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『戦旗』第1281号(2007年4月5日

 

改憲阻止! 米軍再編粉砕! 反戦・反基地闘争の高揚を

5月沖縄闘争に決起しよう

日帝―文科省の沖縄戦歴史歪曲弾劾!

反帝学生運動を前進させよう!

共産主義青年同盟(学生班協議会)

 

 すべての学友諸君。とりわけ新入生諸君。

 「戦争とグローバリゼーション」の嵐が吹き荒れる〇七年、われわれ共産主義青年同盟(学生班協議会)は、たたかうアジア・全世界人民と連帯し、日帝―安倍政権による戦争準備攻撃と全面的に対決する反戦・反安保、改憲阻止闘争に全力で決起する。

 現在、日帝―安倍は、改憲手続き法案=国民投票法案を、五月三日の憲法記念日までに強行成立させようとしている。その本質は九条の破壊であり、朝鮮侵略反革命戦争準備である。絶対に許してはならない。

 全世界でたたかわれた、イラク侵略反革命戦争四カ年を弾劾する国際反戦闘争、そして3・25三里塚全国総決起集会を突破口に、全国学生は、改憲阻止=改憲手続き法案成立阻止闘争、5・15沖縄反革命統合35カ年弾劾、名護新基地建設阻止、嘉手納基地包囲行動に決起しよう。

 われわれ共産主義青年同盟(学生班協議会)とともに、日帝―安倍政権打倒、世界革命の勝利までともにたたかおう。

 

●【第一章】全国学生は国際反戦闘争に起ち上がろう

 米帝ブッシュ政権は、本年一月に発表した「新戦略」にもとづく二万千五百名のイラクへの増派に加え、さらに七千二百名の追加増派を決定した。合計で約三万ものアメリカ軍兵士を投入することになる。

 また同時にアフガニスタンにも、三千五百名の増派を決定している。

 二月から開始された、首都バグダッドでの大規模掃討作戦も、武装抵抗勢力の鎮圧とはほど遠い状況であることが明らかとなった。米軍やイラク政府は、バグダッドでの「テロ」が激減したなどと「成果」を強弁しているが、抵抗闘争がバグダッド近郊に拡散したというだけのことでし※かない。

 じっさいにも、米兵の死者はすでに三千二百名を突破している。また、イラクにおける民間人犠牲者数の集計を続けている非政府組織「イラク・ボディーカウント」によれば、昨年三月から今年までの一年間で死亡したイラク民間人は二万六千五百四十人に達し、イラク開戦後の四年間で最悪だったという報告書を公表している。

 むしろ内戦は、開戦の四年前よりも飛躍的に激化していることが明らかとなっている。

 アメリカの対イラク戦の累計戦費は、朝鮮戦争時・ベトナム戦争時の戦費を上回る七千億ドル(約八十五兆円)にのぼり、米帝財政を極度に逼迫させている。

 イラク戦争が最大の争点となった、昨年十一月のアメリカ中間選挙において、民主党が大差をつけて共和党に圧勝した。三月中旬アメリカCNNがおこなった世論調査においても、ブッシュのイラク政策に対する不支持は67%に上り、早期の撤退が世論の主流となっている。

 野党民主党は、こうした状況を追い風に、上下両院議会で、〇八年中の米軍撤退を義務付ける法案を提出した。また、〇八年大統領選のすべての民主党候補がイラク駐留米軍の早期撤退を主張している。

 もはや、下院議長ぺロシ(民主党)が「イラクに無期限に関与せざるを得なくなる」というように、米帝は戦争を自らの手で終結させることも出来ない、泥沼の内戦へと完全にはまりこんでしまっているのである。

 米帝ブッシュの最大の友軍であった英帝ブレアも、すでに段階的撤退を決定しており、内外において「ブッシュ離れ」と言える現象が急速に進んでいる。

 ブッシュとその取り巻きのネオコンどもが勝手に思い描いた「中東民主化」構想などは、イラクやアフガン民衆の決死の抵抗闘争によって、緒戦において粉砕されつつあり、その影響力を急速に失っている。

 ラムズフェルドの更迭劇は、その意味においてネオコン勢力の破綻と没落を示す象徴的事態と言えるであろう。

 しかし、逆にそうであるからこそ、米帝ブッシュは、増派によって事態打開をはかるという絶望的な賭けにうって出たのである。当然にもそれは、米軍によるさらなるイラク人民の殺戮を意味しているのであり、絶対に許すことなどできないのだ。

 イラク侵略反革命戦争開始から四カ年の三月二十日前後には、全世界でイラク反戦闘争がたたかわれた。アメリカ全土において、数万人規模での反戦闘争がたたかいぬかれている。ホワイトハウス周辺では、二百二十名以上の逮捕者を出しながら、反戦闘争が貫徹された。

 われわれ共青同(学班協)は、全世界でたたかわれた三月イラク反戦闘争に結合し、京都・大阪・東京の各地で、たたかう労働者・市民とともに、アメリカ大使館・領事館抗議闘争、イラク反戦集会・デモに決起した。

 全国の学生は、米帝ブッシュによる、「対テロ」戦争を阻止する国際反戦闘争に立ち上がろう。全世界人民とともに、国際反戦闘争を巻き起こそう。

 

●【第二章】 改憲・戦争に突き進む安倍政権打倒しよう

 現在、日帝―安倍政権の支持率が急激に下落している。

 厚生労働相・柳沢の「女性は産む機械・装置」なる女性差別暴言をはじめとした、閣僚の反動的発言の数々。郵政造反議員の復党問題、「今、水道水を飲む人はほとんどいない」なる労働者階級人民の生活実態とはまったくかけ離れた発言をし、「一本五千円のミネラルウォーター」を飲む男=農水相松岡の光熱水費不正請求問題などを見れば明らかなように、支持率の急降下は、至極当然の結果ではある。

 内閣発足直後の昨年十月に70%あった支持率が、朝日新聞調査では支持37%、不支持40%、毎日新聞では支持36%、不支持41%と支持率と不支持率が逆転している(なお、読売新聞調査では、支持45%、不支持は43%と拮抗状態。いずれの調査も二月集計)。

 「小泉構造改革」の継承者として華々しく登場した安倍政権は、発足から五カ月余で、すでにジリ貧状態の危機に陥っている。

 かつての自民党内閣では、支持率が低下しても、「派閥力学」により、強引にでも政権を維持することが可能であったが、九〇年代の政界再編により派閥が「液状化」した現在では、それもままならず、支持率の低下は、すぐさま政権を直撃していく。

 そうであるがゆえに安倍は、「戦後レジーム脱却」や「美しい国」などといったスローガンをかかげ、何かしら自らを「改革者」であるかのような粉飾を凝らして労働者人民を欺こうとしている。

 しかし、その内実は、改憲攻撃=朝鮮侵略反革命戦争準備と、拉致問題を最大限政治利用した、共和国敵視政策―民族排外主義激化以外のなにものでもない。

 安倍はこれらをもって、政権としての反革命的な「独自性」を強調し、延命をはかろうと躍起になっているのだ。

 安倍は閣僚の相次ぐ差別発言や不正を積極的に擁護するばかりでなく、自らも「日本軍による慰安婦の強制連行を裏付ける証拠はない」となどと言い放ち(しかも「3・1独立節」の日にだ!)、歴史修正主義者・極右ファシストとしての己の立場を全世界に公表してみせたのである。

 前首相小泉の靖国参拝強行によって、アジア諸国のなかで完全に孤立する中、安倍は自らのファシスト的本質を押し隠しながら、就任早々、中韓をはじめとする外交関係「修復」のポーズをとり続けてきた。

 しかしこれがまったくの欺瞞・ポーズでしかなかったことが、みずからの暴言によって、アジア、そして全世界に暴露されたのである。

 当然にも中国や韓国、朝鮮民主主義人民共和国、台湾などの被害当事国からの猛然たる反発を受けている。また、アメリカからも批判の声が巻き起こっている。

 いよいよ安倍は、民族差別や女性差別に頭の先から足先まで貫かれた、極右ファシストとしての本性をあらわにしてきた。

 改憲と朝鮮侵略反革命戦争準備、在日朝鮮人民への排外主義・デッチあげ弾圧の強化を絶対に許してはならない。

 とりわけ安倍政権は、与党絶対過半数のなかで、改憲手続き法案を早期に成立させようしている。

 早ければ、四月中旬までの衆院通過、五月三日までに強行成立という決戦的な局面に入っているのだ。

 全国の学生は、日帝―安倍の改憲攻撃と対決し、安倍政権を打倒しよう。四〜五月、改憲手続き法案成立阻止の国会闘争に断固として立ち上がろう。

 

●【第三章】 米軍再編法案粉砕! 5月沖縄現地闘争へ

 日帝―安倍政権は今通常国会で、改憲手続き法案とともに、米軍再編関連特措法案の成立強行を狙っている。

 防衛省が指定権限を持つ「再編関連特定周辺市町村」、「再編関連振興特別地域」について、「再編」を受け入れれば、その度合いに応じて交付金を与え、公共事業への国の補助率も引き上げる。しかし、受け入れない場合、交付金は一切出さないし、補助率も上げないという、極めて露骨な締め付け策である。絶対に許してはならない。

 今通常国会での成立強行を絶対に阻止し、廃案に追いこんでいかなくてはならない。

 われわれは、昨年十一月岩国国際集会への全国総力決起を頂点に、座間―相模原、九州―築城、沖縄―名護新基地建設阻止闘争など、米軍再編攻撃に対し、全力でたたかい抜いてきた。

 日帝―安倍は「世界とアジアのための日米同盟」をかかげ、米帝ブッシュの「反テロ」戦争に積極的に加担している。

 イラク侵略反革命戦争に派兵した「有志連合国」が、当初の三十八カ国から、十七カ国と半数以下に激減している中にあっても、日帝―安倍は米帝ブッシュのイラク「新戦略」への全面支持を表明し続けている。

 また、七月末に期限が切れるイラク特措法を二年間延長し、米軍支援のため航空自衛隊の派兵を継続しようとしているのである。

 同時に、オーストラリアとの間で日豪安保協議の形成を確認している。日米豪韓の安保強化をもって、アジア太平洋地域での戦争準備を進めようとたくらんでいるのだ。

 「日米同盟」をかかげ、アジアの政治・軍事的支配をもくろむ日米帝の根拠こそが、在日・在沖米軍基地の存在である。朝鮮戦争、ベトナム戦争、そして現在、イラク侵略反革命戦争やフィリピンでの「対テロ戦争」強行のなかで、つねに在日・在沖米軍基地はその出撃拠点として機能し、強化され続けてきている。

 われわれは、プロレタリア国際主義の旗のもと、日米安保粉砕=米軍基地再編阻止をかかげ、本年も反戦―反基地闘争に全力で決起していこうではないか。

 全国学生は、新入生とともに、五月沖縄現地闘争=5・13嘉手納基地包囲行動に全国から決起しよう。

 

●【第四章】 全国の学生は、共青同(学班協)に結集を

 「戦争とグローバリゼーション」として特徴づけられる、激動する二十一世紀初頭の世界情勢のなか、われわれ共青同(学班協)は、「プロレタリア解放と共産主義革命」をめざし、反帝・反戦闘争と反グローバリゼーション闘争を基軸にたたかいぬいてきた。

 共産主義者同盟(ブント)の再建をかかげた、二〇〇四年の共産同(統一委)の結成以降、われわれ学生戦線は、共産主義青年同盟(学生班協議会)として再出発を果たし、全力で党組織建設のたたかいにまい進してきた。

 われわれは、この三年の党組織活動の過程において、政治・運動と組織活動上の大きな教訓と成果を獲得してきている。

 とりわけ昨〇六年には、ブント学生運動を歴史的に継承する、「プロレタリア国際主義と大衆的実力闘争」の諸実践に取り組むと同時に、その中において、組織活動(オルグ)を原則的かつ粘り強く推進し、多くの学生をわが共青同(学班協)の同志として迎え入れることに成功してきた。

 若き同志たちは、すでに反帝・反戦闘争をはじめとする、階級闘争の最前線にたって活き活きとたたかいぬいている。

 本〇七年、われわれ共青同(学班協)は、新たにわが同盟へと結集した同志とともに、さらなる拠点大学の拡大・強化にまい進する決意である。

 すべての学友諸君。とりわけ新入生諸君。

 米帝ブッシュの圧倒的な軍事力を背景とした世界支配、そして、それと一体に進められる日帝―安倍の戦争準備=改憲攻撃を許すのか否かが、日帝足下プロレタリアート人民に、いま掛け値なしに問われている。

 今こそ、反帝学生運動の革命的再建が求められている時はない。宗派(セクト)主義や、社会排外主義潮流の敵対・制動を突破し、六〇年安保全学連、そして六〇年代後半社学同などのブント学生運動を革命的に継承し、全国学園に共青同(学班協)の旗をうち立てていこうではないか。

 いまこそ、アジア人民と連帯し、プロレタリア国際主義の旗のもと、反帝・反戦闘争・反改憲闘争に全国から立ち上がり、安倍戦争内閣を打倒しよう。

 〇七年春期の政治運動方針は、まず第一に、日米帝による朝鮮侵略反革命戦争準備の根幹である、米軍再編攻撃を阻止する反戦・反基地闘争に断固決起することである。「米軍再編特措法」をもってする露骨な「アメとムチ」と使った自治体締め付け攻撃、反対運動つぶしと対決し、沖縄・岩国・座間など、全国において反基地闘争を巻き起こし、米軍基地再編攻撃を粉砕しようではないか。

 第二に、反帝・反戦・反グローバリゼーションを基軸に、国際連帯運動を推進していくことである。〇五年香港WTO粉砕闘争、昨年の韓国・平澤基地拡張阻止闘争の地平を引き継ぎ、フィリピン学生、韓国学生をはじめ、アジア民衆・学生との共同闘争を組織していこう。

 現在フィリピンでは、アロヨ政権による八百名以上にも及ぶ、民族民主運動活動家の暗殺攻撃が吹き荒れている。

 われわれとともにたたかうフィリピン学生同盟(LFS)の同志も、すでに三名が虐殺されている。絶対に許すことはできない。

 虐殺攻撃に屈せずたたかいぬくフィリピン民衆や、平澤米軍基地拡張と実力でたたかう韓国民衆、そして王政を打倒し民主主義をたたかいとったネパール民衆など、たたかうアジア人民と固く結合し、反帝・反戦・反グローバリゼーション闘争をともにたたかっていこうではないか。

 第三に、反帝闘争の拠点=三里塚闘争に決起しよう。三里塚闘争は、日帝政府による巨大軍事空港建設に対して、「農地死守・実力闘争・一切の話し合い拒否」の原則をかかげ、国家権力機動隊の暴力に対峙し、四十年の長きにわたってこれを阻止してきた。

 政府―空港会社は現在、暫定滑走路の北延伸による「完全空港化」をもくろみ、「用地内」農民の市東孝雄さんの土地の耕作権解除や、一坪共有地の強奪、農民の生活道路を寸断する新誘導路建設などを強行している。

 われわれは、三里塚現地でたたかいぬく、現闘・行動隊の同志を先頭に、三里塚芝山連合空港反対同盟とともに空港廃港までたたかいぬく。

 すべての学友諸君。わが共青同(学班協)に結集し、戦争の道へ突き進む日帝―安倍政権を打倒するたたかいにともに立ち上がろう。世界革命=世界共産主義の勝利までたたかいぬこう。

 

 

 

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