三十六周忌全国労働者大会は四時半からソウル市庁前の広場で開始された。「総ストライキで勝利を」をスローガンに会場はうめつくされ、労働者の闘争の熱気が満ち溢れた。各組合旗数百本が入場したあと、全泰壱氏をはじめとするたたかいで亡くなった烈士の追悼とゼネストへの決意をかためるものとして黙祷がおこなわれた。そして全泰壱烈士の李小仙(イ・ソソン)オモニをはじめとして民主労働党の代表などの来賓の紹介がおこなわれた。

 チョ・ジュノ委員長が発言し「今年の大会はゼネストを決意する重大な大会である。いかなる弾圧があってもたたかいを止めることは出来ない。整理解雇と非正規職拡散か、労働基本権・生存権の死守かをめぐるたたかいである。ゼネスト闘争勝利、反米闘争勝利でたたかおう」と呼びかけた。そして、ゼネスト指針一号で「十五日に四時間の警告スト。二十二日から毎晩の全国同時多発キャンドル集会への参加。二十二日民衆総決起全面スト、二十三日から二十八日までの毎日の四時間スト。二十九日、十二月九日の全面スト。非正規法案が強行されたら即刻全面ゼネストに突入する」ことを宣言した。

 チョン・グァンフン全国民衆連帯代表は「FTAや米軍基地などでアメリカの言うなりになっている政府は許せない」という発言をおこなった。不当逮捕者、平澤への支援のカンパもおこなわれた。ムン・ソンヒョン民主労働党代表は「11・22に民衆の総決起を」と呼びかけ、ムン・ギョンシク全国農民会総連盟議長は「米の自由化反対、韓米FTA反対、労働者と農民が一体となって、世の中を変えよう」と発言した。

 女性団体の代表は「格差のない社会のためにたたかう」、民主労総特殊雇用対策会議議長は「労働基本権を獲得するゼネストだ、今日から全面的なたたかいに突入する」と決意をあきらかにした。 集会は発言の間に、歌や踊り、寸劇をはさみながら戦闘性にあふれたものとして実現された。最後に、「ゼネスト突入宣言」があきらかにされ、全参加の圧倒的確認で採択され、集会は終了した。 今年の労働者大会は、朝鮮半島における米日帝国主義の戦争策動の激化のなかで、不屈のたたかいを実現している非正規雇用の労働者のたたかいを先頭にゼネストをたたかうという緊張と戦闘性にあふれるものとして貫徹された。四大要求をかかげた民主労総のゼネストを断固支持し、連帯してたたかわなければならない。

 

 

 

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