共産主義者同盟(統一委員会)

 

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2008年・年頭のメッセージ(3)



 ■08年闘争の勝利に向けた諸戦線からの闘う決意

 



 ●全国労働者共闘会議

 新安保体制粉砕―福田政権打倒! 労働者階級は総決起せよ



 すべてのたたかう労働者の皆さん。全国労共闘より〇八年の年頭の決意をあきらかにします。

 現代帝国主義は、新自由主義グローバリゼーションによって、全世界の労働者人民に徹底した搾取と収奪の激化をおこなっています。だが、この攻撃も帝国主義の危機の深化の表現でしかないことが現実のものとなっています。戦後帝国主義の盟主である米帝は経済的にも、政治・軍事的にも危機を全面化してきています。そもそも、戦後的な支配の崩壊として新自由主義グローバリゼーションがあり、米帝の巻き返し戦略として戦争攻撃があったのであり、その破綻は歴史的な必然としてあります。

 同時に、全世界で労働者人民の反撃が開始されています。資本の奴隷として低賃金と不安定雇用、社会的保障の解体などという隷属化の強化と戦争への動員に対して、自らの生存権をかけた階級的な闘争が拡大しているのです。まさに、国際的に階級闘争は新たな段階へと突入しようとしているのです。

 〇七年、私たちは、十月岩国闘争を頂点として、新安保体制―改憲攻撃とたたかい、同時に、激化する資本の攻撃と対決してたたかってきました。小泉―安倍とつづいてきた、戦後史を画する新自由主義による賃金切り下げ、雇用の不安定化、社会保障の解体、労働法制の改悪による権利の剥奪という攻撃は、貧困の拡大から生存権そのものの解体の攻撃としてあります。これに対する労働者人民の反撃が開始され、確実に社会的な拡大が実現されつつあります。私たちは、開始されたこの反撃を拡大し、戦争と新自由主義グローバリゼーション攻撃を粉砕する労働者人民のたたかいの奔流をつくりだしていかねばなりません。

 〇八年、私たちは、全世界のたたかう労働者人民の反帝国主義のたたかいと連帯・結合し、たたかいぬきます。洞爺湖サミット粉砕闘争、横須賀への米核空母ジョージ・ワシントンの母港化粉砕闘争、そして岩国・沖縄・神奈川の米軍再編粉砕―アジアからの米軍総撤収のたたかいをはじめとして、新安保体制―改憲攻撃と対決するたたかいを全力でたたかいぬきます。そして、貧困と不安定の拡大のなかで、下層の労働者を先頭とする生存権をかけたたたかいを推進していきます。日帝―福田政権と総対決し、戦後階級闘争構造の崩壊をつきやぶり、新たな階級闘争の構造を創出していくたたかいの先頭をになってゆきます。

 全国で、確実にたたかいを前進させているすべての労働者人民のみなさん。今、問われていることは、階級的な反撃を全国的なもの、全社会的なものとして結合させていくことです。

 敵の攻撃にさらされ、日々怒りを拡大している労働者をひとつの階級的な勢力として形成し、敵日帝にたいして打撃をあたえていかなければなりません。

 すべてのたたかう仲間の皆さん。私たち全国労共闘とともに〇八年のたたかいに総決起しよう。



 ●共産主義青年同盟(学生班協議会)

 反帝・国際主義の旗の下日帝打倒―共産主義の勝利へ


 本二〇〇八年、われわれ共産主義青年同盟(学生班協議会)は、すべての労働者・被差別大衆と連帯し、戦闘的学生を反帝・プロレタリア国際主義の旗のもとに結集させ、日帝―福田政権打倒のたたかいを断固推進する決意です。

 昨年、改憲と新自由主義の安倍政権は人民の憤激に追い詰められ、崩壊しました。ソフトムードを装って登場した福田政権も、防衛省官僚と軍事商社の贈収賄が明らかとなり、額賀や久間など旧防衛大臣の名も出るに及び、ふたたび窮地に立たされています。この者たちこそ、沖縄の基地建設やイラク・アフガニスタンへの自衛隊派兵を強行してきた張本人です。まさにかれらは、人民の生き血を吸って私腹を肥やしてきたのです。

 一部の者の利益のために、大多数の民衆の命と生活が犠牲になる。これが帝国主義の本性です。小沢率いる民主党に政権交代してもこの国家が変わらないのは明らかです。今こそ反戦の怒りを燃やし、国際主義に立脚して、学生は日帝ー福田政権打倒に立ち上がろうではありませんか。

 昨年われわれは、反帝学生運動の組織的・内容的な前進をかちとりました。

 それはまず第一に、AASJA(反侵略アジア学生共同行動)に結集する学友たちと共に、反戦・反差別・反グローバリゼーションのたたかいを大きく前進させたことです。十月岩国総決起闘争を頂点的たたかいとして、辺野古・高江への現地派遣、フィリピン連帯運動、岩国署名活動、広島青空集会、野宿労働者支援等々、連日連夜たたかいぬいてきました。学園と闘争現場を結合させ、新たな大学拠点を切り拓き、それを根拠にしてAASJAの組織は発展し、たたかいの質も向上しました。とりわけ岩国総決起闘争においては、学友たちが独自シンポジウムを主体的に組織化し、フィリピン・韓国・アメリカの同志たちや岩国市民とともに成功をおさめました。

 われわれは学友たちとこれらのたたかいを担うなかで、戦争と新自由主義が吹き荒れる社会に矛盾を感じ取る学生が無数に存在することを実感しています。われわれの役割は、みずからの解放と労働者・被抑圧人民の解放とを結びつけ、より広汎な学生を反帝国主義の実践へ決起させていくことです。昨年のわたしたちの組織的前進は、その成果の上にあります。

 そして第二にわれわれ共青同(学班協)は、「反戦の砦」三里塚の防衛・発展にかけて、行動隊派遣を維持してきました。いま三里塚は政府・空港会社がデタラメな北延伸に着工し、農民たたき出しの攻撃を強めています。権力の「カネと暴力」による反対同盟つぶしを絶対に許すことができません。

 昨年六月に三里塚を訪問した韓国の反米軍基地闘争をたたかう仲間は、ピョンテク基地拡張阻止闘争を現地農民と共にたたかった経験から、三里塚闘争に強い共感を示していました。真にたたかう者同士は国境を軽々と越えて連帯することを表しています。権力の横暴と不屈にたたかう反対同盟を支援し、行動隊を先頭に、本年も三里塚闘争をたたかおう。

 今年は帝国主義者のトップ会談、G8サミットが七月北海道で開催されます。八月には米原子力空母の横須賀母港化が狙われています。沖縄や岩国、神奈川の米軍再編に向けた攻撃もますます激化するでしょう。反帝・国際連帯の旗を鮮明に掲げて、これらの攻撃を粉砕するために全力でたたかう決意です。ともに日帝打倒―共産主義の勝利へ!



 ●統一委員会・行動隊

 戦略部隊の強化発展かけて反戦・反帝の先頭で闘う


 全国のたたかう労働者・学生、同志・友人の皆さん。統一委員会行動隊より二〇〇八年年頭アピールを送ります。

 二〇〇七年、日帝―安倍政権は全世界の反戦運動に敵対し、米帝主導のイラク占領を一貫して支持し続け、自衛隊派兵と資金援助の継続を強行してきた。さらに、朝鮮民主主義人民共和国の脅威を喧伝し、戦争策動を強めてきた。教育基本法改悪や防衛省への格上げ、国民投票法成立を強行した。安倍を引き継いだ福田は、インド洋での給油量の改ざん問題をあいまいにし、給油新法の成立を狙っている。米帝と一体となって推し進める在日米軍基地の再編強化を、沖縄、岩国、神奈川をはじめとした各地域住民に押し付けようとしてきている。こうした情勢の中で、行動隊は統一委員会の戦略部隊として、反帝闘争の拠点三里塚の防衛・発展を担いつつ、反帝・反戦闘争をたたかい抜いてきた。

 日米軍事同盟強化を軸とした日帝による戦争体制作りの中、反戦の砦としての三里塚闘争の意義はますます大きくなっている。日帝は、日米共同軍事作戦の出撃兵站拠点として成田空港を完成させようとなりふり構わぬ攻撃に出てきている。政府―空港会社は暫定滑走路の北延伸工事の着工を強行し、新誘導路建設と、「へ」の字の誘導路の直線化を名目に、「東峰の森」破壊をもくろみ、一坪共有地、天神峰現闘本部、そして市東さんの農地を強奪する攻撃をかけてきている。

 しかし、反対同盟と市東さんは千葉県知事を相手に提訴し反撃を開始、三里塚闘争勝利に向けてますます意気盛んである。反対同盟は、二期工事攻撃が始まって二十年、未だに完成しない成田空港の無残な姿を見据え、勝利を確信している。反対同盟が繰り返し指摘しているように、暫定滑走路の北延伸は空港建設計画としては全く破綻している。そのため、北延伸着工とともに具体的な攻撃をかけてきた空港会社は、そのはじめから矛盾に直面している。天神峰現闘本部裁判においても、「東峰の森」破壊攻撃についても、そして市東さんに対する農地強奪攻撃においても、空港会社のでたらめ振りが明らかとなっている。軍事空港絶対反対、農地死守、実力闘争という三里塚のたたかいを断固支持し、われわれは今年も反対同盟を支えて闘争の最先頭でたたかいぬく。空港会社によるでたらめな北延伸攻撃を、反対同盟とともにたたかう労働者人民の力で粉砕しようではないか。

 沖縄においては、名護市民投票、ボーリング調査阻止によって明らかにされてきた沖縄人民の反基地のたたかいに対して、日米帝はV字型滑走路という許しがたい新基地建設案を強行しようとしている。また韓国においては米軍基地拡張による強制収用攻撃が平澤農民にかけられ、フィリピンにおいてはブッシュとともに「対テロ戦争」を進めるアロヨ政権による、活動家虐殺が今なお繰り返されている。われわれはAWC日本連の仲間とともに、日帝足下における排外主義扇動を断固許さず、韓国、フィリピンをはじめとした各国の労働者人民との反帝国際連帯運動のたたかいに取り組んできた。われわれは十月岩国集会の勝利的地平の上に立って、民族排外主義を断固許さず、沖縄―「本土」―アジアを貫く反基地闘争をたたかう。洞爺湖サミットを粉砕し、日米軍事同盟を粉砕するたたかいに本年も全力で取り組む。

 統一委員会行動隊は、統一委員会の戦略部隊として、本年も反戦・反帝闘争の拠点―三里塚を現闘団とともに守りぬき、日帝打倒、革命勝利のために各闘争の最先頭でたたかう決意である。ともにたたかいの前進をかちとろう。



 ●沖縄労共闘

 沖縄―「本土」・アジアを貫き 米軍再編―日米軍事同盟粉砕を



 全国の同志・友人の皆さんへ、沖縄労共闘は辺野古現地闘争をはじめとする〇七年沖縄解放闘争への決起に対する連帯と感謝の気持ちを込めながら、〇八年アピールを発したい。

 わが沖縄労共闘は、沖縄労働者・人民のたたかいとガッチリと結合し、沖縄階級闘争―沖縄解放闘争の核として前進してきた。その上に立ってわれわれは、米軍再編攻撃の最大の環たる名護・辺野古新基地建設阻止闘争の大勝利を刻印することを宣言する。

 日帝―福田は、辺野古シフトとして〇八年度第十一管区海上保安本部の中城海上保安署の「中城海上保安部」への格上げを決定した。また〇七年度補正予算案に「米軍再編に伴う海上警備費」として、巡視艇の十一隻の新造費をふくむ総額四十八億円を前倒し計上した。守屋疑獄に揺れる防衛省に代わって日帝国家権力が一体となって攻め込もうというのだ。昨年五月以来、辺野古の海を傍若無人に荒らし回り、海上自衛隊掃海母艦「ぶんご」の尖兵を務めた海保の反革命性を断じて許さない。

 環境アセス問題にしてもしかりだ。県環境影響評価審査会は、那覇防衛局のあまりにもズサンな方法書に対して、差し戻しも含めて答申した。これは、「振興策」打ち切りに怯え、沖合い百メートル程の「修正」で妥協をはかろうとする知事・仲井真に対する沖縄人民の痛烈な批判でもある。われわれは故金城祐治・命を守る会代表の遺志を受け継ぎ、断固として名護・辺野古新基地建設攻撃を木っ端微塵に打ち砕く。

 また、米軍再編中間報告―最終報告の過程で、われわれは、嘉手納基地へのPAC3配備―搬入実力阻止闘争を展開し、また嘉手納基地での大規模即応訓練・パラシュート降下訓練・最新鋭ステレス戦闘機F22Aラプター嘉手納一時配備など機能強化と訓練激化、キャンプ・ハンセンでの陸上自衛隊共同使用受け入れや東村高江でのヘリパッド建設攻撃に対する連続的抗議行動・阻止行動に決起してきた。われわれの方針は鮮明である。米軍再編―日米軍事一体化攻撃を、沖縄・岩国・横須賀を軸に沖縄―「本土」・アジアを貫いて断固闘いぬこうではないか。

 われわれは昨年、9・29教科書検定意見撤回要求県民大会での十一万人の総決起という画期的地平をかちとった。日帝―文科省は、年末になって皇軍=日本軍による「集団自決」(集団死強制)を「関与」に切り縮め、教科書会社の訂正申請承認で、検定意見そのものの撤回を拒否する暴挙をおこなった。教育基本法を改悪し、「愛国心」教育を推し進める日帝―文科省、否、日帝国家権力・天皇制そのものの存立基盤を揺るがす沖縄人民の総反攻への徹底した反革命攻撃である。二十万もの沖縄人民を虐殺した沖縄戦の歴史的事実をねじまげ、抹殺することは、沖縄人の尊厳と生存権そのものを否定するもので、断じて許せない。この暴挙は、沖縄人民の怒りのマグマをさらに押し上げ、日帝―福田打倒の烽火となるであろう。われわれは、反帝―国際主義路線で武装し、沖縄階級闘争―沖縄解放闘争の指導部として飛躍していくことを決意する。〇八年もともに闘いぬこう。



 ●侵略反革命と闘う障害者青年同盟

 同志若槻の遺志を引き継ぎ障害者解放―日帝打倒へ



 すべての障害者、精神障害者、健全者の皆さん!

 二〇〇八年年頭にあたり、新年のアピールを送ります。

 二〇〇七年五月十六日わが侵略反革命とたたかう青年同盟の若槻同志が、たたかい半ばにして倒れた。彼は一生をかけて障害者の自立解放運動をたたかい続け、階級闘争を全うした。バス乗車拒否糾弾闘争を始め、若槻同志が先陣を切って切り開いた障害者解放運動のたたかいの成果、地平を断固防衛し、障害者解放―日帝打倒闘争の勝利までたたかい抜くことを改めて誓うものである。

 自立支援法、医療観察法は、障害者が歴史的にかちとってきた既得権をすべてリセットし、すべての障害者に過酷な現実を強制している。

 精神障害者にかけられた医療観察法は、保安処分の実体化をいよいよ現実の法制度の整備へと導くものである。

 二〇〇六年七月二十六日には、法相が「再犯リスクが高い」とされる性犯罪者らを対象に、刑期が終了後も「専門施設」へ入所させる制度などを導入することを法制審議会に諮問した。これを突破口に精神障害者に対して「再犯の恐れ」という詭弁のもとで保安処分を強行しようとする攻撃が激化することを、断じて許してはならない。

 障害者自立支援法のもとで障害者は、ただ同然に低められた作業所での工賃分すら受け取れず、お金を払って労働しなければならないという過酷な現実を強制されるという事態においこまれた。

 日帝が繰り広げる障害者政策は、小泉の三位一体政策に象徴されるように、財政政策の無策のつけを障害者に押し付けるものであり、実態は福祉資本、介護資本の経営の論理を体現しているものにすぎない。

 われわれは、障害者に対してこうした戦時政策で過酷な現実を強制する日帝を徹底弾劾し、障害者解放―日帝打倒闘争を東京、山口を貫いてたたかってきた。東京においては、小平市の武蔵病院や、都立松沢病院に対する保安施設建設反対の署名運動、ビラまき、地域住民を巻き込んだ地域集会や、学習会等を積極的に組織してたたかってきた。山口においては、解放センター建設の行政闘争を歴史的に成功させる一方、地域での反戦・反基地闘争の組織化に成功し、十一月岩国反基地闘争では、東京、山口を貫いて決起し、反戦派障害者解放潮流の登場を勝ち取ったのだ。われわれは、こうした地平をさらに発展させ、たたかう決意である、ともにたたかおう!



 ●侵略反革命と闘う被爆二世の会

 米軍再編と対決し、国家補償を実現する被爆二世解放運動を



 昨二〇〇七年、われわれは日米両帝国主義の戦争策動、とりわけ米軍再編による岩国基地の大強化を阻止するたたかいに起ち上がった。そもそも軍事基地がなければ戦争はできない。世界中に展開して米軍と共に侵略反革命戦争を行おうとしている日帝軍隊を許してはならない。アジア侵略反革命戦争も核兵器の使用も再び許さないために、被爆二世は米軍再編と対決してアジアからすべての米軍基地を撤去するたたかいに起ち上がろう。また、本年八月の原子力空母ジョージ・ワシントンの横須賀配備を阻止しよう!

 第二に、日帝の戦争責任、米帝の核兵器使用責任を追及し、再び被爆者を作り出さないために、被爆者・二世・三世の日本政府による国家補償を実現しよう!

 日帝―厚生労働省は、被爆者認定制度の抜本的改革を行わず、原爆症認定制度の部分的変更で問題の解決を図ろうとしている。また、被爆体験者の影響をPTSDのみに限定し、ガンなどの疾病と原爆との影響を全否定している。そして、被爆二世の遺伝的影響は今のところ認められていないとして、ガン検診の実施さえも拒み続けている。いわんや、被爆三世の健康診断は認めもしていない。それは、なにゆえなのか?

 日本政府は、核兵器の放射能による被害を過小評価し、日米両帝国主義の戦争責任と核の残虐性を隠蔽し、核兵器の使用を目論んでいるからだ。放射能の人間に対する被害は、残留放射能の影響も含めて、未だ解明できていない。また日本政府は、在外被爆者が居住地で被爆者手帳を申請できるようにしようとしているが、その要件の中に被爆地に居たことを証明する二名の承認が必要としている。強制的に見知らぬ土地に連れて来られたアジア人被爆者には、証人を探し出すことは不可能だろう。われわれは、以下の要求を実現するために全力でたたかう。

 在外被爆者の手帳申請要件を緩和し、居住国での被爆者援護法の全面適用を求める。

 また、被爆体験者への被爆者援護法の全面適用を求める。

 原爆症認定制度の抜本的改革で、原爆症認定を求める全ての被爆者の認定を求める。

 日本政府による被爆二世手帳の発行とガン検診の実施を強く求める。 

 希望する被爆三世への健康診断の実施を強く求める。

 第三に、上関原発計画をはじめとする新たな原子力発電所の建設を必ずや阻止する。地震で甚大な被害を受けた柏崎刈羽原発を再稼働させてはならない。青森県六ケ所村で再稼動が始まった核燃料再処理工場は、猛毒の放射能物質を垂れ流す。再稼動をストップさせよう。

 原発で働く労働者には放射線管理手帳が支給される。しかし、例え病気になったとしても、その手帳では医療給付は受けられない。日本政府は原発被曝労働者の放射能被害を過小評価している。なぜなら原発被曝労働者の放射能被害を認めれば、原子力の平和利用などあり得ないことを満天下に示すことになるからだ。

 原爆の被爆者も原発の被曝者も国策の犠牲者だ。われわれは、核と人類は共存できないことをここに改めて宣言する。最後に、被爆二世・三世の更なる団結を作り出す。全ての被爆二世、三世の皆さん、帝国主義打倒そして被爆者解放のたたかいに共に起ち上がろう!



 ●日本反帝戦線・三里塚現闘団

 反対同盟の決意に応え、新誘導路建設阻止・北延伸阻止をたたかいぬく



 全国のたたかう仲間のみなさん、三里塚現闘団より本年のたたかう決意を明らかにします。

 昨年、日帝―国交省―空港会社は、暫定滑走路の北延伸攻撃を激化させてきた。東峰地区住民の「伐採差し止め」の仮処分申請の高裁決定を待たず、新誘導路建設のために東峰の森の伐採を強行した。そもそも、空港公団(当時)との間で「東峰の森は残す」という約束があった。その約束をいとも簡単に踏みにじり、昼はジェット機、夜は工事の騒音を撒き散らしている。工事車両の激増や権力・機動隊・私服による監視弾圧体制の強化、騒音振動の撒き散らしなど、農民たたき出し攻撃は一層激化している。断じて許してはならない。

 天神峰でたたかいぬく市東孝雄さんに対する「耕作権解除」の攻撃も強まっている。本来、農業を意欲的に行おうとする農民を守るべきはずの農地法を、完全に悪用した「耕作権解除要求」を断じて許してはならない。敵の攻撃的な裁判に対して勝利していかなくてはならない。そして、市東さんが堂本知事を相手取って提訴した裁判が開始された。農地法違反を問うだけでなく、財産権を侵害し、権利を守るための適正手続きを踏みにじった憲法違反を問う裁判である。日本の農業の未来、農民の利害にたって勝利しなくてはならない。

 まず、第一に反対同盟のたたかう決意に応え、市東さんの農地を守りぬき、新誘導路建設阻止、北延伸阻止をかかげてたたかいぬく。

 基本原則を堅持して意気軒昂とたたかいぬく反対同盟とがっちりと連帯して、空港廃港まで突き進む決意である。

 第二に、反戦の砦=三里塚闘争を断固守りぬく決意である。

 アジア・ゲートウェイ構想の航空政策の下で、成田・羽田の一体的運用による首都圏の国際空港計画が狙われている。さらに、成田空港は指定公共機関とされ、軍事空港の役割が公式に与えられてきた。三里塚闘争の位置はますます重要になっている。沖縄・北富士をはじめ座間、岩国など全国の反戦・反基地闘争と三里塚闘争の結合を推し進めていく決意である。

 第三に、アジア共同行動を全力で支えぬき、アジア人民との具体的・実践的連帯を強化すると同時に自国帝国主義打倒を断固たたかいぬく決意である。

 一昨年のピョントンサ(「平和と統一を開く人々」)との交流の成果の上に、昨年、六月緊急闘争でのピョントンサ活動家の参加を実現した。まさに、三里塚闘争は国際主義の内実を発展させている。本年日本―韓国・アジアをはじめ全世界でたたかわれている軍事基地撤去のたたかいとの結合を推し進めよう。

 本年もともに勝利に向けてたたかいぬこう。



 ●二期阻止全国共闘

 三里塚闘争の内実で、国際連帯運動の発展にむけて奮闘する

 

 二〇〇八年の年頭にあたりに二期阻止全国共闘を代表して、たたかう決意を述べていきたいと思います。

 三里塚闘争は四十年を超えてなおたたかいはますます盛んになり、敵の攻撃をはねのけて完全勝利へ突き進んで―と思います。意気軒昂とたたかいぬく反対同盟のみなさんに心から敬意を表し、本年もともにたたかいぬいて行きたいと思います。
 敵は、「用地内」農民に対する叩き出し攻撃を一段と激化させています。東峰の森伐採を強行し、新誘導路建設を行っています。夜間工事による騒音、日中はジェット機の騒音、まさに騒音地獄による悪辣な人権侵害が行われています。さらに、二十四時間にわたる監視、弾圧をおこない、東峰部落そのものを破壊していこうとしています。絶対に許すことはできません。

 さらに本年は、市東さんの農地を守りぬくたたかいが最も重要だと思います。農地法を悪用して耕作権を奪おうとする攻撃は、市東さんだけにかけられた攻撃ではありません。日本の農業、農民全体にかけられた攻撃です。断じて許してはなりません。敵が起こした裁判と、市東さんが堂本知事を相手取って提訴した裁判、無農薬・有機農業を営みながらの裁判闘争は非常に大変だと思います。わたしたちは、市東さんのたたかいを断固として支え、市東さん、萩原さんをはじめとした「用地内」を断固として守りぬくために、全力でたたかいぬきます。労農連帯の力によって、日本の未来を切り開いていきましょう。

 反対同盟のみなさんは、この間、韓国・アメリカの労働者との国際連帯運動を発展させてたたかい抜いています。いままさに、新自由主義とグローバリゼーションに抗するたたかいが全世界でまきおこっている中にあって、非常に意義があると思います。わたしたち二期阻止全国共闘は、アジア共同行動の仲間とともに、三里塚闘争の内実で国際連帯運動を推し進めていきたいと思います。

 そして、沖縄、北富士、岩国、座間をはじめ全国の反戦・反基地闘争と三里塚闘争の結合を推し進めていきたいと思います。

 三里塚闘争勝利、日帝―福田政権打倒、国際連帯運動の発展をかちとるために奮闘します。みなさん、本年を勝利的にたたかいぬいていきましょう。



 ●全国労働者政治委員会

 全世界の労働者・人民と連帯しG8サミット粉砕に決起しよう



 全ての同志、友人の皆さん! 全国労政と共に、激闘の二〇〇八年階級闘争をたたかおう!

 ブルジョアジーどもが全世界で押し進める新自由主義と侵略戦争攻撃は、労働者人民との矛盾をますます拡大させつつある。第三世界ばかりではなく、帝国主義国においても拡大し続ける貧困は、人々の怒りをわき起こし、ラテンアメリカやヨーロッパなどの国では新自由主義政策からの転換を勝ち取りはじめている。米帝が中心となって進めている「対テロ」戦争も、イスラム勢力による武装抵抗闘争やアメリカ国内も含む全世界の反戦運動の高揚の中で、破綻へと追い込まれている。日帝ブルジョアジーも決してこれから自由ではない。小泉政権下で本格的に開始された「構造改革」―新自由主義攻撃は、ブルジョアジーがまき散らすバラ色の夢のような話とは裏腹に、貧困の拡大とその固定化に結果している。小泉から政権を引き継いだ安倍―福田の支持率は地面に激突する勢いで急降下している。日本を出撃拠点にして、日米両軍が全世界で侵略戦争をおこなおうという米軍再編に対しても、沖縄・辺野古をはじめとする各地の地元のたたかいが粘り強く展開されている。

 二〇〇八年は、何としてもこれらの怒りを、プロレタリア国際主義と帝国主義打倒と結び付け、労働者人民の巨大なたたかいの第一歩としていこう! 全世界の労働者・人民と連帯し七月G8サミットと六月の関連会議を粉砕しよう! 沖縄、座間、横須賀、岩国などの住民と結合し、米軍再編とたたかおう! 拡大する貧困の中であえぐ労働者とともに新自由主義攻撃と対決していこう!

 これらの二〇〇八年のたたかいを通して、競争を煽るブルジョアジーと対決し、労働者の団結を組織し、全国―各地にたたかう労働運動を作り上げていこう! 国家主義と差別・排外主義と真っ正面から対決し、アジア―全世界の労働者・人民と結合し、アジア共同行動を力強く前進させていこう! 反戦闘争実や反戦実に結集する諸団体と共に反帝国際主義政治運動の陣形を、全国―各地に構築していこう!

 
 

 

 

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