共産主義者同盟(統一委員会)

 

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『戦旗』第1264号(2006年7月5日

 

日米帝は朝鮮戦争恫喝をやめろ

制裁発動弾劾!!

新日米軍事同盟を粉砕しよう!

戦争・生活破壊・格差拡大の攻撃と闘おう

 

全国のたたかう労働者・学生のみなさん!

 われわれ共産主義者同盟(統一委員会)は、きたる七月九日、昨夏に続いて東京・関西・西日本において一斉に同盟政治集会を開催する。共産同(戦旗派)と共産同(全国委)の統合によるブントの新たな段階への踏み出しから二年、われわれは共産主義運動の歴史的再生と日本階級闘争の飛躍に向けて全力でたたかいぬいてきた。政治集会は、そのたたかいの成果を踏まえつつ、当面するわが同盟の全国的な政治運動および労働運動の方針を固く意志一致し、次のたたかいに向かう重要な舞台である。全国・各地で奮闘してきた同志・友人のみなさんが七・九同盟政治集会に結集し、戦争国家化と新自由主義政策の全面展開と対峙し、日本階級闘争と革命的労働者党建設の前進をともに担っていくことを心から呼びかける。

●1章 新日米軍事同盟と対決し改憲阻止を闘い抜こう

 同盟政治集会を通して第一に確認すべきことは、新日米軍事同盟と対決する反基地闘争の全国的な強化と結合、国際的結合を意志統一し、総力でこの闘争をおし進めることである。

 日米安全保障協議委員会(2+2)が昨年来提示してきた「共通戦略目標」(〇五年二月)、「日米同盟・未来のための変革と再編」(いわゆる「中間報告」・〇五年十月)、そして「再編実施のための日米ロードマップ」(「最終報告」・〇六年五月)は、日米の軍事同盟関係をまったく新たな段階へと押し上げるものである。すなわち、現行の日米安保体制から大きく踏み出し、在日(沖)米軍基地を米軍の全世界への出撃拠点として明確にするとともに、米軍と自衛隊が共同して侵略反革命戦争・軍事介入をおこなう体制を築き上げようとしているのだ。六月二十九日に米国で予定されている日米首脳会談は、それを最終的に確認しようとするものに他ならない。

 これまでもさまざまに暴露してきたように、この「米軍再編」―新日米軍事同盟の確立策動によって、全国各地ですさまじい基地強化がなされようとしている。

 首都圏においては、キャンプ座間(神奈川県)への米陸軍第一司令部の移転と陸上自衛隊の即応集団司令部の移転による日米両軍の司令部機能の強化・一体化、横田基地(東京都)への航空自衛隊航空総隊司令部の移転と米空軍との共同統合運用、横須賀港(神奈川県)の原子力空母の母港化が狙われている。また、岩国基地(山口県)の強化を軸に、西日本地域の軍事基地は、朝鮮半島をにらむ前線基地として、その強化が狙われている。岩国基地は厚木基地からの空母艦載機の移転、普天間基地の空中輸送機の移駐などによって、東北アジア最大規模の基地とされようとしている。また、築城(福岡県)や新田原(宮崎県)の自衛隊基地に新たに米軍・自衛隊の共同訓練が移転されようとしている。さらに、沖縄においては、辺野古崎へのV字型滑走路をもつ新基地建設策動を軸に、沖縄北部への軍事施設の集中が強行されようとしている。日米政府は一定の規模の部隊のグアム移転を打ち出しているが、そのことによって侵略反革命戦争の「殴りこみ部隊」・海兵隊の拠点、あるいは台湾海峡を睨んだ出撃拠点としての沖縄の戦略的位置を変えようとしているわけではない。

 一方的な基地の再編策動に対して、沖縄・岩国・神奈川をはじめとして各地で現地住民を先頭とするたたかいが広がっている。このたたかいを支え、新たな段階へと進む日米軍事同盟との対決をさらに強力におし進めていこうではないか。

 同時に、そのたたかいを韓国やフィリピンでの反米軍闘争と結合し、アジア人民の反基地共同闘争を創出することで、アジアからの米軍の総撤収を実現する展望を切り開いていこう。韓国での平澤米軍基地拡張阻止闘争は、国軍・警察と直接に対峙する実力闘争としてたたかい抜かれている。フィリピンの人民はアロヨ政権の活動家暗殺攻撃にひるむことなく、米比合同軍事演習に名を借りた米軍の永続的駐留とたたかい、憲法改悪を通した米軍基地再建設の合法化に対する大衆的なたたかいをつくりあげてきている。これらのたたかいと結合し、反基地闘争の国際主義的な発展を切り開き、日米帝国主義の野望を粉砕するアジア人民の共同闘争をつくりあげていこうではないか。

●2章 改憲阻止の大衆運動を創出しよう

 第二に確認すべきことは、日本帝国主義の国内階級支配の再編攻撃と対決する改憲阻止の一大大衆運動を創出していくことである。

 小泉政権は、その発足以来、自衛隊のイラク派兵の強行や現在の米国との軍事同盟関係の再編・強化を通して、侵略反革命戦争態勢の確立に向けた策動を強力におし進めるとともに、これに照応するかたちで国内階級支配の再編をも一挙におし進めようとしてきた。先の通常国会での強行採決はいずれも阻止されたものの、共謀罪法案、教育基本法改悪案、国民投票法案など一連の反動法案の国会上程はその具体的なあらわれである。

 「共謀罪」の新設は、国家・資本に対するたたかいを封殺するための「対テロ戦争」時代に対応した弾圧法に他ならない。「実行された行為」を裁くという近代刑法の建前すら投げ捨てて、かつその対象となる犯罪が約六百に及ぶというこの法案は、権力による恣意的運用を可能にし、抵抗の芽を封殺して、市民団体、労働組合、革命党などあらゆる運動団体の弾圧と組織破壊をもくろもうとするものだ。

 教育基本法の改悪が侵略反革命戦争体制づくりの一環であり、憲法改悪と直結していることは言を待たない。それは「愛国心」を「国(と郷土)を愛する心」と言い換えてみたところでその本質は何も変わらない。これに対して民主党は「愛国心を涵養する」ことを明記した独自の改悪案を提出することでブルジョア政党としての位置を自民党と争っている。戦争総動員に向けて教育の統制を強化しようとする攻撃を許してはならない。またこの攻撃は教育労働者のたたかいを破壊するための攻撃でもある。処分攻撃に屈せずたたかう教育労働者と結合し、秋に向けて地域と全国において教育基本法改悪阻止のたたかいのうねりをさらに大きなものにするために奮闘していこうではないか。

 小泉政権は、さらに国民投票法案を提出することでいよいよ憲法改悪に向けた具体的なプロセスに踏み出してきた。秋の臨時国家に向けて一連の反動立法に対するたたかいをさらに強化し、そのなかから改憲阻止闘争のための広範な陣形をつくりだしていかなくてはならない。

 九条改悪を柱とした改憲攻撃は、侵略反革命戦争態勢の確立に向けた国内支配再編の集約的な表現である。これに対してわれわれは、侵略反革命につき進む日本帝国主義と正面から対決する労働者人民の一大階級闘争としてこの改憲阻止のたたかいを組織していかなくてはならない。日本における階級闘争の巨大な発展へと結びつけるものとして改憲阻止の大衆運動を豊かに創造していこうではないか。

 同時に、改憲阻止闘争はふたたび日本帝国主義のアジア侵略戦争を許すのか否かをめぐる攻防であり、それゆえアジア人民のたたかいと連帯・結合したものとしてたたかっていかなくてはならない。またそうすることによって、改憲阻止闘争は国際的な意義を獲得し、豊かで力強い内容をもって発展していくのである。そのようなたたかいの一環として、われわれはアジア共同行動日本連絡会議が提起している「憲法改悪を許すな!アジア・メッセージプロジェクト」運動を支持するものであり、この運動を拡大していくことを呼びかける。

●3章 新自由主義うち破る階級的労働運動を★

 第三に確認すべきことは、小泉政権が強行してきた新自由主義政策の下で呻吟する労働者階級人民の利害に立ち、階級的労働運動の再建と前進にむけてたたかいぬくことである。

 「構造改革」の名による新自由主義政策の全面化の下で、ますます多くの労働者が下層へ下層へと追いやられている。小泉政権の成立以降の四年間で、日本社会は大きく変貌を遂げてきた。何よりも貧富の格差が広がった。非正規雇用労働者はますます拡大し、統計上の失業率の若干の改善とは裏腹に、とりわけ若年層を中心として雇用をめぐる問題は深刻な問題であり続けている。これに社会保障制度の改悪、労働法制の改悪が加わるなかで、労働者人民の生活苦・困窮は拡大の一途をとげるばかりである。

 いわゆる「格差社会」の到来のなかで、支配階級・日帝ブルジョアジーは労働者人民の苦悩をあざ笑い、「格差がでるのは別に悪いこととは思っていない」(小泉)、「格差を恐れるな」(竹中平蔵)などと言い放っている。こうしたなかで、労働組合の最大のナショナル・センター連合は、なんら有効な対応もせず、組織率を減少させながら、結局のところ支配階級とその新自由主義政策に付き従っている。

 新自由主義の嵐が労働者人民の生活を直撃し、「格差社会」「下流社会」などとして日本もまた階級社会であることが人々の意識のなかで明白になりつつあるいま、求められているのは下層労働者の利害に立脚し、資本・国家と対決していく階級的・原則的な立場をもった労働運動の全国的な再建である。下層労働者が主体的に参加し、自らの利害と要求を掲げて、資本・国家と対決していくことができる労働運動をいかにつくりだしていくことができるのかが問われている。

 いま全国各地で原則的な左派労働運動活動家が、自らの経験を踏まえ、また国際的な経験を学びながら、新自由主義に抗する労働運動を日本においていかにつくり発展させていくのかをめぐって、実践のなかで苦闘している。われわれもまた地域における合同労組建設を軸にしながら、こうした苦闘をともにし、また労働運動と政治闘争の結合を通した階級形成を追求してきた。職場・生産点における原則的なたたかい、左派労働運動の全国的な結合と全国闘争を不断におしすすめながら、階級的労働運動の前進を共に切り開いていこうではないか。

●4章 革命的労働者党建設を全力で進めよう★

 最後にわれわれは、全国のたたかう労働者・学生のみなさんが、七・九同盟政治集会に参加されることをあらためて呼びかけるとともに、わが共産主義者同盟(統一委員会)建設に結集されることを心から訴える。

 われわれ共産同(統一委員会)は、共産同(戦旗派)と共産同(全国委)の統合から二年、全国党としての体制をつくり、国際主義的な政治闘争と階級的労働運動の前進による日本階級闘争の歴史的飛躍に向けてたたかいを進めてきた。さらにまた、アジアにおける革命運動・共産主義運動をになう同志たちとともに、日米帝国主義に対するアジア人民の反帝共同闘争の組織化を推進してきた。

 いま侵略反革命戦争と新自由主義グローバリゼーションの全面化のなかで、資本主義の矛盾、苛烈で無慈悲な階級支配が全世界で明らかになっており、日本においてもまたそうである。こうした時代のなかで、労働者階級・被抑圧人民の現実のたたかいに立脚し、その解放にむけて、自国帝国主義打倒と社会主義・共産主義の展望を切り開いていく革命的労働者党の建設が焦眉の課題となっている。資本主義社会を根底から変革し、労働者階級・被抑圧人民の解放をかちとるためのこの歴史的な事業を全国のたたかう労働者・学生がわれわれと共に担っていくことをぜひとも呼びかけたい。

 共産同(統一委員会)に結集し、労働者階級人民の解放と資本主義・帝国主義の打倒に向けて共にたたかいぬいていこうではないか。

 

 

 

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