共産主義者同盟(統一委員会)

 

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2010年・年頭のメッセージ(4)

 ■諸戦線からの闘う決意




 ●統一委員会行動隊

   日帝打倒、革命勝利へ各闘争の最先頭で闘う


 全国の闘う労働者・学生・同志・友人の皆さん、統一委員会行動隊より二〇一〇年年頭アピールを送る。〇九年米帝オバマが政権につき、日帝鳩山民主党が政権についた。帝国主義としての本質は何も変わっていない。米帝はアフガンへの三万人増派を予定し、鳩山政権は民生支援の名目で四千五百億円をアフガン戦争へ支出する。ソマリア沖への自衛隊派兵を続けている。他国を侵略抑圧し、自国民に戦争協力、貧困を強いている。鳩山政権も前政権と同じく、朝鮮民主主義人民共和国に対する船舶検査法の成立をもくろんでいる。全面禁輸の経済制裁を続け、戦争をけしかけている。上関では原発建設を強行し、成田空港の暫定滑走路の北延伸供用を強行した。普天間基地の無条件返還を求める沖縄人民に対して、再び辺野古新基地を押し付けようとしている。韓国では米軍再編の基地拡張がピョンテクで進められ、双竜自動車の労働者ストライキに対し資本、警察が暴力的弾圧を行った。フィリピンでは、アロヨ大統領の批判勢力に対する大量の殺人事件が起きている。

 三里塚現地においては、市東さんの農地、現闘本部に対する再びの強制収用の局面を迎えた。千葉地裁の裁判官は、三権分立を無視し、政府、空港会社の代弁者と化している。現闘本部裁判において、不可欠な実地検証を行なわず、結審を強行した。本年二月にも判決を出そうとしている。空港会社は東峰の森を破壊し、敷地の外にはみ出して造った新誘導路を、七月に前倒しで供用開始した。北延伸の滑走路を十月に前倒しで供用開始した。しかし新誘導路のトンネル部分は建設後数年しか経っていないのに、航空機の重みで壁に亀裂が入り、年末に樹脂注入の補強工事が行われた。新誘導路は危険が多く、不便だとして、三本目を作ると言い出した。この誘導路は、市東さんの家、畑を空港内に囲い込み、爆音と排ガスで市東さんを追い出そうとする殺人的攻撃である。絶対に許せない。昨年三月、A滑走路で突風が吹き、貨物機が着陸に失敗、二名が亡くなる事故が起きた。暫定滑走路も同様の気象条件だから、空港全体を閉鎖するべきだったが、暫定滑走路の方を深夜まで使い続けた。反対同盟は利益優先、人命軽視だと弾劾した。空港建設計画の頃から反対同盟は風が強いことを指摘していた。この事故を口実として暫定滑走路北延伸のキャンペーンに使うことは許せない。六月には国会で、改悪農地法が成立した。農民から農地を取り上げ、大企業が自由に農地を使えるようにするものである。鳩山政権も農産物の市場開放を掲げ、農業切り捨て政策を進めている。反対同盟は、全国の農民、労働者に、団結、共闘を呼びかけている。

 統一委員会行動隊は昨年、三里塚現地を主戦場として、反対同盟を支え、日々の援農、裁判闘争、現地闘争、街頭情宣などを闘った。また、米国、韓国、フィリピン、イスラエルなどの大使館への抗議行動、首都圏での集会、岩国現地闘争を闘った。昨秋の三里塚現地集会では全国から多くの青年たちが初参加し、三里塚闘争勝利に向けて意気込みを新たにした。

 昨年一月に反対同盟三浦五郎さん、十月に北富士の天野美恵さんが逝去された。偉大な闘士の遺志を引き継ぎたたかいたい。

 行動隊は、統一委員会の戦略部隊として、本年も反戦・反帝闘争の拠点―三里塚を現闘団とともに守り抜き、日帝打倒、革命勝利のために各闘争の最先頭でたたかう決意である。ともにたたかいの前進をかちとろう。




 ●日本反帝戦線三里塚現闘団

   反対同盟の闘う決意に応え農地、現闘本部守り抜こう


 全国の闘う仲間の皆さん。

 三里塚現闘団より本年の闘う決意を明らかにする。

 日帝―国交省―空港会社は、暫定滑走路の北延伸と、新誘導路建設を強行し、市東さん、萩原さんをはじめとする「用地内」農民に対する攻撃を激化させた。さらに、市東さんの家屋を空港内に囲い込む第三誘導路建設計画。空港圏自治体連絡協議会による深夜、早朝の飛行制限撤廃と、暫定滑走路の再北延伸、東側への移設策動を行おうとしている。危機にあえぐ敵のなりふり構わぬ攻撃を断じて許してはならない。

 さらに敵は、強制収用による土地強奪が不可能になったために、農地法をも悪用し、裁判所と一体となって農地強奪を強行しようとしている。2・25天神峰現闘本部裁判判決公判と、市東さんの農地裁判に勝利していかなくてはならない。

 反対同盟が闘い抜く限り、敵に勝利はないし、アジアのハブ空港からの陥落を強制している。

 裁判によって強奪がもくろまれている土地は、市東さんが三代にわたって精魂込めて耕し続けている土地である。農民にとってかけがえのないものである。日本の農業の未来、農民の利害に立って、勝利しなくてはならない。まず第一に、反対同盟の闘う決意に応え、市東さんの農地、現闘本部を守り抜こう。

 新たな農地収用を含む敵の攻撃を粉砕しよう。意気軒昂と闘い抜く反対同盟とがっちりと連帯し、空港廃港まで突き進む決意である。

 第二に、反戦の砦=三里塚闘争を断固として守りぬく決意である。成田、羽田の一体的運用による首都圏の国際空港計画が狙われている。そして、成田空港が軍事空港の役割があるなかで、三里塚闘争の位置はますます重要になっている。沖縄をはじめ神奈川、岩国など、全国の反戦反基地闘争と三里塚闘争の結合を推し進めて行く決意である。第三にアジア共同行動を全力で支え抜き、アジア人民との具体的、実践的連帯を強化していく決意である。そして同時に、自国帝国主義打倒を断固闘い抜く決意である。韓国のピョントンサ(平和と統一を開く人々)との交流の成果を発展させ、国際主義の内実を打ち固めていく決意である。日本、韓国、アジアを始め、全世界で闘われている軍事基地撤去の闘いとの結合を推し進めよう。本年もともに勝利に向けて闘い抜こう。




 ●沖縄労共闘

   辺野古新基地建設阻止へ怒涛の進撃を!


 階級闘争は、解釈ではなく実践するものである。昨年のわが沖縄解放闘争―沖縄階級闘争は、例年にも増してそのことを鮮明にしてきた。

 沖縄においては、〇九年最大の政治闘争としてオバマ来日を射程に入れた十一・八「辺野古への新基地建設と県内移設に反対する県民大会」二万一千名の総決起・大爆発を組織しぬいた。日米軍事再編―在日米軍再編攻撃と真正面から対決してきた沖縄人民は、明確に辺野古新基地建設絶対阻止を大きなメルクマールとし、鳩山政権の動揺と敵対を打ち砕き、怒涛の進撃を続けている。

 今年は日米安保改訂から五十年を迎える。一九五一年対日講和条約締結と同時的に締結された旧日米安保条約、その裏で沖縄は過酷な米軍支配下へと叩き込まれた。七二年「施政権返還」によって沖縄は日米安保体制下に再編統合される。九六年日米首脳会議では、安保再定義を行い、アジア侵略反革命戦争遂行体制への突撃宣言を行なった。「普天間基地返還」―SACO合意の最中であった。

 まさに、今日の在日米軍再編―日米軍事再編攻撃を打ち砕く闘いこそ、われわれの安保改訂五十年の節目に対する回答である。

 九五年十・二一米兵による少女レイプ事件抗議県民総決起大会から十三年、沖縄人民の闘いは、SACO路線を粉砕し、辺野古の海にまだ杭一本たりとも打たせてはいない。そして今後もできない。「世界で最も危険な普天間基地」は即時閉鎖・撤去すべきであり、「移設先」の選択ではないのだ。

 十一月七日読谷村で発生した米兵ひき逃げ殺人事件の犯人は今なおトリイ通信基地内に匿われている。米軍優先の日米地位協定への怒りは、その抜本改訂の闘いとして、日米安保体制の根幹を揺るがす闘いだ。また、侵略戦争の清算と歴史偽造を許さない沖縄戦教科書問題での〇八年九・二九県民大会十一万六千名の総決起の闘いは、今なお継続展開されている。

 われわれ沖縄労共闘は、AWC日本連と労働者反戦集会実行委員会が呼びかけた〇九年十一月岩国国際反戦集会に勇躍結集し、沖縄―「本土」―アジア、沖縄・岩国・神奈川・韓国との実践的路線的結合をかちとり、日米軍事再編粉砕への確信をつかみきってきた。また、市東さんの土地を守る沖縄の会結成を通し、三里塚闘争との革命的結合を実現してきた。さらに、沖縄基地の永久固定化をはかる新たな軍用地強制使用攻撃に対しても反戦地主会と連帯し、公開審理闘争を戦闘的に闘いぬいている。嘉手納基地爆音訴訟・普天間基地爆音訴訟、高江ヘリパット基地建設阻止闘争など、あらゆる沖縄労働者人民の闘いとガッチリ結合し、一切の基地強化・軍事演習の強化を許さない。

 わが沖縄労共闘は、本年当初の名護市長選勝利を号砲とし、辺野古新基地建設阻止・沖縄解放闘争の戦闘的発展と勝利をかちとる決意である。




 ●侵略反革命と闘う被爆二世の会

   日米両帝国主義を打倒するため全国の被爆二世は立ち上がれ!


 昨二〇〇九年、われわれは日米両帝国主義の戦争策動、とりわけ米軍再編と日帝の原子力政策の推進を阻止するために、断固として闘い抜いた。

 また、原爆症認定集団訴訟の全面勝利を勝ち取るために、全ての原告の原爆症認定の実現に向けて最後まで奮闘した。この闘いの意義は、内部被爆と残留放射能による原爆被害を多くの民衆に伝えることを通じて帝国主義戦争と核兵器の反人民性を明らかにしたことだ。その生き証人として被爆者・二世が帝国主義戦争に反対する闘い、とりわけ反原爆の闘いに立ち上がったのだ。

 被爆二世の使命は、親の被爆体験や戦後の反戦・反核運動の歴史を引き継ぎ次の世代に伝えることだ。

 われわれは、被爆六十四年の八月六日、広島の平和公園で「反戦・反核・反原発・被爆二世の国家補償を!」を掲げる青空集会に連帯して共に闘った。とりわけ、上関原発に反対する意思を鮮明に打ち出し、日帝の核武装を阻止するために、新規立地最後の上関原発を絶対に阻止することを宣言した。韓国の被爆者にも共感を得ながら、被爆者解放運動として反原発の闘いを貫いた。

 現在も、上関現地では、体を張った田の浦の海の埋立てを阻止する闘いが、地元住民をはじめ瀬戸内海を守ろうとする多くの民衆の力で続いているが、これを断固支持し共に闘う。

 そして、十一月二十八・二十九日の両日、多くの労働者民衆や韓国の反基地活動家と共に、アジア共同行動日本連主催の岩国現地闘争を成功させた。

 昨年来の闘いによって、米軍再編を阻止する岩国市民の闘いが四訴訟の実現という形で巨大な市民の立ち上がりを生み出している。これは、沖縄のみならず、本土においても米軍再編を阻止し日米安保条約を破棄していく闘いが大きく前進してきたことを意味する。

 米帝オバマは、口先で核兵器廃絶を唱えなければ米帝のNPT体制にもとづく核による世界支配を維持できないほどに追いつめられている。この事態を作り出したのは、世界中で起こったイラク戦争反対・アフガニスタン戦争反対の粘り強い闘いであり、米軍再編を阻止する闘いの力だ。しかし、今も米帝は、アフガニスタンへの増派を続け、住民虐殺を続けている。すなわち、米帝の軍事による世界支配の根幹に沖縄や岩国や韓国などのアジアの米軍基地があり、これを撤去させていく闘いは、日米両帝国主義を打倒する大きな力となる。

 全国の被爆二世は、米軍再編を阻止する闘いに断固として立ち上がり、本年のアジア共同行動日本連の岩国国際集会に決起しよう!

 そして、日帝の原子力政策をストップさせるために、新規立地の上関原発を阻止する闘いに現地行動を含めて立ち上がろう!

 被爆六十五年の本年、全国的な被爆二世運動の高揚を作り出し、被爆者解放運動の更なる発展を作り出そう!




 ●侵略反革命と闘う障害者青年同盟

   地域での自己解放闘争を差別糾弾闘争と権力闘争との結合を



 全国の同志、友人諸君、侵略反革命とたたかう障害者青年同盟より、二〇一〇年年頭にあたって、アピールを送る。

 小泉政権を頂点として、格差社会と貧困の現実を労働者人民に強制し、破滅の淵にある財政危機を口実にして未曾有の戦時政策が強行されてきている。

 障害者自立支援法こそは、社会保障政策に市場原理を導入し、構造改革、民営化路線のもと、障害者総体を差別的に統治するものだ。

 こうした法制度は、障害者をはじめとする「社会的弱者」に向けられるべき保障制度や、さまざまな補助金を、福祉資本、介護資本をはじめとする営利企業にむしりとらせ、ますますの格差と貧困を拡大再生産するという、貧困ビジネスの横行すら引きだしているのだ。

 市場原理の導入を通した障害者の自立解放のたたかいの圧殺を絶対に許してはならない。

 赤堀闘争の勝利を教訓とした差別糾弾闘争の永続的推進、障害者の地域での自立解放闘争の推進をもって、そうした攻撃を根底から打ち崩す闘いを組織する事が重要である。

 二〇〇九年秋に成立した民主党鳩山政権の障害者政策は、基本的には「障害者の社会参加と平等」を掲げての糾弾闘争の封印、圧殺を基調とするものである。格差と貧困を拡大し、障害者総体を戦時政策の中で呻吟させつづける現行法制度を根底から覆すものになることはない。あくまでもわれわれは、地域からの障害者の自己解放闘争の展望を指し示し、糾弾闘争勝利を軸とした権力闘争としての障害者解放闘争の勝利を断固かちとらねばならない。

 また一方においてマスコミによる精神障害者に対する差別排外主義キャンペーンが激化している。新型抗うつ剤の「副作用」を差別的に書きたて、「精神障害者は怖い。何をするかわからない」とする差別排外主義をあおりたてているのだ。

 こうした差別記事を断固許さない糾弾闘争にたちあがった当事者にあくまでも立脚し、差別を許さないという徹底した差別糾弾闘争の実践的な勝利を勝ち取る事が必要である。そして実際にそうしたたかいに、精神障害者を先頭に勝利した。

 われわれは二〇〇九年、こうした障害者差別糾弾闘争の実践的貫徹をはじめ、全国において、三里塚闘争への決起や、差別軍事支配を貫徹する沖縄米軍基地撤去、岩国闘争への決起、そして、たびかさなる渡韓闘争に勝利し、韓国階級闘争への実践的な連帯運動などを最先頭で闘い抜いた。AWC運動の先頭に立ち、反戦、反差別闘争を障害者の自己解放闘争としてたたかいぬいたのだ。

 障害者の地域での自己解放闘争を、社会変革運動としての差別糾弾闘争、権力闘争と結合して位置づけ、解放運動の展望を実践的に指し示したのだ。われわれは、そのような階級闘争の普遍性を獲得し、権力奪取に向けた階級主体へと自らを高め上げていかなければならない。地域での解放運動の実践的貫徹を通して障害者の解放闘争勝利―日帝打倒のたたかいに勝利しょう。反戦、反差別の闘いをさらに発展させよう! ともにたたかわん!


 

 

 

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