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『戦旗』第1269号(2006年9月20日

 

耕作権強奪許すな! 暫定滑走路「北延伸」阻止!

10・8三里塚現地へ決起しよう

韓国政府による平澤・家屋撤去―村破壊徹底弾劾!

アジア・メッセージプロジェクトを推進しよう

 

  米軍基地再編と対決する平澤(ピョンテク)におけるたたかいは決定的な局面に入った。いまこそ、連帯し立ち上がろう。また、安倍政権の登場が濃厚だ。安倍政権こそ、戦争国家化へと突進する政権だ。教育基本法改悪、国民投票法制定、共謀罪新設と、先の国会からの継続審議が臨時国会で目白押しだ。安倍政権のもとで、反動諸立法化攻撃に一層拍車がかかることは明らかだ。また、沖縄知事選など、米軍再編をめぐる今後のたたかいにとって重要な課題が差し迫っている。こうした情勢のなかで、米軍再編と対決するアジア共同闘争を爆発させること、これと結合して、諸反動立法化攻撃と対決すること、これらは、今秋の最重要政治課題である。全国の労働者・学生は、平澤のたたかいに連帯し、諸反動立法化攻撃と対決しよう。10・8三里塚現地に決起しよう。十一月、岩国に結集し、反基地国際共同闘争に決起しよう。岩国総決起に向けて、各地で米軍再編と対決するたたかいを進めよう。

●1章 平澤米軍基地拡張阻止闘争を共に闘おう

 平澤のたたかいは待ったなしの重大な決戦局面に突入している。米韓両政府は、五月四日の韓国軍隊を投入した弾圧、そして八月に入っては、一部家屋の強制撤去策動を激化させてきた。今、平澤のたたかいは、平澤の農民が農地と家屋からたたき出されるか、これを阻止するか、待ったなしの決戦局面に突入した。今、平澤のたたかいに連帯しともにたたかうことをせずに、いったいいつ連帯するのだ。

  平澤米軍基地拡張こそ、米韓両政府によって、米軍の世界的な戦力再編の韓国における要の位置をもつものとして位置づけられてきた。「戦略的柔軟性」と銘打って、米軍指揮下の韓国軍を、朝鮮民主主義人民共和国(以下、共和国)に対峙するだけでなく、東アジア全域へと展開する侵略軍へと変貌させること、そして、平澤基地に軍事機能を集中させ、農地強奪によって基地大拡張を実現することを策動している。この攻撃は、日帝が、米帝とともに進めようとしている米軍再編を通した新日米軍事同盟と連動した一体の攻撃だ。平澤の農民を先頭にともにたたかう労働者・学生は、これに対峙し農地を死守し、土地収用に対決し実力でたたかいぬいてきた。平澤の農民は、かつては日帝によって土地を奪われ、解放後は米軍によって奪われ、そして今また、米軍再編による基地大拡張のもとで更なる土地強奪に直面しているのだ。そして、八月に入って、韓国政府が、一部家屋の強制撤去策動を激化させることで、平澤農民のたたかいは待ったなしの段階に突入したのだ。今や、強制撤去の対象とされている地域一帯は、事実上の戒厳令下に置かれている。自由な通行さえできない状態だ。こうしたなかで、平澤汎対策委員会は、九月二十四日、第四次平和大行進の開催(ソウル)を呼びかけている。また、このために、国際的に「十万人準備委員」への参加を呼びかけている。全ての労働者・学生が、平澤の農民に連帯し、決戦局面に突入した平澤米軍基地拡張阻止闘争に連帯しよう。「十万人準備委員」に参加し、九月二十四日、ソウルでの平和大行進に結集しよう。また、九月二十四日、同時連帯行動を各地で開催しよう。アジア共同行動日本連絡会議は、「十万人準備委員」への参加、平和大行進への結集、同日連帯行動の各地開催を呼びかけている。アジア共同行動の仲間は、平和大行進への結集とともに、首都圏において韓国大使館への抗議行動を、また、関西の仲間は、米総領事館への抗議行動などを呼びかけている。これに応え、平澤のたたかいへの連帯行動に立ち上がろう。また、平澤のたたかいに連帯しこれと結合するものとして、九月二十四日北富士闘争に決起しよう。

●2章 教育基本法改悪阻止、共謀罪新設を阻止しよう

 憲法改悪と教育基本法改悪を真っ正面から掲げて、安倍政権が登場しようとしている。安倍政権は、小泉政権を継承し、その徹底化を推進するばかりか、きわめて好戦的に戦争国家化に向けて突進する政権だ。先の国会で、継続審議となった教育基本法改悪、国民投票法案、共謀罪新設など、今秋臨時国会にすべて持ち越されようとしている。安倍政権のもとで、こうした反動諸立法化攻撃が激化することは必至である。教育基本法改悪、国民投票法案は、改憲攻撃そのものだ。絶対に許すな。諸反動立法化攻撃を粉砕するために今秋、臨時国会闘争に総力で決起しよう。

 同時に、九条改悪を通して策動される日帝軍隊の海外軍事出動の全面化に対決するアジア共同闘争を断固として推進しよう。憲法九条は、日帝の戦争責任を問う条項でもある。九条には、二度とかつてのような侵略戦争を繰り返さないという意味が込められてきたのだ。にもかかわらず、小泉は、九条改悪を要とする改憲策動を推し進めつつ、八月十五日には、靖国参拝を強行した。韓国や中国をはじめとするアジア人民の抗議にあえて真っ向から挑戦することで、小泉は、意図的に排外主義を煽動してきた。靖国参拝、靖国賛美そのものが、そしてまた、アジア外交上の利害から天皇の名をもってこれにブレーキをかけようとする動きも含めて、これらはすべて、戦争翼賛と結合した天皇制―天皇制イデオロギー攻撃に他ならない。また、共和国のミサイル訓練に対して、あたかも戦争前夜であるかのような危機アジリを政府自らが煽動し、あげくのはてはミサイル基地に対する先制攻撃論さえ大まじめに主張されだすという始末なのだ。こうした先頭に安倍が立っているのだ。米軍再編を通した新日米軍事同盟化と連動するかたちで、こうした排外主義煽動が一層、激化していこうとしている。そして、戦争の前段階としての共和国制裁法案が準備されようとしているのだ。絶対に許すな。戦争国家化に向けた攻撃があらゆる領域から激化している。安倍政権は、こうした動きを徹底的に推進することに使命を燃やす政権だ。安倍自ら拉致問題の先頭に立ち、共和国への制裁を強硬に主張し、かつ、共和国への戦争機運を先頭で煽ってきたのだ。安倍政権を打倒しよう。改憲策動を粉砕しよう。国民投票法案を葬り去ろう。愛国心教育を強制する教育基本法改悪を粉砕しよう。九条改悪を通した、日帝の全面的かつ無制限の軍事出動策動を粉砕しよう。改憲阻止の全人民的政治闘争を準備しよう。アジア共同行動日本連絡会議が呼びかける「憲法九条改悪を許すな! アジア・メッセージプロジェクト」を全国で取り組もう。この運動は、九条改悪を通した日帝の軍事出動の全面化に対決するアジア共同闘争の形成を目指す運動だ。米帝と結合して日帝がアジア全域に反革命軍事行動に乗り出していくことは、アジア諸国・地域人民にとって共通の闘争課題だ。今秋、地域から九条改悪阻止、日帝の軍事出動の全面化に対決するアジア共同闘争の大衆的な布陣を着実に準備していこう。

●3章 「北延伸」阻止、10・8三里塚闘争に起とう

 三面論文で提起しているように、反対同盟を先頭に、六月二十五日東京集会、七月二日現地闘争をはじめとしてたたかわれた今夏のたたかいを引き継ぎ、北延伸攻撃粉砕10・8三里塚闘争に全国から結集しよう。市東さんに対するたたき出し攻撃である「耕作権解除」攻撃を許してはならない。そして、北延伸、新誘導路建設のための「東峰の森」伐採攻撃を絶対に阻止するために立ち上がろう。10・8、全国から三里塚現地へ。軍事空港粉砕、農地死守、実力闘争の地平を堅持し、不屈の反対同盟に連帯し、反帝国主義闘争の不抜の一拠点としての三里塚闘争を断固として防衛しよう。学生戦線は全国からその先頭に立って三里塚へ結集しよう。

●4章 11月岩国反基地国際集会へ全国から結集しよう

 アジア共同行動日本連絡会議は、きたる十一月二十五、二十六日に「アジアから米軍総撤収を求める岩国国際集会」を開催することを決定した。アジア共同行動日本連は、韓国、フィリピン、台湾、インドネシア、アメリカ、ネパールなどの反帝勢力が岩国に結集し、沖縄―「本土」各地の反基地闘争が岩国で合流するたたかいを呼びかけている。このたたかいの意義は大きい。米軍再編のもとで、岩国は巨大基地へと変貌させられていこうとしている。岩国米軍基地は、百三十機がひしめく東北アジア最大の巨大な攻撃基地へと変貌させられていこうとしているのだ。岩国住民投票で示された岩国市民のたたかいに連帯し、岩国米軍基地反対闘争を、韓国やフィリピンをはじめとするアジア諸国・地域のたたかいと合流したたたかいへと押し上げていこう。同時に、沖縄や「本土」各地における反基地闘争の合流を岩国で実現していこう。韓国では米軍再編に実力で対峙している平澤のたたかいが決戦局面を迎えている。フィリピンは、かつて、クラーク、スービックの二大米軍基地を撤去させてきたフィリピン人民の偉大なたたかいの経験を有している。そして、いままた、対「テロ」戦争を名目に舞い戻ってきた米軍とのたたかいに直面している。フィリピン人民は、フィリピンからの米軍撤兵を求め、昨秋の米兵による集団レイプ事件に対するたたかいや、アロヨ政権による活動家虐殺の常態化に対して、これらとたたかう国際的連帯を呼びかけている。また、米帝足下における反戦闘争は、アフガニスタンやイラクからの米軍撤兵、韓国や沖縄をはじめとしたすべての米軍撤収を求めてたたかっている。台湾では、両岸問題をめぐる米軍の介入策動に対するたたかいが一貫して続いている。こうした、すべてのたたかいが岩国で国際的に合流し、米軍再編と対決する国際共同闘争の新たな一歩を踏み出していくたたかいが呼びかけられているのだ。それは、新日米軍事同盟との国際的なたたかいの新たな前進を生み出していくたたかいである。辺野古崎への米軍基地建設策動と対決する沖縄のたたかいや神奈川でのたたかいなど、米軍再編と対決する各地の反基地闘争が岩国で合流し、かつ、アジア諸国・地域のたたかいとの大合流を作り出していくたたかいなのだ。こうしたたたかいを呼びかけるアジア共同行動日本連絡会議は、かつて、アジアから米軍と米軍基地を一掃するアジア共同署名を推進し、米軍基地一掃のアジア共同闘争の推進を一貫して実践してきた。また、米軍再編に対決するアジア共同闘争を一貫して呼びかけ推進してきた。そして、岩国のたたかいと韓国平澤のたたかいとの合流を目指して奮闘してきた。こうした経緯の上に、十一月、「アジアから米軍総撤収を求める岩国国際集会」の開催を呼びかけるに到ったのだ。こうしたアジア共同行動日本連絡会議の呼びかけを全力で支持し、その成功のために立ち上がろう。全国から、岩国に結集しよう。岩国米軍基地に、国際的な抗議闘争をたたきつけよう。アジア共同行動日本連絡会議が呼びかけるたたかいは、米軍再編に対決し、アジアから米軍と米軍基地を一掃する国際共同闘争を推し進めるたたかいだ。それは、米帝の対「テロ」戦争と銘打った侵略反革命戦争とこれと結託した日帝の侵略反革命戦争策動と対決する国際共同闘争である。こうしたたたかいを断固として支持し、十一月、全国から岩国へ。全国の労働者・学生はともにたたかおう。

 

 

 

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