共産主義者同盟(統一委員会)

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■読者からの手紙

  怒りも新たに、青年の闘う息吹で

  狭山第三次再審求め、東京・墨田で集会




 六月八日、墨田区社会福祉会館において、「狭山事件の再審を求める墨田集会―石川さん不当逮捕四十四年、第三次再審請求一カ年の集い―」が部落解放同盟墨田支部と部落解放墨田区民共闘会議の共催で開催された。

 不当な第二次再審棄却に抗議し、石川一雄さん無実を確信する百万人を超える署名が、五月二十三日に東京高裁へ叩きつけられた。

 怒りも新たに石川一雄さんと早智子さん夫妻を迎え、初めて参加した青年・学生たちも含め解放同盟支部員や労組、野宿労働者、地域住民など百三十名が参加し、世代を超えた再審勝利のたたかう息吹を感じさせる集会となった。

 部落解放同盟墨田支部長による主催者あいさつの後、昨年二月の放送後大きな反響があった「ザ・スクープ〜狭山事件・四十二年目の真相〜」のビデオが上映され、参加者はあらためて石川さんの無実を確信した。

 続いて石川さんが狭山第三次再審勝利の決意を明らかにした。「最後の再審と思って希望を持ってたたかう。風は再審開始に向かって流れている」と力強く訴えた。

 また、早智子さんは「墨田での毎年の取り組みに感謝します。若い人たちとの新たな出会いは、元気が出ます。また、最近は街頭署名で若い人たちが自ら進んで署名してくれるようになっています。多分、周防監督の映画『それでもボクはやってない』の影響だと思います。ちなみに周防監督が狭山現地調査を行い、石川さん無実と裁判の不当性を感じられたと明らかにされました」と語り、みんなの力でなんとしても石川さんの冤罪を晴らしてほしい、と訴えた。

 そして、今回の集会企画の目玉である解放同盟墨田支部青年部と労組や住民運動の若手による構成劇「狭山差別裁判打ち砕こう!」が上演された。忙しい中、二回の練習だけで、中には当日ぶっつけ本番の人もいるとは感じさせない、とても完成された劇だった。特に取調べ中の刑事の脅しや泣き落とし、家宅捜査時の捜査官の様子などとてもリアルに再現されており、石川さんも当時の体験通りだったと証言されていた。

 石川さんも劇の最後に本人役で参加し、「私は犯人ではない。みなさんはやってもいないのになぜ自白をしてしまったのかが、劇を通して少しでもわかっていただけたのではないか」と劇をまとめ、出演者と会場全体で「差別裁判打ち砕こう!」を合唱し、感動のうちに集会は終了した。

 石川さんと共に再審無罪を最後までたたかいましょう!
 あらゆる差別と戦争を許さない地域の団結を、共にたたかいましょう!

    (墨田区在住労働者)

 

 

 

 

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